あちらを立てればこちらが立たずとは

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あちらを立てればこちらが立たずの意味

「あちらを立てればこちらが立たず」とは、人物、団体、その他状況などを尊重し面目を保たせることや、よい状態を維持させる事の難しさを意味することわざです。

対立する二者の片方をフォローすればもう一方の機嫌を損ねる場合など、全ての人を納得させるためにバランスを取ろうとすると非常に難しいことから生まれたました。

類義語には「双方立てれば身が立たぬ」と後に続く言葉もあり、では両方を無理に尊重しようとすれば、今度は自分の身が持たない、という意味があります。

同じ意味を持つ慣用句には、他に「頭押さえりゃ尻上がる」「彼方を祝えば此方の怨み」などがあげられます。

あちらを立てればこちらが立たずのビジネスでの意味

あちらを立てればこちらが立たずは、ビジネスにおいては日常生活以上に対人関係に気を遣う必要があるため、金言といえるほど重要な言葉です。

普段からあまり仲のよくない上役二人の間に挟まれたときや、管理職が部下にパワハラに関する相談を受けたときなど、ことわざのあらわす状況に陥いる可能性は少なくありません。

ときには複数の取引先など、3者以上のご機嫌をいっぺんに取らなければならない事態もありえます。

ビジネスでは楽観的になりすぎず、あちらを立てればこちらが立たずの状態になる可能性を念頭に置いてのぞむ必要があります。

あちらを立てればこちらが立たずの例文

喧嘩の仲裁に入ったが、話を聞くとどちらも自分の権利ばかりで譲ろうとしない。まさにあちらを立てればこちらが立たずだ。
新しいシステムのためにプログラムを組んでいるが、不具合を直すと別の所に悪影響が出るの繰り返しで、あちらを立てればこちらが立たずで終わりが見えない。