我慢強いというと、忍耐力があったり無理な頼まれごとをしても、いやな顔一つせずに引き受けてくれる人という印象がありますが、ポジティブな意味合いで使われることが多い一方、あまりよくない意味で性格を表す表現として用いられることもあるようです。
実際、我慢強い人をうらやむ人も多いのですが、その詳細を知ることで意外な一面が垣間見えることも。
ここでは、我慢強いことの意味とその詳細について解説します。

我慢強いの意味とは

我慢強いとは、主に人の性格を表す言葉として用いられており、一般的な意味として自分の意思を押さえ込んででも様々な事柄にチャレンジすることを指します。

ビジネスシーンにおいては、この我慢強い性格を持つ人は、主に雇用主にとって非常に重宝される存在でもあり、こうした性格を持つ人を率先して雇用する企業も決して少なくありません。

そもそも、この「我慢強い」という言葉の意味は、忍耐力が強いことや根性があるなどやる気が充実していることを表す意味として用いられていますが、実はそれ以外のもう1つの使い方として、わがままであったり高慢な性格であることを表すワードとしての意味合いも有しています。「我が強い」=我慢強いという公式に当てはまるとおり、自我がとても強く自分の意思を軽い気持ちでは曲げないことを表す意味は、「忍耐力がある」という意味や「根性が座っている」という気持ちの強さを表す意味とは真逆のものといってもよいでしょう。

個人の意思や要望が特に重視されるようになった現在においては、主に自分の気持ちを優先して表現することに長けた人や人の意見を聞かず自分の考えを貫き通すタイプの人を対象にこの「我慢強い」という言葉が当てはまるのですが、現代ではあまりこちらの意味合いで我慢強いという言葉を使うケースは多くありません。

我慢強いの英語表現

我慢強いという日本語を英訳する場合、一般的なワードとして”Hardy”という言葉が当てはまります。このhardyという単語は、難しいや堅いといった意味を持つ”hard”という形容詞の語尾にyをつけることによって名詞化されたもので、hardが持つ意味をそのまま意思の部分に当てはめたのが由来となっています。
また、これ以外の表現として”Patient”という単語もまた我慢強いという意味を持っていますが、こちらはhardyよりもさらに忍耐力がある人や性格に対して用いるの基本的な使い方です。

我慢強いの類語・似た性格

我慢強いという言葉に類する似通った意味を持つ言葉としては、「忍耐強い」や「辛抱強い」といった言葉が当てはまります。これらの言葉はいずれも、精神が特に強固でちょっとした衝撃でも揺らがないことを表しており、我慢・忍耐・辛抱がそれぞれこれに当てはまります。

どの使い回しも、人の性格や精神に関する状態を表していることからそれぞれの意味合い自体に違いはありませんが、言葉を用いる状況によって使い分けるのがよいでしょう。例えば、本来なら嫌なことを自分の意思を無視してでもチャレンジしている場面では「我慢強い」や「辛抱強い」の言葉を用い、それ以外の状況で貫き通しているときには「忍耐強い」を用いるのが正しい用法です。

「我慢強い」と「辛抱強い」の違い

上述した我慢強いとその類義語として非常に似通った意味を持つ辛抱強いという2つの言葉、使い分けによって区別することができます。
まず、我慢強いという言葉については、その言葉の意義として「着実に任された任務をより詳細に、確実に遂行する」というものが当てはまり、これに該当する状況では「我慢強い」という言葉を用います。

一方、「辛抱強い」という言葉については、同じくその言葉の意義として「安らいだ気持ちの状態で様々な逆境や苦難に耐える」というものに該当します。

このことから、「我慢強い」は状況の違いにかかわらず結果を目指して確実に物事を遂行する場合に、「辛抱強い」は気持ちを平常な状態に保ったまま継続して苦難に立ち向かっている際に用いる言葉という違いを把握しておくと、間違った使い方を防げます。

また、我慢強いという言葉が持つもう1つの用法として我が強いという意味をご紹介しましたが、これに類する言葉としては、一方的・エゴイスティック・野放図などの言葉が類語としてあげられます。いずれも、自分の性格を何よりも最優先し他人の意見には一切耳をかさない状態を表しており、こちらは性格の強さを如実に表す表現といえるでしょう。

我慢強い人の特徴1:強い責任感

我慢強い性格を持つ人といえば、とにかくどんなに無理難題を突きつけられたとしても、一切文句や拒否感を示さずかたくなに取り組んでいく人という印象が強いのですが、実際に我慢強い人はそういったタイプの人が多いようです。

その理由として、我慢強い人の多くは、自分のエゴやわがままによって場の空気を乱すことを極端に嫌うため、たとえ自分の意思に反した命令や指示であったとしても、それに対してかたくなにチャレンジしていきます。

こうした特徴から、様々な職場でも人材を管理しる側に立っていることが多く、経験の豊富さによっては非常に重大な職務を任されても、持ち前の責任感の強さを持って遂行する人が多くみられるでしょう。

我慢強い人の特徴2:負けん気が強く自信に満ち足りている

我慢強いということは、その気持ちに裏打ちされるだけの自信にも満ち足りているということ。こうした性格を持つ方の多くが、自分に対して通常以上に自信を持っていることがうかがえます。例えば、本来であれば自身の実力よりも少し上回っているような案件であったとしても、持ち前の自信の強さから果敢にチャレンジする上、意外によい結果を生み出すことが多いでしょう。

ただし、負けん気の強さも通常以上なので、ライバルがいるような場面では、必要以上に周りの存在を意識してしまうこともあります。

ただし、負けん気が強く自信過剰だからといって決して無謀な行動を起こすというわけではありません。自分に対して自信を持っているからこそ、明らかに自分の力量では力不足であると実感した場合には、プライドをかなぐり捨ててでも結果を意識した行動を取ることができ、必要に応じて周りに助力を求めるだけの柔軟さを持ち合わせている点も、魅力といえるだけの特徴です。

我慢強い人の特徴3:打たれ強い性格

我慢強い性格や人柄の方は、様々な逆境に対してもその持ち前の気持ちの強さから乗り越えようとするチャレンジスピリットが豊富ですが、時として成功かなわず失敗してしまうというケースも少なくありません。それでも、性格の強さは半端なく、通常の性格の人であれば打ちひしがれてしまうような状況にあっても、持ち前の強さからへこたれることなく果敢にチャレンジしようとします。

誰しも、自分を対象にした陰口や悪口をたたかれれば、少なからず落ち込んでしまうのは当たり前。ところが、我慢強い性格の人は、こうした逆境さえも自分の成功を満たすための試練と見なして受け止めることができるます。

たとえどんな状況でも、何を言われたとしても諦めず引きづったりせず自信へと繋げることがでいるのです。

我慢強い人の特徴4:決して不平や不満を表に出さない

我慢強いということは、それを満たすだけの強い精神や肉体を有しているということ。このことから、我慢強い人は、自らのうちに潜む弱さやつらさを決して表には出そうとしません。それを出すということ自体が、我慢強さを手放すという結果につながるからです。

実際、我慢強い人ほどリアリズムに溢れており、こうした価値観は「たとえ愚痴や不平不満を述べたとしても結果はよい物へは変わらない」という考え方へと導きます。このとから、不平不満を周りの人に打ち明けること自体が無駄な行為であることを知っていて、それをするくらいならその分だけの労力を事態に注ぎ込みたいと考えます。

これは、愚痴や不満など言葉としてだけでなく、暴力やネガティブな行動など身体的な部分についても同様で、中には表情にも不平不満を表すことが一切ない、堅物ともいえる人も多く存在します。

こうした性格ならびに身体的な頑強さは、周りにいる人にも自然とその強さを与えてくれるので、とても頼もしい存在といえるでしょう。”

我慢強い人の特徴5:場の状況を理解し適切な行動が執れる

我慢強い人ほど、気持ちが穏やかでちょっとした出来事では動揺の姿さえ見せないという方が少なくありません。それだけ、精神面でも肉対面でも安定した強さを持ち合わせています。

こうした我慢強い性格は男女ともに違いはなく、また我慢強い人ほど実は争いをあまり好まないという結果を持ち合わせています。

自分の意見をさらけ出すことで気持ちを穏やかにするタイプとは違い、常に自分の我や思いを我慢してでも状況を見出したくないという思いからか、たとえ自分に対する罵詈雑言や叱責であったとしても、我慢強い人はグッと耐えてその場を凌ごうと試みるのです。

この冷静さは、常に場の空気を読んだ上で様々な部分で適切な指示や行動を示すことができるので、我慢強い人ほど実はリーダーシップに優れた存在といっても過言ではありません。

我慢強い人との付き合い方

頼れる存在と見なす

我慢強い性格を持つ方は、接する側から見れば感情を表にあまり出さない仏頂面のようなタイプと見える反面、自分の弱さや脆さを余すところなく受け止めてくれる、包容力に優れた頼れる存在といってもよいでしょう。

実際、我慢強い性格の人ほど、他人の不平不満を聞かされる部署に配属されたり、管理職のように部下の面倒を見ることが業務の一環となっている場面に宛てられることが多く、様々な部分で頼りがいのある存在と見なされています。

敢えて信頼感を持って接する

一方、あまり自分の感情を表立って表すことがないので、協調性だけでなく意思疎通が求められるような環境では、その接し方にやや四苦八苦してしまうかもしれません。
こういうときは、我慢強い人の特徴である「場の空気を乱さない」という要素を信頼して、それ以外の人たちで意見を出し合って結論を決めることが肝要。
その上で、何らかの問題が存在するようであれば、同じく洞察力に優れた我慢強い人の意見を求め、改善を図って行くことをおすすめします。
このように、接し方によってはやや場違いな状況もありますが、我慢強い人の良さを巧みに活用することで、お互いに良好な関係を気づくことができるでしょう。