「ストレスが全くない人はいない」といわれるくらい、私たちは日々、大小さまざまなストレスと向き合って生活しています。

そこで重要になってくるのが、ストレスにどれだけ耐えられるかという「ストレス耐性」です。ストレスと上手く付き合っていくためには、このストレス耐性が強いに越したことはありません。

この記事では、ストレス耐性の6つの要素、ストレス耐性の高い人と低い人の特徴、ストレス耐性を高める方法を解説します。
自分はどんなタイプかを理解し、自分なりのストレスとの向き合い方を見つけることで、快適な日常を送る手助けとなるでしょう。

ストレス耐性とは


ストレス耐性とは、ひとことでいうとストレスに対する強さのことです。

同じ状況に置かれても、ストレスを強く感じる人とそうでない人がいます。また、ストレスを感じたときに上手に対処できる人もいれば、抱え込んで体調を崩してしまう人もいます。

このように人によって感じ方が違うのは何が要因となっているのか、ストレス耐性の6つの要素を見ていきましょう。

ストレス耐性の6つの要素

ストレス耐性を決める要素として次の6つがあると考えられています。

・感知能力
ストレスの要因があるときに、それに気づく能力のことです。

・回避能力
ストレスを受けていると気づいたときに何かしらの方法で回避する能力です。

・処理能力
ストレスの要因をなくしたり弱めたりすることができる能力です。

・転換能力
ストレスを前向きに捉えて良い方向に持っていける能力です。

・経験
これまで受けたストレスにどれ位対応したかということです。

・容量
ストレスをどの位溜めることができるかということです。

これら要素となる能力が強いか弱いか、多いか少ないかが、その人のストレス耐性に影響してきます。
ストレスの要因があっても感知しなければストレスになりませんし、ストレスを受けても上手く回避や転換ができれば負担を軽減することができます。

ストレスの容量が多い人はある程度のストレスにまで耐えることができますが、少ない人はすぐにいっぱいいっぱいになってしまいます。

また、同じような経験を重ねると、ストレスを感じにくくなることもあります。
例えば人前で話すのが苦手でいつもお腹を壊していたとしても、場数を踏むと徐々に慣れて大きなストレスにならなくなるというようなことです。

ストレス耐性が高い人の特徴

千載一遇
ストレス耐性が高い人はどんな特徴を持っているのかを見ていきましょう。

楽観的

ストレス耐性が高い人は楽観的で、ものごとを悲観的に捉えることをしません。ストレスを回避する力が強く、「なんとかなるさ」「そんなに深刻に考えなくても大丈夫」とスルーできるので、精神的な負担が少なくなります。

また、気持ちの切り替えが早いので、たとえ嫌なことがあってもいつまでも引きずることがないのも、ストレスを溜めにくい要因のひとつです。

失敗も前向きに捉える

なにか失敗をしてしまったときにいつまでも落ち込んでいるのではなく、前向きに考えられる人はストレスに強いといえるでしょう。

例えば終電で寝過ごしてて隣駅まで行ってしまったとしましょう。「ここから歩いたら疲れるし帰宅時間が遅くなるし、明日の朝も早いのに…ああ、なんでこんなことになってしまったんだろう」と落ち込めばストレスですが、「ダイエットになってちょうどよかった」と前向きに捉えればストレスにはなりません。

周りの評価を気にしない

いつも周りの目や評価を気にしている人は、ストレスを感じる場面が多くなります。
周りの評価を過剰に気にしない、ある意味マイペースの人はストレスを溜めにくいといえるでしょう。

集中力が高い

集中力が高い人は、今すべきことに集中するので、余計なことを考えたり気にしたりする余裕がありません。
ストレスに繋がるような要因が自分に近づいてきても感知することがなければストレスにはなりませんから、結果としてストレスを受けることが少なくて済みます。

ストレス耐性が低い人の特徴


では、ストレス耐性が低い人にはどのような特徴があるのでしょうか。

完璧主義

なにもかも完璧にしないと気が済まないという完璧主義な人は、ストレスが多くなりがちです。
妥協が苦手なので、少しでもできなかったこと、思い通りにならなかったことがあると、自分を追い詰めてしまいます。

気持ちの切り替えが遅い

ストレス耐性が高い人は、ストレスを感じることがあっても気持ちの切り替えが早く引きずることがありません。
しかし、切り替えが苦手な人はいつまでもくよくよしたり自分を責めたりしていまうので、なかなかストレスを解消することができません。

自分に自信を持てない

自分に自信が持てない人は、人目が気になってビクビクしたり、なにかあると自分のせいだと思って落ち込んだりしてしまうので、日々生活をしているだけでもストレスを受けるシチュエーションが多くなってしまいます。
ひいては人と関わること自体にストレスを感じるようにさえなってしまいかねません。

逃げ癖がある

嫌なことがあったらすぐに逃げることを繰り返す「逃げ癖」がある人も、ストレス耐性が低くなってしまいます。
もちろんストレスを上手に回避するのは決して悪いことではありません。しかし、ちょっとのことでもすぐ逃げることしか考えないようになると、経験値を上げることができず、どんどんストレス耐性がなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

ストレス耐性を高める方法


ストレス耐性の違いは、その人の性格や生まれつき持っている資質によるところもありますが、意識して工夫をすることでストレス耐性を高めることができます。

自分は何にストレスを感じるのかを理解する

まず、自分はどんなことにストレスを感じるのかを理解することです。
ストレスの原因が分かっていれば、回避することもできますし、上手に付き合う方法を考えることもできます。
たとえば満員電車に乗ることでストレスを感じるのだとすれば、混雑の時間帯を避ける、好きな音楽を聴いて気を紛らわせる、自転車通勤に変えるなどの対策を講じることもできます。

「辛いことは辛い」と正直に受け止め、改善策を探す

ストレスを受けていることを正直に受け止めることも大切です。
「大したことじゃないさ」と無理に気づいていないふりをすると、かえって心に負担がかかってしまうこともあります。
無理をしてごまかすより、辛いものは辛いと正直に受け止めたほうが、ストレス耐性を高めることにつながるでしょう。

完璧さを求めすぎない

ものごとに完璧さを求めてしまう人は、ストレスが多くなってしまいます。
他の人から見れば十分なでき栄えだったとしても、ちょっとのことが気になってイライラしてしまうのです。

完璧主義の人は、できていないことに着目してしまう癖があります。できていないことではなく「できていること」に着目するように変えていくと、ストレスの感じ方が全く違ってくるものです。

また、ものごと中には自分だけではコントロールできないこともあります。自分でコントロールできないことには悩まないと決めてしまいましょう。

たとえば面接が不合格になったことで、自分の能力が足りなかったとことに納得できずストレスを感じる人がいるかもしれません。
しかし、面接の結果は相手が決めることで、自分だけでどうにかできるものではありません。自分が精いっぱい努力したのであれば、自分だけでコントロールできないことは仕方がない、と割り切ればよいのです。

睡眠を毎日しっかり取る

心身の状態が良くないときには、同じことに直面してもストレスを大きく感じてしまいます。日々体調を整えておくことは、ストレス耐性を高めることに繋がります。

特に睡眠不足はストレスを感じやすい心身状態を作りやすくしてしまいます。睡眠はしっかり取ることを心がけましょう。
とはいえ、どうしても睡眠時間がたっぷりとれない日もあるでしょう。そのような日には、ストレスがかかるようなことは避けるのもひとつの方法です。

睡眠のほかにも、食事を規則正しく取る、毎日軽い運動をするなど、健やかな生活を心がけることがストレス耐性を高めるのに大切なことです。

ストレスの発散方法を作っておく

ストレスを感じたときに上手く気分転換できる方法があるかどうかで、ストレスとの付き合い方がまったく違ってきます。
発散できない人は自分の中にいつまでもため込んでしまうので、許容量オーバーになり心身に影響をきたすようなことにもなってしまいます。

ストレス耐性が高い人は自分なりのストレス発散方法をいくつか持っています。美味しいものを食べる、カラオケに行く、買い物をするなど、自分の好きなことをするもの良いですし、友達に話を聞いてもらうのも良いでしょう。

身体を動かすことがストレス解消には効果的とされていますが、自分に合った方法は人それぞれです。苦手な運動をすることでかえってストレスになっては元も子もありません。
家でゆっくり過ごすのも立派なストレス解消法です。大事なのは自分なりに解消方法を持っておくということです。

まとめ この記事のおさらい

  • ストレス耐性とは、ひとことでいうとストレスに対する強さのことです。
  • ストレス耐性を決める要素として「感知能力」「回避能力」「処理能力」「転換能力」「経験」「容量」6つがあると考えられています。
  • ストレス耐性が高い人には、楽観的、失敗も前向きに捉える、周りの評価を気にしない、集中力が高いなどの特徴があります。
  • ストレス耐性が低い人には、完璧主義、気持ちの切り替えが遅い、自分に自信を持てない、逃げ癖があるなどの特徴があります。
  • ストレス耐性を高めるためには、自分は何にストレスを感じるのかを理解し、完璧さを求めすぎず、睡眠をしっかり取ることを心がけ、自分なりのストレスの発散方法を作っておきましょう。