この記事では「紆余曲折」の読み方や、その語源について、また類義語や対義語、英語表現について詳しく解説します。
紆余曲折は漢字4文字で構成される四字熟語です。

「紆余曲折」ということばは複雑な人生を例えるときなどに使われることも多く、退職や転職などの挨拶などでよく耳にするという人もいるのではないでしょうか。

またシーンでもよく用いられる単語でもあります。
例文も使って紹介していきますので、参考にしてみてください。

紆余曲折の読み方と意味

「紆余曲折」の読み方は「うよきょくせつ」になります。

紆余曲折には「道が曲がりくねること」という意味もありますが、それよりも「込み入った事情が重なって複雑な経路になること」「物事の過程が遠まわりで曲がりくねっていること」という意味で用いられることがほとんどです。

紆余曲折の

紆余曲折ということばは「紆余曲折した山道をドライブする」というような使い方もありますが、物事が複雑な経路をたどったときによく使われる言葉です。
よく人生を例えるのに「紆余曲折な人生」といったように使ったりします。

その使い方は、「紆余曲折の末に」「紆余曲折して」「紆余曲折を経て」など。
方針や事情が何度も変わって遠回りを繰り返したけれど、その結果○○になりました」といったニュアンスで使われます。

紆余曲折を使った例文には以下のようなものがあります。

  • 紆余曲折の末にふたりは結ばれた。
  • 紆余曲折を経て彼は研究を完成させた。
  • その結論に至るまでには幾多の紆余曲折があった。
  • 紆余曲折を経て成功した偉人はたくさんいる。
  • 紆余曲折のある人生を送ってきた人はハングリー精神が違う。

紆余曲折の語源

四字熟語である「紆余曲折」は「紆余」と「曲折」のふたつの単語から成り立っています。

「紆余」は道や川などがくねり曲がるさま。
「曲折」は折れ曲がること。変化があること。込み入って複雑なこと。

このようにふたつのことばの意味には、どちらも「曲がりくねる」というニュアンスが含まれていることが分かります。
同じような意味の単語をふたつ繋げることで、より一層複雑で込み入っていることを強調しているのです。

ビジネスでの使い方

「紆余曲折」は日常会話以外でもビジネスでよく用いられる四字熟語です。
具体的な例文を見ていきましょう。

  • 去年販売した製品が大ヒットして今期は過去最高益となったA社だが、ここまでの道のりには紆余曲折があった。
  • 様々な紆余曲折を経て最終的に両社は統合された。
  • 道路拡大をしたい行政側と反対する住民側、今後も紆余曲折が予想される。
  • 退職の挨拶「紆余曲折がありましたが、無事勤め上げることができました。」

このように「紆余曲折」は、ビジネスシーンにおいても様々な場面で使われます。
例文を見ると、様々な事情や物事が重なって複雑な経路になることという意味で用いられていることが分かります。

紆余曲折の類義語

「紆余曲折」には類義語があります。
類義語と、ことばのそれぞれの意味や使い方について解説します。

曲折浮沈(きょくせつふちん)
意 味:複雑に絡み合って面倒な事情や、そのような状況で解決するためには非常に苦労すること。
使い方:A君がこの会社を軌道にのせるまでは、曲折浮沈がありました。

二転三転(にてんさんてん)
意 味:状況や態度、議論などの結論が何度も変わっていく様子。
使い方:追求するにつれ、彼の返答は二転三転しました。

行ったり来たり(いったりきたり)
意 味:方針を決めかねている様子、進んだり戻ったりを繰り返し発展しない様子。
使い方:議論が行ったり来たりするので結論がなかなか出ません。

右往左往(うおうさおう)
意 味:あっちへ行ったりこっちへ来たり、混乱すること。
使い方:家の鍵を落としてしまって右往左往しています。

複雑多岐(ふくざつたき)
意 味:物事が込み入っている上に多方面に分かれていて分かりにくいさま。
使い方:複雑多岐にわたった問題も、ようやく解決の目処が立ってきました。

紆余曲折の対義語

「紆余曲折」の対義語と、ことばのそれぞれの詳しい意味や使い方について解説します。
「紆余曲折」が事情が込み入って遠回りしている、物事がスムーズに進まないという意味があるので、対義語は遠回りしないで物事がスムーズに進むという意味のことばになります。

直往邁進(ちょくおうまいしん)
意 味:ためらわずに真っ直ぐ突き進んでいくこと。
使い方:自分を信じて直往邁進して、努力を積み夢をつかみとりました。

猪突猛進(ちょとつもうしん)
意 味:いのししの突進するのに例えて、目標に向かって向こう見ずに突き進むこと。
使い方:彼は一度行動を起こすと猪突猛進になり、周りの静止を聞かなくなってしまいます。

順風満帆(じゅんぷうまんぱん)
意 味:全てが順調で、遮るものなくスムーズに物事が進む様子。
使い方:成長する過程において順風満帆に育つ企業は少なく、様々な課題が出てくるものです。

紆余曲折の英語表現

紆余曲折の英単語には、「twinsts and turns」があります。
ねじれや曲がりくねりという意味なので、日本語の表現と同じですね。

【例文】

After many twists and turns, all the problems were resolved.
(紆余曲折を経て問題は全て解決されました。)
Life is like full of these twists and turns.
(人生というものはこういう紆余曲折の積み重ねのようなものなんでしょうね。)

「曲折」という意味で meandering と一語で表す場合もありますが、この単語は基本的に川の曲がりくねった様子を表すのに使います。

また紆余曲折を表す英語として、他の表現では「with(without) some bumps and detours」というものもあります。
bumps は道路などの隆起やこぶ、detours は回り道という意味です。

【例文】

Achieving this technological breakthrough didn’t come without some bumps and detours.
(この画期的な技術も紆余曲折なしには実現しませんでした。)

まとめ この記事のおさらい

  • 紆余曲折は四字熟語で、読み方は「うよきょくせつ」である。
  • 紆余曲折の意味は「込み入った事情が重なって複雑な経路になること」や「物事の過程が遠まわりで曲がりくねっていること」などがある。
  • 「紆余曲折」は「紆余」と「曲折」というふたつの単語から成り立っていて、ふたつとも曲がりくねるという意味があり、組み合わせることでより一層複雑で込み入っていることを強調している。
  • 紆余曲折ということばはビジネスシーンにおいても様々な場面で用いられる。
  • 紆余曲折の類義語には「曲折浮沈」「二転三転」「行ったり来たり」「右往左往」「複雑多岐」などがある。
  • 紆余曲折の対義語には「直往邁進」「猪突猛進」「順風満帆」「直往邁進」などがある。
  • 紆余曲折の英語表現では「twinsts and turns」「with(without) some bumps and detours」などがある。