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「参照」はビジネスシーンで頻繁に登場する言葉です。社内の連絡メールなどでも、お客様や取引先に向けたメールや文書でもよく使われます。頻繁に使われているだけに、どんな意味なのかを深く考えたことがない人も多いでしょう。
この記事では「参照」の意味や使い方、よく似た言葉との違いなどを解説します。ビジネスで使える例文も紹介しますので、知らず知らずのうちに誤用をしてしまわないためにも、この記事を通して「参照」の使い方をしっかり覚えましょう。
参照の読み方・意味・使い方
参照の読み方
「参照」は「さんしょう」と読みます。
「参」は音読みで「サン」、訓読みでは「まい(る)」と読みます。「参」を使った他の単語には「参考(さんこう)」「参観(さんかん)」「参画(さんかく)」などがあります。
「照」は音読みで「ショウ」、訓読みでは「て(る・て(らす)」と読みます。「照」を使った他の単語には「照会(しょうかい)」「照準(しょうじゅん)」「照合(しょうごう)」などがあります。
参照の意味
「参照」意味は「他のものと照らし合わせてみること」です。「別紙を参照してください」と言えば、「別の資料も合わせて見てください」ということです。
参照の使い方
「参照」は、他の資料が用意してあり、それを見るとより詳しいことが分かります、と案内するときに使います。
注意しなければならないのは、「参照」は書面など目に見える形で資料がある場合に使うということです。「詳細についてはお手元の資料を参照してください」のように別途資料がある場合には「照会」を使いますが、講義などの音声を「参照してください」とは言いません。
「詳しいことが知りたい方は教授の話を参照してください」のような使い方は間違いだということになります。この場合は「~教授の話を参考にしてください」が適当でしょう。
「参照」を敬語として使うときは「ご」をつけて「ご参照ください」とします。このときに気をつけるのは、「ご」をつけた場合は「して」を省くということです。「ご参照してください」は誤りになりますので注意しましょう。
参照と参考・引用の違い
参照と参考の違い
「参照」と「参考」は同じ「参」の字が使われていることもあり。同じ意味だと思っている人もいるでしょう。しかし意味や使い方に違いがあります。
「参照」は、具体的に「照らし合わせるもの」があるときに使います。話を聞きながら資料を見てほしければ「お手元の資料を参照してください」メール本文のほかに添付の資料も合わせて見てほしければ「添付の資料もご参照ください」のように使います。
口頭での説明を参考にしてほしいときには「参照」は使えません。
「参考」は「考えをまとめたり物事を決める際に、手がかりや助けとすることや、その材料」のことです。参照は照らし合わせるものがある場合だけに使うのに対し、参考は「社長の話を参考にする」「前例を参考に考える」のように、誰かの話したことや行動などに対しても使うことができます。
参照と引用の違い
「引用」は「他の説や事例を持ってきて使うこと」です。自分の文章の中に他の人の記事や書籍の一部を用いることをいいます。引用する場合は元の文章を書き換えずそのまま載せなくてはならない、出典を明確にしなければならないなどのルールがあります。
参照のビジネス上での使い方
「参照」はビジネスでよく使われる表現です。メールや文書などの文面でも、会議やプレゼンの場でも使われます。
ビジネスではメールでの資料のやり取りが頻繁に行われます。その場合、本文に概要を記載し「詳細は添付の資料を参照ください」のような形で「参照」がよく用いられます。
文書も同様で、主たる文書に書ききれないことや、より詳しいことを知りたいときは別の資料を見てほしいときに「詳細は別紙を参照してください」またはシンプルに「※別紙参照」のように用います。
会議やプレゼンの場でも「参照」はよく使われる表現です。あらかじめ参加者に資料を配布しておき、説明の中で資料を合わせて見てほしいシーンになったら「お手元の資料の〇ページをご参照ください」と案内をするというのは、多く使われる手法です。
また、後日資料を送るような場合にも「本日のご案内のより詳しい内容は、後日お届けする資料もご参照ください」のように案内することができます。
参照の例文
参照はビジネスで文面でも口頭でも用いられる表現で、「参照してください」「ご参照ください」はよく使われる言い回しです。次に例文をいくつか紹介します。
参照の類義語と例文
「参照」と似たような意味を持つ言葉と例文を、次に紹介します。
考えをまとめたり物事を決める際に、手がかりや助けとすることや、その材料。
例文
新しいサービスの価格は、ユーザーアンケートの結果を参考に決めたいと思います。
違いがあるかどうか二つ以上のものを比べてみる。
例文
原本と照らし合わせて確認しておいてください。
ご参照くださいを柔らかく表現したい場合は「ご覧ください」を使ってもよいでしょう。
例文
お手元の資料も合わせてご覧ください。
参照の対義語
「参照」は「他のものと照らし合わせてみること」の意味ですが、特に対義語にあたるものはありません。
参照の英語表現
「参照」は英語で「reference」です。「~を参照する」のように動詞として使う場合は「refer to ~」と表現します。
こちらの資料を参照してください。
「refer to ~」以外にも、シンプルに「see ~」を用いることもできます。
(別紙参照)
参照についてのまとめ
- 「参照」意味は「他のものと照らし合わせてみること」です。
- 「参照」は資料など照らし合わせてみる「実物のもの」がある場合に使います。話や考えなどを参考にする場合には「参照」は使いません。
- 「参照してください」を丁寧に伝える場合には「ご参照ください」と言います。
- 「参照」の類義語には「参考(実物の物がなくても使える)」、「照らし合わせる」「ご覧ください」などがあります。
- 「参照」は英語で「reference」です。「~を参照する」のように動詞として使う場合は「refer to ~」と表現します。