カテゴリの意味・使い方|ジャンルとの違い、類語・英語表現も解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

この記事ではカテゴリの意味や使い方について解説いたします。

カテゴリはすっかり日本語として定着している言葉ですが、身近な言葉だからこそ使い方等については注意が必要です。

誤った使い方をしないよう、意味や使い方について確認してみましょう。

カテゴリの意味と使い方

「カテゴリ」は「物事の性質を区分する上で最も基本的な分類」という意味があり、「カテゴリー」と表記することもあります。

例えば犬や猫は「動物」というカテゴリに属しますし、スズメやカラスは「鳥」というカテゴリに該当するといえるのです。
このように誰が見てもはっきりと分けられるのがカテゴリの特徴として挙げられます。

また以下のような使い方をすることができます。

・「これらを特徴に従ってカテゴリ分類する。」

複数の対象をそれぞれのカテゴリに分類することを「カテゴリ分類」といいます。

 

例えばイチゴは果物、トマトは野菜という風に分類するのもカテゴリ分類といえるでしょう。

・「スポーツを大まかにカテゴリ分けする。」

同じような使い方として「カテゴリ分け」という表現もあります。

 

今回でいうと野球やサッカーは「球技」、柔道や県道等は「格闘技」とカテゴリ分けできます。

なお英語では「category」で、カタカナ語の「カテゴリ」同様「種類」や「区分」といった意味で使われています。

カテゴリの語源

「カテゴリ」の語源は英語の「category」ですが、これも「物事の性質を区分する」という意味のギリシャ語からきています。

なお「category」の漢語訳は「範疇(はんちゅう)」で、これは「洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)」に由来するといわれています。

「洪範九疇」とは「中国の古代伝説上、夏の禹(古代中国の伝説的な帝)が天帝から授けられたという天地の大法です。

「九疇」は「九つの法律」のことで、これらが区分されて書かれていることから「カテゴリ」の訳語である「範疇」の語源になったといわれています。

カテゴリとジャンルの違い

「カテゴリ」と似た言葉として「ジャンル」を思い浮かべる方もいるかもしれません。

「ジャンル」も「種類」や「区分」という意味で使われますが、芸術分野において使うというのが一番の特徴です。

例えば「本のジャンル」というと小説や実用書、経済書やグルメ、辞典や教養等が挙げられます。

他には「音楽のジャンル」としてJ-POPやクラシック、ロックやジャズ等に区分することができるでしょう。

「ジャンル」は「芸術分野における区分や種類」、「カテゴリはそれ以外の分野での種類や区分」と覚えても良いかもしれません。

カテゴリのビジネス上での使い方

「カテゴリ」はビジネス上でも使うことがあります。

例えば「カテゴリー化して考える」のように、複数のプロジェクト等を分類することによって仕事を効率化する時等に使うこともできます。

他にも郵便物を第一郵便物から第四郵便物に「カテゴリー分け」したりするのも分かりやすい例だといえるでしょう。

また仕事の重要度や緊急度によって四つの「カテゴリ」に分けるやり方もあります。

  • 緊急かつ重要な仕事
  • 緊急だが重要ではない仕事
  • 緊急ではないが重要な仕事
  • 緊急でも重要でもない仕事

上記のように分類すると、複数の仕事で優先順位をつける時にもやりやすくなるかもしれません。

「カテゴリーキラー」の意味と例文

「カテゴリーキラー」とは「家電や衣料品など、特定の分野(カテゴリ)の商品のみを豊富に品揃えし、低価格で販売する小売店業態」のことです。

「カテゴリーキラー」が進出すると、その商圏内の百貨店や総合スーパー等がその「カテゴリ」の取り扱いを縮小したり撤退したりすることからこう呼ばれています。

「カテゴリーキラー」の特徴の一つとして低価格販売がありますが、これもカテゴリを特化して大量に安価で仕入れができるからです。

家電や家具、ファッションや食品等は代表的な「カテゴリーキラー」といえますが、他にも様々な「カテゴリ」で「カテゴリーキラー」の進出が進んでいます。

一方で高価格帯への切り替えが難しかったり、他の「カテゴリ」への移行が容易ではない等は、「カテゴリーキラー」ならではの問題点です。

なお近年では「パワーセンター」と呼ばれる、異なる複数の「カテゴリーキラー」で構成されたショッピングセンターも出現しています。

また「カテゴリーキラー」の使い方についても確認してみましょう。

・この地域の家電販売は、あの「カテゴリーキラー」が出店してから安値競争を強いられることになった。

チラシ等を見ると、「他店対抗」や「他の店より安くします」等を売り文句にしている場合があります。

これも「カテゴリーキラー」の出現による価格競争の影響だといえるかもしれません。

・「カテゴリーキラー」の弱点として、真似されやすい点は看過できないだろう。

価格で他店との差別化を図るのが「カテゴリーキラー」の特徴とすれば、品質や品揃え等も含め真似をするのが容易です。

だからこそ似たような価格や商品で対抗されてしまうと、更なる安売りを強いられたりする可能性があります。

これは「カテゴリーキラー」の弱点の一つであり、今後も対策が必要なことだといえるでしょう。

カテゴリの類義語と例文

「カテゴリ」の類義語としては、次のようなものが挙げられます。

  • 範疇
  • 科目

他には「種」や「科」等が類義語に該当します。

例文を挙げると、以下のようなものが考えられるでしょう。

・始業の挨拶や終業後の整理整頓も業務の範疇である。

ある物事が同じ範囲に含まれることを「範疇」といいますが、今回は始業の挨拶や終業後の整理整頓が業務の範疇ということです。

・私が最も得意な科目は英語だ。

「科目」は「小区分した個々の項目」という意味です。ここでは学校の授業での教科を「科目」としています。

カテゴリの英語表現

「カテゴリ」を英語にすると以下のようなものが考えられます。

  • category
  • type
  • variety

上記の単語を使った文章も確認してみましょう。

・Chinese food falls under the category of Asian food.
(中国食はアジアの食べ物のカテゴリに入ります。)

これはアジアやヨーロッパ等、どの地域の食べ物のカテゴリに入るかの例です。

・What type of food is this?
(これは何の料理ですか?)

上記の答えは「日本料理」や「イタリア料理」等が考えられます。

「type」はカタカナ語の「タイプ」の語源であり、すっかり日本語として浸透しているのはご存知の通りです。

・There are different varieties of French food.
(フランス料理には様々な種類があります。)

フランス料理の中でも色んな種類があるということを伝える時に使う表現です。

まとめ この記事のおさらい

  • 「カテゴリ」は「物事の性質を区分する上で最も基本的な分類」という意味がある。
  • カタカナ語の「カテゴリ」は英語の「category」に由来しているが、漢語訳の「範疇」は「洪範九疇」からきている。
  • 「ジャンル」は「芸術分野における区分や種類」、「カテゴリはそれ以外の分野での種類や区分」という違いがある。
  • 「カテゴリーキラー」とは「家電や衣料品など、特定の分野(カテゴリ)の商品のみを豊富に品揃えし、低価格で販売する小売店業態」を意味している。