不本意の意味とは?|ビジネスなどでの使い方、類語や対義語などを解説

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この記事では「不本意」の意味や使い方について解説いたします。

幅広いシーンで使われることがある言葉ですが、その意味や使い方についてははっきりと理解していないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「不本意」のビジネス上での使い方や類義語、対義語や英語表現も含めてまとめました。

この記事が「不本意」を理解するきっかけになれば幸甚です。

「不本意」の意味と使い方

建築士
「不本意」は「ふほんい」と読み「自分の本当の望みとは違っていること」「自分の本当の気持ちと違うこと」「希望ではないこと」 といった意味です。

「不本意」は自分の本心で考えていること、自分の気持ちと違うということを言い表したい時に使われます。

そのような事態に直面した時、あるいは起きてしまった場合に「不本意」を使うということです。

「本来の望み」や「本当の考え」といった意味の「本意」という言葉がありますが、打ち消しの接頭語「不」をつけることで「本意」を否定した意味になります。

また「不本意」の使い方としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

足の痛みを覚えてマラソンを完走できなかったのは不本意だった。

マラソンはかなりの長距離を走ることになるので足に大きな負担がかかります。

それまでに苦しいトレーニングを積んできた上でのマラソンであることが推測できることから、完走できなかったのは「完走したい」という自分の気持ちとは違う結果だということでしょう。

不本意ではあるが、彼女との付き合いを続けないことにした。

喧嘩や考え方の違いなどで、交際を続けていくのが難しいと感じてしまうことはあるでしょう。

今回の例では、自分の希望に反することだが上記のような理由で付き合いを続けないことにしたということです。

不本意なことだが、どうしても学費の工面をすることができず大学を中退することになった。

経済不況による親からの仕送りの減額やアルバイト勤務日数の削減などで、元々予定していた分のお金を用意できないというのはあり得ることです。

奨学金や免除制度など様々な支援策はありますが、適用の条件に合致しないなどの理由で受けられないことがあります。

この例では、自分の希望には反するがどうしても学費を用意することができなかったので大学を中退することになったということです。

「不本意」のビジネス上での使い方

股肱の臣
「不本意」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

「不本意」のビジネス上での使い方としては、下記のようなものがあります。

不本意ながら、A社との契約は来月末で終了することになってしまった。

経費の削減や他の競合他社の出現などによって、契約の見直しや解約を行われてしまうということがあります。

今回の例だと、本当は今後も契約を続けたいという気持ちはあるもののA社との契約が来月末で終了することになってしまったということです。

これからも営業部で働きたいと思っていた中で他部署への異動を命じられたのは不本意なことだ。

会社は属人化を防いだり人材開発を図ったりといった理由で、異動を命じることがあります。

それを好意的に捉える人もいれば、思い入れがあるなどで不満に思う人もいることでしょう。

この例では、これからも営業部で働きたいと思っていたのに他部署への異動を命じられたのは自分の希望通りではないということです。

不本意なことではあるが、事業縮小に伴いこの支店はなくなることになった。

その時々の景気の良し悪しや事業展開によって、事業を拡大したり縮小したりすることがあります。

その影響で支店を増やすこともあれば、逆に減らさなければならないということもあるでしょう。

ここでは、自分の思い通りではないことだが事業縮小に伴ってこの支店がなくなることになったということです。

「不本意」の類義語と例文

論旨
「不本意」の類義語としては、次のようなものが考えられるでしょう。

  • やむなく
  • 仕方なく

また上記の類義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

昨夜からの雨は今朝になっても一向に晴れる気配がなく、今日の遠足はやむなく中止になった。

「やむなく」とは「やむなし」という言葉の連用形で、「やむなし」は「やむをえない」や「仕方がない」という意味です。

この例では、昨夜から今朝にかけてずっと雨が降り続いているので、今日の遠足が雨天中止になってしまったのも仕方がないということを表しています。

寝坊をしてしまい時間がかなり切羽詰まっていたので、仕方なくタクシーで試験会場に向かうことにした。

「仕方なく」とは避けられない事態や困難な環境にあった時に、他にやりようがない時に使う言葉です。

「仕方なく」は「やむをえず」と同じ意味で用いることができます。

今回の例だと、寝坊をして試験開始までの時間が迫っていたので、交通費がかかってしまうがやむをえずタクシーで試験会場に向かうことにしたということです。

「不本意」の対義語と例文

シナジー
「不本意」の対義語は、以下のようなものがあります。

  • 本意
  • 本心

その他には「本音」や「内心」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の対義語を使った例文としては、下記のようなものが考えられます。

試験に落ちたことについて口では気にしていないと言っていたが、彼の本意は定かではない。

「本意」は「本当の考え・気持ち」や「真意」という意味です。

上述したように「不本意」は「本意」に打ち消しの接頭語「不」がついたもので、「本意」はまさに「不本意」の対義語だといえるでしょう。

今回の例では、試験に落ちたことについて「気にしていない」と言っていたものの、それが彼の本当の気持ちなのかどうかははっきりとしないということです。

初対面や付き合いが浅い人に自分の本心を明かすのは、とても勇気がいることだ。

「本心」の読みは「ほんしん」で、その意味は「本当の心」や「真実の気持ち」などです。

まだお互いがどんな人なのか分かっていない段階では、相手に不快感を与えない為に表面的なやりとりをしてしまうことがよくあります。

この例だと、初対面や付き合いが浅い人に自分の本当の心を明かすのは、とても勇気がいるということです。

「不本意」の英語表現


「不本意」の英語表現としては、「reluctance」や「unwilling」などが適当でしょう。

またこれらの英語表現を使った例文としては、下記のようなものがあります。

She showed a great reluctance to help her father.(彼女は父の手伝いをするのを露骨に嫌がった。)

「reluctance」は「不本意」や「気が進まないこと」といった意味です。

この例だと、「大いに不本意であることを示した」ということを意訳して上記のような表現にしました。

He seemed unwilling to answer.(彼は答えたくないようだった。)

「unwilling」は「不本意な」という意味で、名詞だと「unwillingness」です。

今回の例では、彼は何かしらの理由で答えるのが不本意であるように見えたということを表現しています。

まとめ この記事のおさらい

  • 「不本意」は「ふほんい」と読み、「自分の本当の望みとは違っていること」や「自分の本当の気持ちと違うこと」、「希望ではないこと」 といった意味がある
  • 「不本意」の類義語には「やむなく」や「仕方なく」などがある
  • 「不本意」の対義語としては「本意」や「本心」といったものが挙げられる
  • 「不本意」の英語表現は「reluctance」や「unwilling」などが適当