はじめる|「始める」と「初める」のどっちを使う?それぞれの類語と英語表現も解説

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この記事では「始める」と「初める」について解説いたします。

どちらも同じような意味で使われる言葉ですが、その違いや使い分け方についてはよく分からないという人も多いかもしれません。

そこで今回は「始める」と「初める」それぞれの意味と使い方、類義語や英語表現なども合わせてピックアップしました。

この記事を通して「始める」と「初める」の使い方や使い分け方が明確になれば幸いです。

「はじめる」は「始める」と「初める」のどっちを使う?


「始める」と「初める」は一見同じように感じられ、どのような意味の違いがありどうやって使い分けをしたら良いか分かりにくいと感じるかもしれません。

そこでこの項目では、それらの点を解消すべく「始める」と「初める」それぞれの意味と使い方、使い分けについてまとめました。

「始める」の意味と使い方

「始める」は「はじめる」と読み、「新しく物事を進めること」や「やめていた状態から物事を行うこと」という意味です。

また「し始める」や「遊び始める」といったように他の動詞の連用形に付いて用いる場合は、その動作を進めることを表します。

「始める」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられるでしょう。

カフェメニューだけではなくアルコールの提供も始めることにした。

カフェとバーを併設している、あるいは兼ねているカフェ&バーの形式を取っているお店があります。

この例では、その形式に倣ってカフェメニューだけではなくお酒の取り扱いも新しく進めることにしたということです。

この工場のラインは、毎朝7時に稼働し始める。

工場のラインは、一定の日時に稼働すると決まっていることがほとんどです。

今回の例だと、止まっていたその工場のラインを毎朝7時に再び動かしているということを意味しています。

「初める」の意味と使い方

「初める」は「そめる」と読み、「物事を進めること」や「はじめて何かを行うこと」といった意味です。

「初めて」の場合は「はじめて」と読みますが、「初める」を「はじめる」とは読みません。

また「初める」の使い方としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

読書に夢中になっている内に、いつの間にか夜が明け初めていた。

「明け初める」とは「朝を迎えはじめる」という意味です。

この例では、読書に集中しているといつの間にか朝を迎えはじめていたということを表しています。

昨日電車の中で見初めた彼女のことが脳裏から離れない。

「見初める」とは「はじめて見た異性に好意を抱くこと」を意味しています。

今回の例だと、電車の中ではじめて見た女性に好意を抱き、頭から離れないようになったということです。

「始める」と「初める」の使い分け

「始める」と「初める」の意味はほとんど同じですが、使い方が異なります。

「初める」は動詞の連用形にしかつかないので、例えば「作業を始める」と表現することは可能ですが「作業を初める」のような使い方はできません。

また「始める」と「初める」はほとんど同じ意味がありますが、「始め」と「初め」では少し異なります。

「始め」と「初め」はどちらも「はじめ」と読みますが、「始め」は経験したことがある物事を進めることを、「初め」は経験したことない物事が起きることを表す言葉です。

例えば、「最近英会話を習い始めた」や「初めて海外へ旅行した」のように使います。

「はじめる」の類義語


この項目では、「はじめる」の類義語をピックアップしました。

「始める」と「初める」で少し異なるので、それぞれの類義語と例文をご紹介します。

「始める」の類義語と例文

「始める」の類義語は、以下のようなものが考えられます。

・開始する

・スタートする

その他には「着手する」や「取り掛かる」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

野球の試合が定刻通りに開始された。

「開始する」は「始めること」や「始まること」という意味です。

この例のように「開始される」という受け身の形で使われることも多々あります。

ここでは野球の試合の主催者によって定刻通りに試合が始められたということです。

何事もスタートすることに遅すぎるということはない。

「スタートする」は「新しく始まること」や「新しく始めること」といった意味です。

何かを始める際に、年齢を理由にして尻込みしてしまうという人もいるかもしれません。

今回の例は、どんなことも始めるのに遅すぎるということはないと勇気を与えてくれる言葉です。

「初める」の類義語と例文

「初める」の類義語は、下記のようなものがあります。

・最初

・初回

これらの類義語を使った例文としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

最初からうまくいく人はほとんどいない。

「最初」は「いちばん初め」や「それより前がないこと」という意味です。

この例では、どんな物事もいちばん初めからうまくいく人はほとんどいないということを表しています。

この商品は初回限定で安く購入することができた。

「初回」は「最初の回」や「第一回」といった意味です。

今まで使っていた商品から乗り換えてもらうには、まずは安くすることで使ってもらいやすくするという方法があります。

今回の例だと、そのように安くなっている商品を買うことができたということです。

「はじめる」の英語表現


「はじめる」の英語表現も類義語などと同様、「始める」と「初める」で異なります。

その為「始める」と「初める」で分けた上でピックアップしました。

「始める」の英語表現と例文

「始める」の英語表現としては、「start」や「begin」などが挙げられるでしょう。

また上記の英語表現を使うと、以下のような例文を作ることが可能です。

I will start learning English.(英語を勉強し始めるつもりだ。)

「start」は「始める」や「始まる」などの意味があり、「スタート」とカタカナ語にもなっているほど有名な単語です。

「始める」の意味で使う場合、この例のように「start」の後ろに動詞を「〜ing」の形で伴うことで「〜を始める」と訳します。

Let’s begin our work.(仕事を始めよう。)

「begin」は「始める」や「開始する」といった意味で使われます。

「start」と同じような意味ですが、「begin」よりも「start」の方が口語的です。

「初める」の英語表現と例文

「初める」の英語表現は「first」が適当でしょう。

「first」を使った例文としては、以下のようなものが考えられます。

You may fall in love with the girl at first sight.(君はその少女を見初めたのかもしれない。)

「first」は「初めて」という意味です。

「at first sight」は「ひと目見て」のように訳されます。

まとめ この記事のおさらい

・「始める」は「はじめる」と読み、「新しく物事を進めること」や「やめていた状態から物事を行うこと」という意味がある

・「初める」は「そめる」と読み、「物事を進めること」や「はじめて何かを行うこと」といった意味で使われる

・「始め」は経験したことがある物事を進めることを、「初め」は経験したことない物事が起きることを表す

・「始める」の類義語は「開始する」や「スタートする」などが挙げられる

・「初める」の類義語は「最初」や「初回」といったものが考えられる

・「始める」の英語表現は「start」や「begin」などがある

・「初める」の英語表現は「first」が適当