「行ってらっしゃい」相手を見送る英語の言葉

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日本語には英語で表現するのが難しい言葉がたくさんあります。
「行ってらっしゃい」もそのうちの1つです。
英語圏の人が家族や友人を見送るとき、実際にはどのような英語が使われるのでしょうか、ここで解説いたします。

英語に「行ってらっしゃい」を直訳した言葉はない

結論から言うと、日本語の「行ってらっしゃい」を直訳した英語は存在しません。
だからといって無言で相手を送り出すわけではなく、よく使われる表現は存在しています。

基本的な表現は以下のようなものです。

・Bye.(じゃあね)
・See you later.(またあとで)
・Take care(気を付けてね)
・Have a nice day.(良い1日を過ごしてね)

相手を送り出すときの言葉として日本では「行ってらっしゃい」に限定されることがほとんどですが、英語圏ではこのような多彩な表現が使われます。
さらにその時々の場面や相手によって、もっと豊富な表現が柔軟に使われることがあります。

様々な場面の送り出しの言葉

・仕事や学校などいつも通りに家をでる場合の例文

仕事に出かける人を見送る場合、相手が仕事を楽しめるように「Have fun at work!」(仕事を楽しんでね!)と励ましたり、「Have a good day!」(良い一日を過ごせますように)と安全を願ったりする表現が使われます。

学校に出かける人を見送る場合もあまり変わりません。
「Have fun at school!」(学校を楽しんできてね!)とこのような言葉で、出かける場所の名前を入れ変えることで成立します。

・友達の家などに遊びに行く場合の例文

友だちの家やパーティなど、どこか楽しむための場所に行く人には「楽しんで」というニュアンスが強く含まれる表現が使われます。たとえば、「Have fun!」(楽しんでね)や「Have a good time!」(楽しい時間を過ごしてね!)という形です。
見送る相手が子どもの場合は、「Be good.」(いい子にしてね)と声をかけることもあります。

・旅行に行く場合の例文

旅行に行くときは、「楽しんでね」というニュアンスとともに相手の安全を願う表現が使われます。
たとえば、「Have a safe trip.(安全な旅を)」や「Take care.(気をつけてね)」などです。その他の表現としては、基本的には学校や仕事、遊びのときに使う表現を応用すれば問題ありません。

様々な場面での「行ってきます」の言葉

「行ってらっしゃい」と同様で、「行ってきます」にも直訳できる英語はありませんが、出かける際に言う言葉はあります。

・どこに出かけるかを伝える場合

「I‘m off to ○○〔場所〕.」(○○へ出かけてきます。)

・相手から「気を付けてね」など気遣いの言葉をかけられた場合

「Thanks.」(ありがとう)
「I Will」(そうするよ)

・ちょっとした間に出かける場合

「I’ll be back soon.」/「I‘ll be right back.」(すぐ戻ります)

これらの他にも単純に、「See you later !」(じゃまたね!)や「Bye!」などと言うこともあります。これは「行ってらっしゃい」でも使われる表現なので、オウム返しのような形で使われることになります。