一助とは?|正しい読み方や意味、ビジネスシーンでの使い方などを解説

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この記事では「一助」の読み方や意味について解説いたします。

少し堅苦しい場面やフォーマルな場などで用いられることがある言葉ですが、その意味や使い方などについてははっきりしていないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「一助」のビジネス上での使い方や類義語、英語表現なども交えてピックアップしました。

この記事を最後まで読めば、「一助」についてよく理解できるようになることでしょう。

「一助」の読み方・意味・使い方

囚人のジレンマ
「一助」は「いちじょ」と読み、「多少の助け」という意味です。

「一助」は誤読が多い言葉の一つであり、例えば「いちすけ」や「かずすけ」などど読んでしまうケースが散見されます。

正しい読み方は「いちじょ」なので、読み方には気をつけた方が良いかもしれません。

何かしら困っていることがあったり、何か不都合なことがあったりするような状況において使われる言葉です。

全部とまではいかなくとも、「多少の助け」となるものや「何かの足し」という意味として用いられます。

「一助」の言葉が示すように、十や百の助けではなく「一つばかりの助け」という意味があり、少しの力添えや助けになるようなことを表す言葉だということです。

「一助」は基本的に困っている相手や不都合な状況を助けるなどといった意味ですが、全面的な協力や大幅な支援をするといったニュアンスはありません。

「一助」は「大きなことはできないかもしれないが、部分的にでも役に立つようなことをしたい」、あるいは「可能な限りの力や支援を提供し、少しでも役にたちたい」といった意味で使われます。

したがって「一助」は、相手に対してやや謙虚な印象を与えることが多い表現です。

また「一助」の使い方としては、例えば以下のようなものがあります。

ほんのわずかな金額であっても、自分のお金が社会問題の一助になっているのは嬉しいことだ。

街頭募金やコンビニエンスストアにある募金箱など、自分のお金を困っている人の支援に使ってもらう手段はいくらでもあります。

今回の例では、自分のお金がわずかでも社会問題の多少の助けになっているのが嬉しいことだということです。

ボランティア活動の一助となるべく、休日はできる限り時間を割いて参加するようにしている。

実際に時間を使ってボランティア活動に参加することは、休日だけであっても意義があることです。

この例でも、ボランティア活動の多少の助けになるべく、休日はできる限り時間を割いて参加するようにしているということを表してします。

「一助」のビジネス上での使い方

リフレクション
「一助」は相手に敬意を表し、相手への真摯な気持ちを伝えることができる謙虚な表現です。

「何かをしてあげる」ではなく「微力ながら力添えをする」といったニュアンスを含んでいるので、ビジネスシーンでも好んで使われる一語だといえます。

また謙虚なニュアンスがあるという性質上、部下や後輩などに対して使うというよりは、上司や取引先など目上の人に用いるのが適当だと言えるかもしれません。

なぜなら部下や後輩などに「一助」を使ってしまうと、相手が余計に恐縮してしまうものだからです。

ビジネス上における「一助」の使い方としては、下記のようなものが考えられるでしょう。

新人教育の一助とするため、急遽教育用の資料を作成することになった。

新人教育に全面的に使ってもらうわけではないとしても、何かしら資料があると多少の助けになることがあります。

この例では、新人教育に多少の助けとするため、急遽教育用の資料を作成するようになったということです。

社外用プレゼンテーションの一助として、先輩に同行することが決まった。

取引先や新規顧客などに向けてプレゼンテーションを行うことがありますが、サポート役がいた方が円滑に進行することもあるでしょう。

今回の例では、社外用プレゼンテーションの多少の助けになるために、先輩に同行することが決まったということを表現しています。

自分の仕事がお客様の利益の一助を担っていると考えると、わずかなことにも気を抜けない。

世の中には多様な仕事があり、お互いに少なからず影響を与え合いながら社会が成り立っています。

したがって自分の仕事がお客様に好影響を与えていたり、利益を得ることに繋がっていると考えることもできるでしょう。

逆を言うと、自分の仕事に不備があるとお客様に迷惑をかけてしまうことがあります。

したがってこのケースでも、自分の仕事がお客様の利益に対し多少なりとも助けになっていると考えると、わずかなことにも気を抜けないということです。

「一助になれば幸いです」は、自分が社会人になってからよく使うようになった言葉の一つだ。

「一助」は純粋に「少しの足し」という意味でも使われます。

ビジネスシーンではやや堅苦しい表現をあえて用いる傾向があるため、「一助」という表現がよく使用されるのかもしれません。

今回の例にあるように、「一助になれば幸いです」は社会人になるとよく使われるようになる言葉の一つです。

「一助」の類義語と例文

MBA
「一助」の類義語としては、「尽力」や「力添え」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

仲間のために尽力することは、グループや組織に属する上で重要なことの一つだ。

「尽力」は「じんりょく」と読み、「骨を折り、力を尽くすこと」という意味です。

相手のために自分が持つ全ての力を貸し、精一杯尽くすことを表現したい時に使われます。

この例では、仲間のために骨を折り力を尽くすことはグループや組織に属する上では重要なことの一つだということです。

家族の力添えがあったからこそ、無事に試験に合格することができたと思っている。

「力添え」の読み方は「ちからぞえ」で、「助力」や「援助」などの意味があります。

相手を助けたり力を貸したりすることを意味し、ビジネスシーンや選挙活動などでは丁寧な言い回しとして「お力添え」を使うことが多いです。

今回の例では、家族の援助があったからこそ無事に試験に合格することができたと思っているということを表しています。

「一助」の英語表現

スキーマ
「一助」の英語表現は、カタカナ語にもなっている「help」や「support」が適切でしょう。

「多少の助け」や「わずかな支援」という細かいニュアンスを伝えるために「little help」や「small support」などと訳さなくても、「多少の」や「わずかな」といった意味は通じます。

例えば「Please refer to this data to support your understanding.」は「理解の一助としてこのデータを参照ください。」という意味です。

まとめ この記事のおさらい

  • 「一助」は「いちじょ」と読み、「多少の助け」という意味がある
  • 「一助」は基本的に困っている相手や不都合な状況を助けるなどといった意味だが、全面的な協力や大幅な支援をするといったニュアンスはない
  • 「一助」の使い方としては「一助とする」や「一助として」、「一助を担う」や「一助になれば幸いです」といったものが挙げられる
  • 「一助」の類義語は「尽力」や「力添え」などが考えられる
  • 「一助」の英語表現はカタカナ語にもなっている「help」や「support」が適切で、細かいニュアンスを伝えるために「help」や「small」などを付けなくても意味は通じる