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策士策に溺れるの意味とは
策士策に溺れるの意味とは策士策に溺れるとは、解決策や方法などを難しく考えすぎることによって失敗してしまうことをいいます。
知識が広く多方面に考えを巡らせることができるからこそ自分の能力を過信してしまい、難しい方法を選択した結果、失敗してしまうのです。
策士とはその名の通り策略は思考能力の高い人のことをさし、策士策に溺れるの「策士」とは三国志にも登場する兵法家「曹操」のことを表しているとも言われています。
素直に考えれば単純な物事でも考えすぎて失敗してしまうという場合や、自信過剰ゆえに己の考え方に固執してしまうような場合に用いられる言葉でしょう。
またそのような人を戒めるための言葉として用いられ、どんなに有能な人でも失敗をしてしまうという例でも使われます。
策士策に溺れるのビジネスシーンでの意味
策士策に溺れるは、能力の高い人に対して過信を戒める意味で使われる言葉です。
上司など目上の人に使うと嫌味になってしまうので、あくまで客観的な戒めとして使うべき言葉でもあります。
会社などの組織に属している場合は一人の考え方だけで動くということは稀であるため、あまり使われることのない言葉ではありますが、自らの考え方が独りよがりなものになっていないかどうか反省する意味も込めて覚えておきたい言葉です。
策士策に溺れるの例文
策士策に溺れるの類似表現
策士策に溺れるの類似表現として、「才子才に倒れる」など、能力の高い人が失敗するという意味の言葉があげられます。
失敗を意味することわざとしては、「河童の川流れ」や「弘法も筆の誤り」といったことわざも挙げられ、たとえ達人のように得意分野がある人であっても失敗することは誰にでもあるということがいえます。
また「泳ぎ上手は川で死ぬ」と言ったことわざもあり、やはり自分が得意だと思って能力に過信をしてしまうことが油断を生み、取り返しのつかないことになってしまうという意味で使われています。
英語では「The dog that kills wolves is killed by wolves」という言葉があり、「オオカミを殺す犬はオオカミによって殺される」という意味です。これは得意なはずのことでかえって失敗してしまうことをさします。
策士策に溺れるの対義語
策士策に溺れるに対する明確な対義語ではないものの、簡単な方法で多くの成功を収めるという意味の言葉として「一石二鳥」や「一挙両得」などがあります。
さまざまな思考をめぐらせ、大きな労力を持って結果的に失敗してしまうということを考えると、単純な方法で利益を得られる言葉は、反対の意味を持つ言葉といえるのかもしれません。
また能力のない者でも良い解決方法を見つけることがあるという意味の言葉で「愚者にも一得」という言葉もあります。
策士が有能な者を指す言葉とすれば、そうでない者が有効な手段を見つけ出す「愚者にも一得」も反対の意味をさすことわざといえます。
ほかにも考えを巡らせること自体は良い意味とされている言葉も多く、「深謀遠慮」や「肺肝を摧く(くだく)」などの言葉もあります。
類似表現と対義語の例文
「朝の運動はストレスを解消し、仕事の効率も上げてくれるので一石二鳥だ」
「有能な社員を引き抜いたことでクライアントまでついてくるとなれば、会社としては一挙両得と言える」
「愚者の一得ではないが、役職や部署を問わず広く意見を集めることは問題解決の有効な手段となりうる」
「部下はプロジェクトを円滑に進めるために最初から最後まで肺肝を摧き、物事にあたってくれた」