生粋の意味と使い方 類語と例文 英語表現を解説

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この記事では「生粋」について解説します。生粋の意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を、例文や英語表記などをまじえて解説します。

 生粋の意味と使い方

「生粋」は、「きっすい」と読み、「いきいきしている。うまれる」などを意味する「生」と、「雑じり気がない」を意味する「粋」から成り立つ言葉です。

木や草が地面から人の手を何も加えられず、いきいきと生えている状態を語源としており、「全く雑じり気がない状態であること」を意味します。

ビジネスシーンにおいては、「自分は生粋の東北人です。」などと自己紹介の際などに使用できます。

「生粋」という言葉は、「生粋の関西人」「生粋の日本人」「生粋のイギリス人」「生粋のお嬢様」といったように、生まれや育ちに雑じり気がない事を説明する際に使用します。

 

ただし「生粋の水」というように、物質に対して雑じり気がないという事を説明する為に使用するのは誤用なので注意してください。

生粋の例文

生粋の例文は以下の通りです。

彼は大阪生まれ大阪育ちの生粋の関西人だ。
彼女は大財閥の一人娘で、生まれてこの方、蝶よ花よと愛でられて育った生粋のお嬢様だ。
私は巨人の生粋のファンだ。

生粋の類義語

生粋には、「純粋(じゅんすい)」という類義語があります。

純粋も、「全く雑じり気がない」状態をさししめす言葉ですが、純粋は「純粋な水」などのように物質に雑じり気がない場合に使用するのが正しい言葉となります。

「純粋な関西人」などと、人間に使用するのは誤用なので注意してください。

ただし、「純粋な愛」というように生粋と同じように人間の精神に関する事では純粋は使用できます。
しかし、「純粋な愛」「生粋の愛」では意味に違いがあります。

どちらも雑じり気がないという意味では同じですが、純粋は現在だけを対象にしている一方、生粋は過去から現在までを対象にしているという違いです。

精神的に雑じり気がない事に対して使用する場合は、現在の状態だけを対象にするならば「純粋」を、最初から現在までずっと気持ちが変わらないならば「生粋」を使用するようにしましょう。

純粋の例文は以下の通りです。

この水は不純物が含まれていない純粋な水だ。

自分は彼女に純粋な愛を捧げている。

生粋の英語表現

生粋を英語で表記する場合は、「先住民。本来の~。」などを意味する「native」を使用します。

雑じり気がないを意味する「pure」は、「純粋」という意味の雑じり気がないなので、生粋の英語表記としては誤用になります。

生粋の英語表記の例文は以下の通りです。

She is a native American.
彼女は生粋のアメリカ人です。

生粋のまとめ

  • 「生粋」という言葉は、「全く雑じり気がない状態」を表現する言葉です。
  • 生粋がその状態を表現できるのは、人間を対象にした場合であり、物質には使用できません。
  • また、過去からずっと気持ちに雑じり気がない同じ感情が続いている場合には「生粋の愛」のように生粋を用いて表現しますが、現在だけ雑じり気がない感情である場合には類義語である「純粋」を用いて「純粋な愛」というように表現します。
  • この純粋は、物質に雑じり気がない状態を表現する場合にも使用する言葉です。
  • 生粋を英語表記する場合は、「native」を使用します。
  • 「pure」を使用するのは誤用なので注意してください。