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この記事では「人格者」について解説いたします。
幅広い場面で見聞きすることがある言葉ですが、その意味や特徴などについてはよく分からないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「人格者」と言われた偉人や「人格者」のなり方、類義語や対義語なども合わせてまとめました。
それでは一つずつ確認していきましょう。
「人格者」の意味とは?
「人格者」は、「優れた人格を持つ人」や「人柄の優れた人」という意味です。
「人格者」に明確な定義があるわけではありませんが、「人から好かれるようなふるまいができる人」や「行動が尊敬できる人」を指して「人格者」と使うことが多いでしょう。
「人格者」の例文
「人格者」の例文としては、次のようなものが考えられるでしょう。
自分の利益よりも周りへの配慮を優先するというのは、理屈では分かっていても実践するのが難しいものです。
この例では、それを実際に行うことができる彼のような人こそ「人格者」と呼ぶにふさわしいということでしょう。
「人格者」と呼ばれる人はその人柄の良さから、良い噂が広まるものです。
今回の例だと、彼女が社長としての手腕が卓越しているということだけでなく、「人格者」としても有名になっているということを表しています。
「人格者」の特徴
「人格者」と言われる人には、ある程度共通する特徴が存在ます。
この項目では、その特徴として3つピックアップしました。
自分に厳しく、他人に優しい
「人格者」は自分に厳しく、他人に優しい人が多いです。
例えば自分のミスには厳しいが、他人のミスには寛容であるといったものが挙げられます。
人はどうしても自分には甘く、また他人にはついつい厳しくなってしまいがちです。
「人格者」はそうした要素が少ないからこそ、人格が優れているといえるでしょう。
損得勘定で物事を判断しない
「人格者」は損得勘定で物事を判断しないという傾向があります。
特定の人にだけ救いの手を差し伸べるのではなく、誰に対しても平等に接するというのも大きな特徴です。
例えば上司や目上の人に対してだけ良い顔をする、といった具合で損得勘定で判断することもなく、基本的に見返りも求めません。
どんな人にも親切心を忘れずに人付き合いできるのが「人格者」です。
また損得に限らず、感情で動かないというのも「人格者」の特徴といえるでしょう。
状況を冷静に判断し公平に人と接することができるという精神的な余裕を備えた人物だと言っても過言ではありません。
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知識が豊富
「人格者」と呼ばれる人は、知識が豊富であるケースがよく見受けられます。
それは向上心や好奇心が高いことから、様々な知識を得る為に努力をしたり幅広い経験を積んできたことに起因するのかもしれません。
そんな「人格者」は、博識で困った時に頼りになる存在であるといえるでしょう。
「人格者」と言われた偉人
上述した内容では「人格者」の意味や特徴について取り上げましたが、具体的にはどんな人がいたのかについては言及していませんでした。
そこでこの項目では、「人格者」と言われた偉人を2人ご紹介します。
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マザー・テレサ
世界的に有名な「人格者」を挙げるならば、貧困や病に苦しむ人の救済に尽力した「マザー・テレサ」が該当するでしょう。
「マザー・テレサ」は1910年~1997年という生涯の間に、幅広い社会貢献を行っています。
例えば貧困と病気に苦しむ都市コルカタ(旧カルカッタ)で学校や孤児院、ホスピスなどを開設し、人道援助活動家の象徴ともいえる存在となりました。
彼女はその活動だけでなく、「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」で始まる人生訓などでも知られています。
マハトマ・ガンジー
「マハトマ・ガンジー」はインドのグジャラート出身の弁護士、宗教家、政治指導者で、インド独立の父として有名です。
「マハトマ・ガンジー」は南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、インド帰国後はイギリスからの独立運動を指揮しました。
民衆暴動やゲリラ戦の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱したのです。
この思想はインド独立の原動力となり、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において、平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えました。
特に「マハトマ・ガンジー」に倣ったと表明している指導者には「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア」や「ダライ・ラマ14世」などが挙げられます。
性格的には自分に厳しく他人に対しては常に公平で寛大な態度で接したされていますが、親族に対しては極端な禁欲を強いて反発を招くこともありました。
「人格者」になるには
これまでの内容をご覧になって「自分も人格者になりたい」と思った人もいるかもしれません。
しかしながら、「人格者」になるには何をしたら良いのか判然としないところがあるでしょう。
そこでここでは、「人格者」になる方法として3つ取り上げました。
自分自身の”軸”をしっかり定める
「人格者」になるには、自分自身の”軸”をしっかり定めることが重要です。
まずは「自分はこうありたい」、「この考えを貫きたい」といったようなぶれない”軸”を見つけるのが良いでしょう。
ただしその信念はあくまで自分自身に対して向けるものであって、それを他人に押し付けるのはNGです。
謙虚さ・素直さを忘れない
「人格者」となるには謙虚さ・素直さも必要です。
人に不備などを指摘された際に「でも~」や「だって~」と自分が正しいと主張したり言い訳ばかりしていては「人格者」とは言えません。
もし自分が間違っていた場合には、素直に謝る謙虚な心が大切です。
また自慢をしないのも「人格者」としての基本だといえます。
自分の活躍でうまくいったという場合でも、その手柄をアピールするようなことはしない謙虚さを持っているのが「人格者」だということです。
人の失敗を受け入れる広い心を持つ
人は誰でも失敗するものです。
それを叱責するよりも、人の失敗を受け入れる広い心を持つことの方が「人格者」として適格だといえます。
上述した「他人に優しくする」というのは、「他人の失敗に対して寛容な心を持つ」ということでもあるのです。
人が失敗した時には、励ましてあげたりチャレンジしたことを褒めてあげたりする前向きな言葉がけをしてあげるのが良いでしょう。
「人格者」の類義語と例文
「人格者」の類義語としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 善人
- 真人間
また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。
「善人」は「善良な人」や「正しい行いの出来る人」という意味です。
今回の例では、彼女はどんな人にでも優しく接することができるので、善良な人だと周囲からも評判だということを表現しています。
「真人間」は「まにんげん」と読み、「真面目な生き方をしている人」や「正しい生き方をしている人」という意味です。
この例だと、真面目な人間として生きていればいつか必ず報われると思って、そのように生きているということでしょう。
「人格者」の対義語と例文
「人格者」の対義語は、「非人格者」や「愚者」などが挙げられるでしょう。
なおこれらの対義語を使った例文としては、次のようなものがあります。
「非人格者」は「人格者」という言葉に「非」という否定の意味がある言葉を付けています。
つまり「非人格者」の意味は「人格者にあたらない人」です。
この例だと、「人格者」にあたらない人は、いずれ周囲から人が離れていくだろうということを表現しています。
「愚者」の読み方は「ぐしゃ」で、意味は文字通り「愚かな人」です。
今回の例では、愚かな人とは失敗する人のことではなく、失敗した後に改善しようとしない人のことだということでしょう。
「人格者」の英語表現
「人格者」の英語表現としては、「integrity」が適当でしょう。
「integrity」には「誠実さ」や「高潔」といった意味があります。
したがって「man of integrity」は「人格者」という意味です。
また「性格」という意味の「character」を使って表現することもできます。
「character」には「性格」だけではなく「人格」や「品性」という意味もあるので、「a person of character」で「人格者」という意味です。
まとめ この記事のおさらい
- 「人格者」には「優れた人格を持つ人」や「人柄の優れた人」という意味がある
- 「人格者」に明確な定義があるわけではないが、「人から好かれるようなふるまいができる人」や「行動が尊敬できる人」を指して「人格者」と使うことが多い
- 「人格者」の特徴としては自分に厳しく他人に優しい、損得勘定で物事を判断しない、知識が豊富といったものが挙げられる
- 「人格者」と言われた偉人は「マザー・テレサ」や「マハトマ・ガンジー」が該当する
- 「人格者」になるには自分自身の”軸”をしっかり定める、謙虚さ・素直さを忘れない、人の失敗を受け入れる広い心を持つなどといったものが考えられる
- 「人格者」の類義語としては「善人」や「真人間」などが挙げられる
- 「人格者」の対義語には「非人格者」や「愚者」といったものがある
- 「人格者」の英語表現としては「man of integrity」や「a person of character」などが適当