廉価の意味は?正しい使い方と類語・対義語、英語表現を解説

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この記事では、「廉価」の意味や正しい使い方をご紹介します。

廉価版などよく目にする言葉ですが、「安価」と「廉価」を混同してしまうと、取引先やお客様に失礼な発言となる可能性もあります。

廉価の意味や使い方、例文、類義語などを解説していきます。

廉価とは

大辞林第三版では、廉価を「安いねだん。また、品物の値段が安いさま。安価」と解説しています。
読み方は「れんか」です。

「価」は、価格や値段、物の値打ちの意味で訓読みは「あたい」です。
「廉」は、常用漢字表に訓読みの記載はありませんが、「いさぎよい」、「かど」と読み、「心が清らかで欲が少ないこと。また、そのさま」という意味と、「値が安いこと。また、そのさま。安価」の意味もあります。

夏目漱石の長編小説「門」の作中では、「治療代の案外廉なのを喜んだ」と歯の治療費が安くあがったことを喜ぶ表現としても使われています。

「廉」に「心が清らか」であることと「値が安いこと」の2つの意味があることは少し不思議な気がしますが、そこに「廉価」の深い意味が隠されているのです。

廉価と安価の違い

廉価と安価、どちらも価格が安いことをあらわす言葉ですが、大きな違いとしてあげられるのは、言葉を利用する側の立場に違いがあります。

安価は、消費者から見た価格の判断で、「こっちのお店の方が安価だ」のように商品を購入する側が使う言葉です。
また、販売側が使う「安価」の場合は、「商品を安価に仕入れる」のように、ややマイナスのイメージで使われる場合が多くなります。

廉価は、販売側が商品を安く提供する場合に使います。

「廉」の意味でもある「心が清らかで欲が少ないこと」のニュアンスが「廉価」には含まれています。つまり、欲にとらわれずに安い値段でお客様に提供するのが「廉価」での販売なのです。

では、「廉価版」の場合はどうでしょうか?

「廉価版」は、販促などの目的のために特別に安い価格で提供する商品で、「普及版」や「低価格版」とも呼ばれています。

また、書籍などのカバーやデザインをシンプルにして安くしたものや、パソコンなどでは機能や構成を簡素化したモデルを「廉価版」もしくは「廉価モデル」として販売しています。
つまり、単なる「安売り」ではなく、低価格の理由がはっきりしているのが「廉価版」と言えます。

廉価を使った例文

廉価で手に入るのなら、あのバイクは欲しい。
在庫商品を廉価で販売する。
廉価モデルのパソコンだけど、機能もスペックも十分に満足できる。
廉価版のiPadの販売が噂されている。
商品を大量に仕入れたので、廉価販売することにした。

「廉価販売」は、バーゲンセールスなどで特別に安い価格で売ることですが、正当な理由がなく市場価格よりも著しく価格が低い場合は「不当廉売」として独占禁止法に抵触する場合があります。また、正当な廉価販売は、限られた期間にしか実施されないので、「いつ、どこで」などの情報が重要になります。常にアンテナを張っていることが大切ですね。

廉価の類義語

廉価の類義語には、格安、低廉、下直、安上り、チープなどがあります。

格安
「あのショップでは人気のパソコンが格安で売られている」のように、他の物と比べて値段が安いことや、品質の割には価格が安い場合に使います。

低廉
値段が安いことや安いさまが「低廉(ていれん)」です。例文としては「我が国の小学教師の俸給は非常に低廉で、平均十五円である。(新渡戸稲造・自警録より)」などがあります。

下直
「げじき」もしくは「かちょく」と読み、値段の安いことや価値のない意味で使います。
井原西鶴の日本永代蔵6巻には「其比唐船かず〱入て、糸・綿下直になりて」との一文がありますが、低廉と同様に日常ではあまり使われない表現です。

安上り
文字通り、価格が安くすむことです。「思ったより安上がりだった」「もっと安上りな方法を考えてください」などと使います。

チープ
日常的に安い意味で使われる英語です。但し、廉価のように合理的な安さではなく、「安いのは良いのだけれど、どこかチープな感じがする」というように「安っぽい」というニュアンスが含まれているので使い方には注意しましょう。

廉価の対義語

廉価の対義語は、「高価」です。値段や価格が高いことを言い、「今回は高価な買い物をした」のように使います。
さらに、高額、割高、上等なども広い意味で廉価の対義語と言えます。

高額
金銭の額が大きいことを「高額」と言います。「高額な税金が請求されると思うと心配だ」のように使います。

割高
分量や品質を比べると同類のものより値段が高い意味が「割高」です。「この商品はセットで買うよりバラで買う方が割高になる」のように使います。また、「高すぎる」という意味合いもあり「これ、けっこう割高だよね」と否定的な表現になる場合もあります。

上等
「上等(じょうとう)」は、出来栄えなどが優れている品物や等級が上のものなどに使われる言葉で、上出来などの満足できるさまにも使われます。
「母はお茶には目がないので、上等なお茶を注文した」など結果的に高価な物の意味合いにもなるので、廉価の対義語として考えられます。

廉価の英語表現

「廉価」の類語でも紹介したように「cheep(チープ)」は、英語でも「安い」という意味ですが、やはり「安っぽい」というニュアンスが強くなるため、廉価を英訳する場合は「low priced」「reasonable」「inexpensive」が適した表現となります。

The shop generally sells low-priced goods.
(あそこのお店はいつも商品が安い)

この場合、「low-priced」には「安っぽい」という意味は含まれず、値段が安く設定されているという意味のため「廉価」に近い英訳になります。

The price of this house is reasonable.
(この家の値段はお手頃だ)

「reasonable」には、「理に合った」「妥当な」などの意味があり、値段を表現する場合は「お手頃価格」になります。

Goods are for most in a store in Akihabara.
(秋葉原ではほとんどのお店の商品は安い)

Inexpensiveは、expensive(高い)に否定のinをつけた単語で「高くない」という意味です。
商品の質が良いのに価格が安いというニュアンスがあるので、日本語の「廉価」にもっとも近い単語と言えます。

また、大衆的な値段と意味の「popular」も、「Those PCs are sold at the popular price.(あのパソコンは安い値段で売られている)」のように使われます。

廉価についてのまとめ

・廉価(れんか)は、品物の値段が安いことですが、商品を売る側が私欲にとらわれず安い価格で提供するという意味合いがあります。
・廉価の類語は「格安」「低廉」「下直」「安上り」「チープ」。
・対義語は「高価」ですが、「高額・割高・上等」なども広い意味で対義語になります。
・廉価の英訳では、「cheep」を使いがちですが、日本語と同じように「安っぽい」意味になるので使い方には注意が必要です。
・廉価の英訳としては「low priced」「reasonable」「inexpensive」が適切です。