愚直の意味と使い方 類語と例文 英語表現を解説

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この記事では「愚直」について解説します。見解の意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を、例文や英語表記などをまじえて解説します。

愚直の意味とは

 

「愚直」の意味は、「裏表の無い正直なさま」「柔軟なところが無いさま」です。
対象が周囲の状況変化に対応せず一心不乱にひとつのことに取り組み続ける様子を表現しています。
「愚かさ」を強調しているわけではなく、むしろ真っすぐな様を「愚」という強い印象を与える文字で強調しています。
好意的なニュアンスも持つ言葉であることに注意してください。

「愚直」は自身の行動や性格に巧みなところは無いが、誠実さはあると謙虚に主張する際に使うことができます。
仕事でプロジェクトを始める際の挨拶で、プロジェクトに一心不乱に取り組むことを宣言する目的で利用されることも多いです。

相手を褒める場合にも使うことができます。しかし賢明に働く目下の者を激励するために用いるのが一般的で、目上の人間を称賛する目的で口にすることはほとんどありません。
逆に相手が柔軟性に欠ける点を批判的に表現する際にも使えます。目上の人間に使わないのは、この意味だと誤解されるのを防ぐためです。

「愚直」を使った例文

 

半年間、愚直なまでに同じ作業を繰り返して遂に成果を出した。
この問題は愚直なやり方では解決しない。
彼の主義主張は愚直なまでに変わらない。
古いやり方を変えない愚直な経営をしていたのに驚いた。

愚直の類義語 率直と実直

「愚直」と「実直」の違いはネガティブな印象の有無です。
「愚直」には頑固、柔軟性不足、臨機応変に対応できないなどマイナスのニュアンスがあります。
また上司など目上の人間を評価する際に使うのは稀です。
それに対して「実直」はただ一本木な裏表の無い性格を評価する言葉で、ネガティブな印象を持ちません。
目上の方に対しても使えます。誠実さや質実剛健なさまを評価する際に用いることが多いです。

「愚直」と「率直」の違いは正直さの形です。
「率直」にも「正直さ」を感じさせるニュアンすがありますが、それは相手への配慮無しにズバズバものを言うという意味合いです。
「愚直」は信念に対して正直であることです。他者に対して正直であることではありません。
そして「率直」は人の評価に使う場合は「愚直」以上に注意が必要です。
「相手への配慮が足りない人」というニュアンスがあるので悪い意味になります。

愚直の英語表現

「愚直」を英語で表現するとポジティブな意味とネガティブな意味で別の単語を使うことになります。
ポジティブな表現である正直者なら「honest man」、誠実さを表現したいなら「faithful」です。

ネガティブ表現の頑固、柔軟性が無いという意味では、「stubborn」「square」などになります。
マジメ過ぎるというニュアンスだと「serious」になります。

一心不乱に何をやっているというニュアンを出したいなら「keep doing something」です。

愚直のまとめ

  • 「愚直」とは(ぐちょく)と読み、融通が利かず特定の行動をひたすら取り続けるという意味合いがあります。
  • 「愚直」に似ている「率直」や「実直」は「正直」という共通の意味を持っているが、その性質や相手に持たせる印象が大きく違うので使い分けには注意が必要です。
  • 「愚直」を英語で表現すると「honest」や「stubborn」などになります。愚直には複数の意味があるので、その都度適切なものを選びましょう。