身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの意味

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の意味は、自分の命を犠牲にする覚悟を持って、初めて窮地を脱し、物事を成就することができるということです。

捨て身の覚悟で物事に取り組むことによって、危機を脱して活路を見出すことができます。

おぼれかけた時は、もがけばもがくほど深みにはまるものです。捨て身になって水の流れに身を任せることによって、やがて浅瀬にたどり着き、立つことができるという例えから出た言葉になります。

同義語には、「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る」、「死中に活を求める」、「肉を切らせて骨を断つ」があります。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれのビジネスシーンでの意味

ビジネス用語ではないのですが、何かを犠牲にして活路を見出すという場面はビジネスシーンにおいても見られる場合があります。
先細りの本業に見切りをつけて、新分野に挑戦する企業などにこの言葉が当てはまるのではないでしょうか。

例えば、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの覚悟で創業以来の本業分野を縮小し、新規事業に資産を集中させた。という利用方法がふさわしいのかもしれません。

大手企業でも、本業を縮小させ、M&Aで新しい分野に挑戦しているところもあります。そのような企業には、まさにこの言葉が似合うでしょう。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの例文

山川の末に流るる橡殻(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ 出展:「空也上人絵詞伝」

橡殻(とちがら)とは栃の実が成熟して、弾け落ちた後の殻のことです。諸説あると思いますが、失敗したら一度全てを捨ててること(殻だけになること)で浮き上がること(社会の表にでること)ができるという例えです。