「つるべ落とし」とは?|意味や語源、各シーンでの使い方を紹介

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

この記事では「つるべ落とし」の意味や使い方について解説いたします。

何となく見聞きしたことはあっても、その意味や使い方までははっきりとは分からないという人も多いかもしれません。

そこで今回は「つるべ落とし」の語源や類義語、対義語や英語表現も交えてまとめました。

この記事が「つるべ落とし」を理解するきっかけになれば幸甚です。

「つるべ落とし」の意味

晴耕雨読
「つるべ落とし」は秋の季語で、「他の季節に比べて秋は急速に日が暮れるのが早い」ということを表すことわざです。

「つるべ落とし」の「つるべ」とは井戸から水を汲み上げるための道具のことで、桶を縄の先にとりつけたものを滑車に掛けて使用します。

井戸の中につるべを落とし、手元の縄を引くことで井戸の水を汲み上げられる仕掛けになったものです。

ちなみに井戸のつるべは漢字で「釣瓶」と書き、「秋の日はつるべ落とし」というセンテンスで使われることがよくあります。

また「つるべ落とし」は静岡県駿東郡長泉町にある滝の名前としても有名です。

この滝は落差こそ20m程度ですが、別名「幻の滝」とも呼ばれているように水量が多い梅雨の時期以外には渇水の為に見られないことがよくあります。

また滝までは徒歩で1時間近く掛かることもあり、実際に見るのはかなり大変です。

しかしまとまった雨が降ればいくつもの渓流が一つにまとまって、「つるべ落とし」の名にふさわしい瀑布になります。

「つるべ落とし」の語源

秋の日が急速に暮れていく様子が井戸の底へ急速に落ちていくつるべのようであることから、「秋の日はつるべ落とし」と言われるようになりました。

例えば6月の日没時刻は19時頃で、その後ゆっくりと暗くなっていきます。

しかし11月になると日没時刻は16時30分頃となる上、日没後は急速に暗くなっていくのです。

したがって夕刻から短時間で夜を迎える秋の日暮れ時は、つるべが落ちていくように短い時間に感じられます。

このことから「つるべ落とし」が秋の日暮れを表す言葉として定着し、季語になりました。

妖怪「釣瓶落とし(つるべおとし)」とは

「つるべ落とし」は気象現象を表すことわざですが、京都・滋賀・和歌山・岐阜・愛知などに伝承されている妖怪としても有名です。

「つるべ下ろし」とも呼ばれ、木の上から落ちて来て人間を襲って食べるといわれています。

「つるべ落とし」はアニメ映画やコミックでも取り上げられているので、つるべを知らない子どもたちが妖怪の「つるべ落とし」を知っているということがあるのです。

「つるべ落とし」の使い方

建築士
「つるべ落とし」の使い方としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

秋の日はつるべ落としだから、余裕を持って下山した方が良い。

辺りが暗い中での下山は、視界が悪くなり非常に危険です。

この例では、秋は日が暮れるのが早いから余裕を持って下山した方が良いということを表しています。

秋の日はつるべ落としというから、ハイキングに念の為懐中電灯を持っていくことにした。

登山やハイキングなど必要なものをすぐに買える環境下にない場合、有事に備えておくことが効果的だといえます。

今回の例だと、秋は日が暮れるのが早いので念の為懐中電灯を持ってハイキングに行くことにしたということです。

「つるべ落とし」は経済用語としても使われる

「つるべ落とし」は経済用語としても使われることがあります。

経済分野における「つるべ落とし」とは、相場が急落していく様子を指すものです。

井戸を落ちていくつるべが留まることを知らないように、相場がひたすら下落していく状態を表現しています。

ただし長い目で見れば相場は上昇と下落を繰り返すものであり、どこまでも落ち続けたことは未だかつてありません。

ちなみに急速に上昇している相場は「うなぎのぼり」と呼ばれています。

「つるべ落とし」の類義語と例文

秀逸
「つるべ落とし」の類義語には、以下のようなものがあります。

・日が落ちる

・急降下

その他には「日が傾く」や「急転直下」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

日が落ちるのが早くなったことから、秋の訪れを感じた。

「つるべ落とし」は「秋は急速に日が暮れるのが早い」という意味があるので、「日が落ちる」や「日が傾く」も類義語だといえます。

今回の例では、日が落ちるのが早くなったことから秋の訪れを感じ取ったということです。

先日の不正会計問題が露見した途端、あの会社の株価は急降下した。

「急降下」は「きゅうこうか」と読み、「航空機などが地表に対して急角度で降下すること」や「数値などが急激に下がること」といった意味です。

「急速に落ちる」という点で、「急降下」や「急転直下」も「つるべ落とし」の類義語だといえるでしょう。

「つるべ落とし」の対義語と例文

ゼロサムゲーム
「つるべ落とし」の対義語は、次のようなものが該当します。

・日が登る

・急上昇

またそれらを使った例文は、以下のようなものが考えられるでしょう。

日が登る時間帯になると、自然と目が覚めるようになった。

同じような生活を繰り返していると、目覚まし時計や携帯電話のアラームなしでも決まった時間に起きてしまうことがあり得ます。

この例でもそのような理由で、日が登る時間帯になると自然に目覚めるようになったということでしょう。

勉強の面白さに気付いてから、学校の成績が面白いように急上昇した。

体格や学力などにおいて、成長盛りの中学生や高校生はほんの少しの間で大きく伸びることがあります。

特に学力やスポーツの成績は、ふとしたことがきっかけで急激に伸びることがよく見られるでしょう。

今回の例では、勉強の面白さに気付いたことがきっかけになって学校の成績が急に上昇したということです。

「つるべ落とし」の英語表現

KJ法
「つるべ落とし」の英語表現としては、「The autumn sun sets as quickly as a bucket dropping into a well.」が適当でしょう。

上記の英文を直訳すると、「秋の日はつるべが井戸に落ちるように早く暮れる」です。

「bucket」は「バケツ」ですが、ここでは「つるべ」を表しています。

「dropping into a well」で「井戸に落ちる」という意味があり、それらが全て合わさった上記の日本語訳になるというわけです。

したがって厳密には、上記の英文は「秋の日はつるべ落とし」の英訳だともいえます。

まとめ この記事のおさらい

・「つるべ落とし」は秋の季語で、「他の季節に比べて秋は急速に日が暮れるのが早い」ということを表すことわざ

・「つるべ落とし」の「つるべ」とは井戸から水を汲み上げるための道具のことで、桶を縄の先にとりつけたものを滑車に掛けて使用する

・秋の日が急速に暮れていく様子が井戸の底へ急速に落ちていくつるべのようであることから、「秋の日はつるべ落とし」と言われるようになった

・「つるべ落とし」は伝承されている妖怪としても有名

・「つるべ落とし」は相場が急落していく様子を表す経済用語としても使われる

・「つるべ落とし」の類義語としては「日が落ちる」や「急降下」などが挙げられる

・「つるべ落とし」の対義語は「日が登る」や「急上昇」といったものが考えられる

・「つるべ落とし」の英語表現としては、「The autumn sun sets as quickly as a bucket dropping into a well.」が適当