「What’s up?」とは?|意味や使い方、返事のやり方を例文を交えて解説

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この記事では「What’s up?」という英語のフレーズについて解説いたします。「What’s up?」はアメリカ人が日常的に使うスラングですが、英語に不慣れな日本人にとってはリプライに迷う言葉です。

そこでここではアメリカ人が常用する「What’s up?」のくわしい意味と使い方をはじめ、さまざまな答え方について多角的に解説していきます。また「What’s up?」以外の挨拶も多数紹介しています。どうぞ最後までお読みください。

「What’s up?」の意味と使い方


「What’s up?」はアメリカ人が日常的に使うスラング英語のひとつ。意味は大きく分けて「質問」「挨拶」のふたつがあります。

質問するときに使う「What’s up?」

「What’s up?」の意味のひとつめは「質問」。親しい人に連絡するときや会ったときに「最近どう?」「よう、変わりない?」などと挨拶代わりに質問するカジュアルなフレーズです。

日本人にとって、挨拶代わりに質問をする英語といえば「How are you?」ですが、「What’s up?」はもっと軽いカジュアルなニュアンスになります。

「what’s up?」の「up」の意味は「上がる」ではなく「何かが発生すること」。つまり「what’s up?」の本来の意味は「何か変わったことはある?」になります。

実際、イギリス人に「What’s up?」とたずねると、「Is anything wrong?(何かまずいことはある?)」に近い意味に受け取られるので注意が必要です。

挨拶として使う「What’s up?」

「What’s up?」の意味のふたつめは「挨拶」。親しい友人知人や家族同士で交わす軽いカジュアルな挨拶です。日本語の「最近どう?」「元気してる?」に近いニュアンスがあります。この場合、相手に本気で質問する意図はありません。

挨拶の「What’s up?」にはどう返事する?


「What’s up?」が質問の意味を含まない挨拶の場合、相手はどう返事をすれば良いのでしょうか。ここでは一般的によく使われる基本の回答をご紹介します。

「特に何もないよ」 という意味の返事

・”No changes here.”「何も変わりないよ」
・”Nothing much.”「特に何も」
・”Not much.”「別に何も」
・”I’m not doing anything.”「何もない」

いずれも「特に何もないよ」 という意味の典型的な返事です。「What’s up?」が質問する意図のない挨拶だとしても形としては質問ですから、「特に何も」と当たりさわりなく答えるのが基本です。
「I’m not doing anything.」 は「特に何も」という意味の返答で最もていねいなフレーズです。「I’m not doing much really.」という言い方もあります。

「いつもの通りだよ」という意味の返事。

・”Just the usual.”「いつもの通りさ」
・”Same as usual.”「いつも通りだ」
・”Same old, same old.”「いつもの通りさ」

いずれも「いつも通りだよ」という意味でよく使われるフレーズです。これも「What’s up?」に対する返答として一般的です。
「Same old」は「相変わらず」「 いつも通り」「代わり映えしない」という意味。「Same old,same old.」と2回言うことで「Same as usual.」と同じ意味になります。

ごく簡単な返事をする。

「良いよ」「元気だよ」という意味の返事

・”Can’t complain.”「文句なし」
・”Doing good!”「良い調子だよ」
・”Excellent.”「最高だよ」
・”Fine.”「良いよ」
・”Good.”「良いよ」
・”Great.”「最高さ」
・”OK.”「良いよ」
・”Really good!”「マジ最高!」

「良くないよ」という返事。

・”Awful.”「絶不調だわ」
・”Bad.”「ひどい」
・”Not so good.”「良くはない」
・”Pretty bad.” 「ちょっと悪い」

回答にはならない返事。

・”Yep.”「よう」
・”Hi.”「やあ」
このふたつは相手と話すのをなるべく避けたいときにも使える、非常にあっさりした返事です。

「What’s up?」に質問の意図がないと判断できる場合、以下の例文のように、「Yep」や「Hi」のあとで「What’s up?」 を無視して話しはじめても失礼にはなりません。

「What’s up?」 を無視して話す例文
“Hey, Ken. What’s up?” 「やあ、ケン。最近どう?」

“Hi, Merry. Good to see you!”「よう、メリー。会えてうれしいよ」

「What’s up?」とオウム返しする返事。

「What’s up?」が質問するためではなく完全な挨拶として使われたときは、返事も「What’s up?」とオウム返しにすることもあります。

「What’s up?」 をオウム返しにする例文
“Hey, Ken. What’s up?” 「やあ、ケン。最近どう?」

“Hi, Merry. What’s up?”「よう、メリー。どう最近?」

メールやSNS、電話で「What’s up?」と言われたら?

面と向かって「What’s up?」と言われた場合、見ればわかることなので「Good」などの軽い返事でもじゅうぶんですが、メールや電話、SNSでは相手が見えません。そこで現状や近況を簡単に伝えましょう。

・”Not much, what about you?”「特に何も。君の方は?」
・”I’m just chilling out.”「ちょうど今のんびりしてるところだよ」。
・”I’m busy now.”「今忙しい」
・”I’m busy, chat later.” 「今忙しいんだ。後で話そう」

「Just chilling」は「ちょうどくつろいでいる」「まったりしている」という意味。「chill」は本来「冷たい」「ぞっとする」という意味の言葉ですが、スラングで「くつろぐ」という意味もあります。

「What’s up?」以外によく使われる挨拶フレーズ

秀逸
最後に「What’s up?」以外によく使われる挨拶のフレーズを紹介いたします。
・”How are you?”
・”How are you doing?”
・”How are things?”
・”How is everything?”
・”How’s everything going?”

いずれも親しい人に対する挨拶で「いかがお過ごしですか?」「お元気ですか?」「調子はどう?」といった意味のフレーズになります。

また「What’s up?」と同じく「up」を使う挨拶に「What are you up to?」があります。意味は「今何してる?」。「up to」には「何かをする予定」「企てる」といった意味があります。

「What are you up to?」はカジュアルな挨拶としてイギリスでもよく使われますが、「What’s up?」はアメリカ人だけが使う言葉です。

ちなみに相手が初対面の場合は、以下のような挨拶が定番です。

・”Nice to meet you.”「お目にかかれて光栄です」
・”It’s a pleasure to meet you.”「お会いできて光栄に存じます」
・”How do you do?”「ご機嫌いかがですか?」

まとめ

  • 「What’s up?」はアメリカ人が日常的に使うスラング英語のひとつです。
  • 「What’s up?」には質問として使う場合と、挨拶としての使い方があります。
  • 「What’s up?」に「What’s up?」とオウム返しにする返答もあります。