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下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)とは
下手の考え休むに似たりを一言で言うなら、「考えるだけ無駄」をあらわします。
この言葉は実力がない人がいくら考えても良い考えが浮かばず、休んでいるのと大して変わらない、という意味です。
囲碁や将棋で初心者(下手な者)が駒を手に長時間悩んでいる様を揶揄したものが元で、下手な者が長い間考えても結局下手な手しか打てず、意味がないということですね。
下手の考え休むに似たりは皮肉を込めたり、馬鹿にするような意味を込めて使われることもあります。
「下手”な”考え休むに似たり」というのは誤りなので、注意しましょう。
下手の考え休むに似たりのビジネスシーンでの使い方
下手の考え休むに似たりは、ときに皮肉になったり、馬鹿にするような意味を込めて使われます。
そのため目上の人に使うのは避けた方が無難です。
部下や親しい人を叱咤する言葉として、「だから何かあったら相談してくれ」というシーンで使うのが良いでしょう。
長く悩まず人に相談することは、効率を良くすることにもつながります。
下手の考え休むに似たりの例文
下手の考え休むに似たりの類義語
下手の考え休むに似たりの類義語で意味がないという表現では「賽の河原の石積み」「豚に念仏猫に経」「笛吹けども踊らず」などがあります。
いずれも、一生懸命準備をしても適切な場や相手でなければ無駄になるという意味です。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざもあります。
これは、度が過ぎることは、足りないことと同じくらい意味がないという意味です。
関連として、「下手の長談義(ながだんぎ)」ということわざもあります。
これは、話が下手なひとほど長話をだらだら続けるという意味です。
また、英文の表現としてMickle fails that fools think.(馬鹿が考えていることは、たいてい役に立たない)というものもあります。
こちらは、「下手の考え休むに似たり」と同じ意味ですね。
下手の考え休むに似たりの対義語
下手な考え休むに似たりの対義語として、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということわざがあります。
下手なことでもたくさん出していけば、いつかは当たるという意味です。一つ一つの当たる確率が低くても、回数が多ければ、成功率は上がります。
こちらは目上の人に言うと失礼にあたるので注意しましょう。
明確な対義語ではありませんが、「下手の考え休むに如かず」とことわざがあります。
「如かず(しかず)」とは「~には及ばない」という意味の他、「~に越したことはない。~が最も良い」という意味もあります。
したがって、「下手なものが考えるのならば休んだ方が良い」という意味で、対義語としている辞書もあれば、類語としている辞書もあります。