この記事では、ビジネスシーンでも多く使われる「伺う」の正しい敬語表現について解説します。

「お伺いします」とは

「お伺いします」とは、「聞く」「尋ねる」「訪問する」の謙譲語である「伺う」に、接頭語である「お」と「~する」をつけた丁重語の表現です。
つまり、「お伺いします」という表現は二重敬語といえます。しかし、今ではこの「お~します」の敬語の使い方は問題ありません。

「お伺いします」と「伺います」の違い、使い方

敬語表現として「伺います」でも可

「伺います」が正しい表現です。
また、「聞く」「尋ねる」「訪問する」は、「お聞きします」「お尋ねします」「参ります」という謙譲表現もできます。

「お伺いします」はなぜ正しいのか

現在は、二重敬語である「お伺いします」も一般化しています。
例えば、以下のようにどちらを用いても問題ありません。

・12時に伺います。
・12時にお伺いします。

参考:文化庁敬語の指針

「お伺いいたします」は二重敬語

「お伺いします」と同じく、ビジネスシーンでよく聞くフレーズが「お伺いいたします」です。
前述した「お伺いします」に、さらに「する」の謙譲語「いたす」が加わっています。

「お」(丁寧語の接頭語)+「伺う」(聞く・行く・尋ねるの謙譲語)+「いたす」(するの謙譲語)+「ます」(丁寧語)

こちらも慣例的によく使われている表現かもしれませんが、過度の敬語となるので使用しない方が無難でしょう。

「お伺いさせていただきます」の使い方

「お伺いさせていただきます」は避けた方が無難

「お伺いさせていただきます」も、二重敬語なので避けた方が無難です。
また、「~させていただく」という表現の使い方には、特に注意しましょう。

「させていただく」と表現するのは相手に恩恵がある場合

「~させていただく」という表現は、相手に対して許可を求める時や、恩恵がある時に使用します

良い例:お客様の接待の場としてとご案内する時
「〇〇ホテルのフレンチレストランをご用意させていただきました」
悪い例:会社を退職した時
「この度、会社を退職させていただきました」

良い例は、お客様に対して高級レストランでの接待の場をセッティングしたため、相手に恩恵があります。
一方で悪い例は、相手に対して許可を求めることも恩恵もありませんので、使用方法としては不適切です。

「伺います」「お伺いします」の例文4つ

●日×時にお伺いします。
〇〇課長の所へお伺いします。
お話はかねがね伺っております。
3点、伺いたいことがございます。

「お伺い」の類語

「聞く」という意味での「お伺い」の類語には、「お聞きする」「拝聴する」「承る」などがあります。
「訪問する」意味での「お伺い」の類語は、「参る」などがあるでしょう。

「お伺いします」の英語表現

聞くの意味での「お伺いします」なら、”hear”や”listen”を使って表現できるでしょう。訪問する意味の「お伺いします」なら、”visit”や”come to see”などが使えるでしょう。

貴方のことはお伺いしてます。
I have heard of you.

明日の午後3時にお伺いします。
I will visit (come to see)you at three o’clock tomorrow.

まとめ

「お伺いします」とは、「聞く」「尋ねる」「訪問する」の謙譲語で、敬語として使えます。
「伺います」としてもいいですが、「お伺いいたします」「お伺いさせていただきます」は二重敬語になるので使わないのが無難です。
「お伺い」の類語には、「お聞きする」「拝聴する」「参る」などがあります。
「お伺いします」の英語表現では、”hear”、”listen”、”visit”などが使えるでしょう。