目上の人や先輩に「老婆心ながら…」といわれたことがある人もいるでしょう。あまり使われない言葉であるため、がはっきりわからないことも少なくありません。

ここでは、老婆心の読み方と意味、由来、や返答、英語表現や類語などを解説します。ここでしっかり意味を把握して、スムーズなコミュニケーションをすることができます。

老婆心の意味はおせっかい

「老婆心」は、一般的には「老婆心ながら」と使われることが多いです。

「老婆心ながら」には、自分の心遣いが度を越しているかもしれないが…とへりくだった意味があります。

上記のことから「老婆心」は、度を超えた心遣いや、場合によってはおせっかいをさす言葉です。

老婆心は目上の人には使えない

「老婆心」は、目上の人が目下の人に対して使う言葉であるため、「老婆心ながら」も目上の人には使えない表現であるため注意が必要です。

老婆心は男の人でも使える

「老婆」は例えであり、言葉そのものの意味ではないため、性別を意識する必要はありません。

老婆心の由来は仏語

「老婆心」とは、仏語のひとついわれています。仏語とは、仏が語った言葉や、仏典などで特有の意味で使われる仏教用語をさしています。

歳をとった女性は必要以上に気を遣う様子から、「老婆心」という言葉ができたといわれていわれています。

老婆心の使い方と例文

「老婆心ながら」は、目上の人が目下の人に何かアドバイスしたいときや、余計なお世話・おせっかいと思いつつも、なにかを伝えたいときなどに使うことができます。

そのまま伝えると棘のある言葉や内容を、「老婆心ながら」をクッション言葉として使い、柔らかく伝えることができます。

老婆心ながらを使った例文

老婆心ながらいわせていただきます。
老婆心ながら、その件について一言いわせてください。
老婆心ながら申し上げますと、今回の企画書はまだまだ練り上げる必要があります。

老婆心に対する正しい返答

「老婆心ながら」に続く言葉は忠告や厳しいアドバイスですが、相手は柔らかくいおうと配慮してくれています。

「老婆心ながら~」の言葉に返答する際は、まず心遣いにお礼をし、忠告の内容を理解したと伝える返答が適切です。

「ありがとうございます」「承知しました」「勉強になります」などと返答する事がよいでしょう。

「老婆心ながら」と「僭越ながら」の違い

「僭越(せんえつ)ながら」は、自分の身分や地位を超えて出過ぎたことをすることや、でしゃばっている事を意味する言葉です。

上記の事から「僭越ながら」は、「自分のようなものがおこなう(いう)のは恐縮ですが…」や「身の程をわきまえず、申し訳ありませんが…」などとへりくだった意味をあらわしています。

「老婆心ながら」とほぼ同じ意味ではありますが、「僭越ながら」は目下の人が目上の人にも使うことができるという特徴があります。

「僭越ながら」を使った例文

僭越ながら、いくつか気になった点をお伝えいたします。
僭越ながら、ただいまご紹介にあずかりました私○○が乾杯の音頭をとらせていただきます。
僭越ながら、このメールをもちましてご挨拶とさせていただきます。

老婆心の英語表現と例文

老婆心を英語にいい換えるのは難しいでしょう。外国では目上の人が目下の人に忠告などをするときには、ストレートにいうのが一般的であるためです。

親切心で置き換える場合は「concern」謙虚差をあらわす場合は「humbly」などと表現することができるでしょう。

「年寄りの余計なお世話ですが…」といういい回しで、「You can take or leave this old man’s advice but…」とあらわすことが出来ます。場合によっては「this old man’s」を「this old woman’s」などと入れ替えて使うこともできます。

年寄りの余計なお世話ですが、いわせてください。
You can take or leave this old man’s advice but let me suggest you.

老婆心の類語表現

「老婆心ながら」の類語・類似表現には、「おせっかいながら」「余計なお世話ですが(とは存じますが)」「差し出がましいですが」などがあります。

老婆心の類語を使った例文

上記の類語を使った例文は以下の通りです。

おせっかいながら、いわせていただきます。
余計なお世話とは存じますが、その件について一言いわせてください。
差出がましいですが申し上げますと、その企画書はまだまだ練り上げる必要があります。

老婆心についてのまとめ

  • 「老婆心」は、(ろうばしん)と読み、度を超えた心遣い、場合によってはおせっかいのことをさしています。一般的には「老婆心ながら」と使うことが多いでしょう。
  • 「老婆心ながら」は、目上の人が目下の人に対して使う言葉で、男性でも使うことができる言葉です。
  • 「老婆心」は仏語のひとつで、歳をとった女性は必要以上に気を遣う様子からきているとされています。「老婆心ながら」は、目上の人が目下の人になにかアドバイスしたいとき、余計なお世話・おせっかいと思いつつも何かを伝えたいときなどに使えます。
  • 「老婆心ながら」の返答は、お礼や理解したことを伝える返答が適切でしょう。
  • 「老婆心ながら」と「僭越ながら」の違いは、「僭越ながら」は目下の人が目上の人にも使うことができる表現なところです。
  • 老婆心に似た表現で「年寄りの余計なお世話ですが…」という意味で「You can take or leave this old man’s advice but…」といういい回しがあります。
  • 「老婆心ながら」の類語には、「おせっかいながら」などがあります。