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ここでは「頑固」の意味や、似た性格、頑固な人の特徴などを解説します。
頑固の意味
「頑固」には、 「意地を張ること」 「わからずやであること」「押しが強いこと」「しぶといこと」などの意味があります。
「頑固」という言葉に使われている「頑」の文字は、「元」という字に「頁」という字が使われています。
頁は、ページといいかえる事も出来ます。 頭や首、顔に関することをあらわす文字ともなっており。 さらに、元も、人の首を意味する言葉です。
人間の体の中で、首といえば、体の中でもとても重たい、頭を支えている強い場所です。
上記のことから、「頑」という言葉は、 「強い 」「かたくな」 という意味を持ったといわれています。 さらに「固」という言葉には、いうまでもなく、「かたい」という意味があります。
強くて、固い性質をあらわしたのが、「頑固」という言葉です。
頑固の英語表現
英語で「頑固」をあらわす言葉は、「Stubbornness」です。形容詞として使用する場合は、「stubborn」という言葉になります。 そのため、「彼は頑固な人だ」という文章を英語に翻訳する場合、 「He is stubborn.」 というような使い方をするのが一般的です。
「stubborn」という言葉の語源は、「切り株」を意味する「stump/stub」です。 固くて、動かすことが出来ない切り株。これが転じて「頑固」という性格の状態を示す言葉になったのだといわれています。
頑固の類語表現
さて、「頑固」という言葉の類語には、 「片意地」 「依怙地」「剛情 」「意地っぱり」「頑な」「強情」 があります。
頑固の類語は、頑固と同じように、「融通がきかず、かたくなである様」をあらわす言葉が多いです。 「片意地を張っている」というような表現をするときは、どちらかというと、「周囲の助言を聞き入れずに、一人だけがわがままを通している」というような意味合いが強いです。
意地っ張りや、強情も、同様です。 他者に対して譲歩をしない、という意味から類語を考えると、 「牢固(ろうこ)」 「狷介(けんかい) 」なども、近い意味を持った言葉です。 どちらも日常生活では、なかなか使わない言葉かもしれません。
「牢固」とは、「しっかりしていて、頑丈なこと」をあらわします。 「狷介」は、「自分の意志を曲げずに人と和合しないこと」をあらわします。
「頑固一徹(がんこいってつ)」という言葉もあります。 頑固一徹とは、「一度決めた自分の考えや態度を変えようとしないさま」をあらわす言葉です。
頑固一徹は、 頑固と同じような意味を持ちながらも、態度や意思を貫き通すという部分に、清々しさを感じさせます。 職人を表現する際にも使われます。
頑固な人の特徴①:自分の考えに強い信念がある
自分の考えに強い信念を持っている頑固な人は、他者の意見を簡単に取り入れて柔軟に対応するということはありません。自分の考えに、強い信念を持っているためです。
「この行動をすることによって、こういう結果が出る」 というシミュレーションが頭の中で出来上がっていおり、しっかりと考えた上で生まれたものであることが多いため、そう簡単には変わるものではないためです。
年数を重ねて技術を極めていくタイプの仕事をしている人の場合、この性格が、大きくプラスに働くこともあるでしょう。
頑固な人の特徴②:他人の言葉に揺らがない
通常であればちょっと不安になるようなことをいわれても、頑固な人は、気にしないことがあります。
他人の言葉に揺らぐことがないのも特徴で、性格として、時に大きな強みとなります。 しかし、問題となるのは、受け入れなかった忠告が正しかったときです。 「せっかく忠告したのに、あの人は頑固で受け入れてくれなかった」 というようなケースも存在するでしょう。
マイナスのことが起こっても、頑固な人はなかなか反省を表面に出せない場合も多いため、どうしても耳に入れたい大切な忠告がある場合は、伝え方に工夫が必要です。
頑固な人の特徴③:責任感が強い
頑固な人は、自分の信念や意思に基づいて行動するため、他人の意見を取り入れることは少なく、自分の判断を尊重するでしょう。
その結果、頑固な人は、行動の責任も自分で負うことが多いでしょう。 「自分で決めた」 「他者の意見を受け入れなかった」 ということが非常に明確であるためです。
自分の意思を貫く以上、失敗したときに問題を他者に責任転嫁するのは難しいです。責任転嫁をするような人は、頑固とは少し違う性質でしょう。 最近では、「自分では責任を負いたくない」「誰かに決めてほしい」という考えを持つ人も少なくありません。
しかし頑固な人は、自分で決めたことを貫くために、自分で自分の行動に責任を持ちます。 時によっては、頑固な人にとってはプラスであることも、マイナスであることもあるでしょう。
頑固な人の特徴4:泣きごとをいわない
頑固な性格を持つ人は、自分の信念をもとに、自分に出来ることを行います。 行動は過去の経験や知識に基づいており、実直に、黙々と作業をすることが多いのも、頑固な人の特徴です。
頑固な人は、泣きごとをいう暇があったら行動します。 固い意志を元に行動しているため、誰かに弱音を吐くということはほとんどないでしょう。 ときには頑固な性格が本人を追い詰めることとなるかもしれません。
頑固な人の特徴⑤:相手を傷付けることがある
頑固な人は、「頑固さ」を貫こうとするあまりに、相手に対して、必要以上に反論したり、必要がないことまで言ってしまったりすることがあります。
相手を傷つけてしまう可能性があるというのは否定できません。単なるアドバイスや、軽い助言を受け入れてもらえないのはともかく、頑固であるあまりに強く否定したりすると、声をかけた人物は傷付いてしまうでしょう。
頑固な社員との付き合い方
頑固である=悪い部分ばかりとは限りません。 しかし不用意に口を出すと、嫌な思いをする羽目になることもあります。 そこでおすすめなのが以下のような方法です。
必要以上には関与しない
直接仕事上で関わりがなく、頑固な人の仕事に大きな間違いがない場合、必要以上に関与しないのが一番です。
気付いた点があれば上司を経由して伝える
何か間違いがあったり、修正すべき部分があったら、上司を経由して伝えるのも方法です。 上司からの言葉であればしぶしぶでも受け入れてくれることがあります。
頑固な人を気にしすぎない
頑固な人のほうから接触してこない限りは、気にしすぎないのが一番です。そっとしておきましょう。 ただし、意志を貫くところなど、「良い部分」に関しては、見習う部分もあるでしょう。