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ここでは、「切手」について解説します。
メールやメッセージアプリなどの発達により、プライベートで手紙を送る機会は減ってきていますが、ビジネスシーンでは挨拶の手紙や書類、物品などを送付することが多いです。郵便局や配送業者にすべて任せる場合もありますが、ときには自分で切手を貼って送る場面もあることでしょう。
そうなったときに、切手の種類や貼り方を知らないと、相手にうまく届かないなどのトラブルに繋がります。切手の種類や購入方法、貼り方をしっかりと押さえておきましょう。
切手の種類は普通切手と特殊切手の2種類
切手には「普通切手」と「特殊切手」の2種類があります。
普通切手とは
普通切手とは、郵便料金の納付を主な目的とする切手です。販売期間や枚数が限定されていません。1枚から買うことが可能です。
価格は1円から1000円まで19種類あり、価格によってそれぞれの絵柄が異なります。たとえば最低価格の1円切手には郵便制度の創設者である前島密が描かれており、最高価格の1000円切手には富士山が描かれていて、大きさも他の切手より大きめです。他にも動物や風景など、さまざまな絵柄があります。
また、普通切手には慶事用や弔事用のものもあり、慶事用62円、82円、92円の3種類、弔事用は62円の1種類があります。
特殊切手とは
特殊切手とは、販売期間や数量、取り扱われる郵便局が限定されたもの切手のことです。オリンピックなどの大規模なイベントの記念や世界遺産などの文化財をPRするために発行されます。
プレミア価格がつく切手もあり
販売期間や数量が限定されるため、特殊切手は希少価値が高くなりやすく、プレミア価格がつくことも珍しくありません。中でも有名なシリーズとして「国立公園切手」「文化人切手」「年賀切手」「ふるさと切手」の4種類があります。
国立公園切手
国立公園切手は日本初の特殊切手です。第一次と第二次に分かれており、第一次のほうが価値が高いです。
有名なのが阿蘇国立公園の切手で、5000円から20000円の価値がつくと言われています。
文化人切手
歴史的な功績を残した文化人がデザインされた切手です。こちらも第一次、第二次に分けられています。
文化人切手で最もレアだと言われているのが、哲学者の西周で、120000円の価値があると言われています。
年賀切手
年賀状を出すときに使う切手のことです。現在では年賀はがきが主流ですが、当初は私製はがきに年賀切手を貼って年賀状として出していました。
有名なのは日本初の年賀切手で、富士山の絵柄になっています。状態の良いものであれば、80000円程度の価値があります。
ふるさと切手
1989年から発行されている、比較的新しい切手です。当初は「地方切手」という名称でしたが、愛好家たちからは「ふるさと切手」の愛称で親しまれており、2007年にそれが正式名称として採用され、現在に至ります。
有名なシリーズの一つが、「ふるさと心の風景」というものです。第1集から第10集まで発行されており、すべて揃えると8000円程度の価格で買い取りされます。
切手はどこで買える?
基本的に、切手は郵便局で買うものですが、土日や祝日には窓口は開いていません。そんなときに便利なのが、コンビニです。
コンビニで買える切手
郵便局で買うイメージが強い切手ですが、実はコンビニでも買うことができるのです。セブン-イレブンやローソンなどの大手だけでなく、ポプラやスリーエフといった中小のコンビニでも購入することができます。
販売されているのは1円から280円切手までで、レジで「○○円切手をお願いします」と言うと買うことが可能です。また、郵便物をレジで提示し、「普通郵便でお願いします」などと言うと、郵便局と同様に重さやサイズを測って、それに応じた切手を貼ってもらえます。ただし、地域や店舗によっては在庫がなかったり取り扱いがなかったりするので、注意が必要です。
郵便局で買える切手
郵便局では普通切手なら全種類買うことができます。ただし、店舗によって在庫状況が異なります。
コンビニと違うのは、特殊切手も購入可能だということです。かわいい動物の写真やアニメのキャラクターなど、趣味に合わせて選ぶことができます。窓口でサンプルを見せてもらい、その中から選んで購入します。
また、郵便局のウェブサイトには通信販売のページがあり、郵便局になかなか行けない人でも購入可能です。ただし、5000円未満の場合は送料が発生するので、注意が必要です。
封筒を送る時に使う切手の種類は?
郵便物を送付する際には、そのサイズや重量に応じた料金が発生し、同額の切手を貼る必要があります。郵便物には大きく分けて「定形郵便」と「定形外郵便」があり、さらにそれぞれの中で料金が設定されています。金額が不足していると、郵便物が差出人のもとに戻ってくるので、よく確認して切手を買うようにしましょう。
定形郵便を送る場合
定形郵便とは、長辺23.5cm、短辺12cm、暑さ1cm、重量50g以内の郵便物のことです。重さは25g以内と50g以内の2つに区分されており、25g以内の場合は82切手、50g以内の場合は92円切手を貼れば送付できます。
定形外郵便を送る場合
定形外郵便とは、定形郵便よりも大きいサイズだったり、特殊な形をしている郵便物のことです。定形外郵便には「規格内」と「規格外」という区分があり、料金が異なります。
規格内
長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm、重さ1kgまでのものは「定形外規格内郵便」として扱われます。料金は重量によって細かく設定されており、最も安い50g以内で120円、最も高い1kg以内なら570円です。
規格外
長辺が60cm以内、厚さは3cm超、3辺の合計が90cm、重さ4kgまでのものは「定形外規格外郵便」として扱われます。料金は最も安い50g以内で200円、最も高い4kg以内だと1330円です。
金額によっては切手を数種類必要とすることもあります。たとえば、料金が570円の場合は最低でも500円切手、50円切手、20円切手の3種類を組み合わせて貼らなければなりません。わからない場合は郵便局の窓口に直接持っていくと職員に切手を選んで貼ってもらえます。
切手は何枚まで貼って良い?
郵便物に貼れる切手の枚数には上限がありません。やろうと思えば、82円の料金がかかる封筒に1円切手を82枚貼ることもできます。しかし、そのような切手だらけの封筒を受け取る相手からは嫌がらせと受け取られることでしょう。
ビジネスシーンではもちろんのこと、プライベートで仲のいい人に送る場合であっても、切手の枚数は最小限に留めることがマナーです。
まとめ この記事のおさらい
- 切手には「普通切手」と「特殊切手」の2種類がある
- 特殊切手にはプレミア価格がつくものもある
- 切手はコンビニでも買うことができる
- 料金によっては切手を数種類貼る必要がある
- 切手を貼る枚数には上限はないが、最小限に留めるのがマナー
はがきや封筒の片隅に何気なく貼られている切手ですが、実はさまざまな種類があり、中にはとんでもない価値を持つものまであります。貼り方や貼る際のマナーを押さえ、ビジネスでもプライベートでも円滑な人間関係を維持していけるよう心がけましょう。また、切手のコレクションは、スペースを取らず集めやすいので手軽に始められる趣味だといえます。