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己の欲せざるところ人に施す勿れの意味
「己の欲せざるところ人に施す勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)」とは、自分がして欲しくないことは、他人も同じように望まないため行ってはならないという意味のことわざです。
「己の欲せざるところ人に施す勿れ」の出典は、孔子の教えである『論語』です。孔子が弟子の一人から「仁」とはなにかと問われた際の返答です。
同じようないい回しでも、英語の場合は「Do (to others) as you would be done by. (自分がしてもらいたいように、他人にもしてあげなさい。)」とあらわすことが出来ます。
日本や中国では、嫌がることはするなとあらわしますが、英語では喜ぶことをしてあげなさいと表現する事に特徴があります。
「己の欲せざるところ人に施す勿れ」のビジネスシーンでの意味
「己の欲せざるところ人に施す勿れ」はビジネス用語ではありませんが、ビジネスにおいては、なによりも人間関係が重要です。
自分が嫌だと思うことは、人にもしないことは思いやりでもあります。ビジネスでの対人関係をスムーズにし、人に好かれるためにも、覚えておくべきことわざでしょう。
自分が嫌だと思う仕事は他人も嫌である確率が高いため、率先して引き受けると信頼されるようになります。
「己の欲せざるところ人に施す勿れ」の使い方と例文
あの先輩は、自分がやりたくない仕事はすぐに人に押し付けようとするから嫌になっちゃう。己の欲せざるところ人に施す勿れって言葉を知らないのかしら。
そんな質問をしたら相手が不愉快に思うよ。自分が同じ質問をされたとしたら、やっぱり嫌だろう。己の欲せざるところ人に施す勿れだよ。