ビジネスの場では、「こちらこそお願いします。」という言葉がよく使われます。

しかし、「こちらこそ」の意味をきちんと理解できていない人も少なくありません。この記事では、「こちらこそよろしくお願いします」という表現について解説します。

こちらこその意味

こちらこそは、相手からの感謝やお詫びの表明を受けて、自分からも相手に同じことを伝えようとする際に用いる表現です。

自分からいうべきだった感謝やお詫びの言葉を先にいわれてしまった場合に、「こちらこそ」という言葉を使います。

「こちらこそよろしくお願いします。」は、相手から先に「よろしくお願いします。」といわれた場合に「(本来はこちらからいわなければならないところを申し訳ございません。)こちらこそよろしくお願いします」というように使います。

こちらこそよろしくお願いしますをいう際の注意点

こちらこそという言葉は、以下のような理由から失礼と感じる人もいるため注意しましょう。

相手の感謝や謝罪を受け入れていると思われる

相手:よろしくお願いします。
自分:こちらこそよろしくお願いします。

上記の場合、相手の「よろしくお願いします」を否定していないため、自分はよろしくお願いされて当然だった、と考えているとも受け取られかねません。

自分よりも先に「よろしくお願いします。」といわれた場合は、「とんでもございません。」などと、一言否定を入れてから「こちらこそよろしくお願いします。」といいましょう。

こちらこそは同等の気持ちが強いため敬語に適さない

「こちらこそ」という場合、おおよそ自分と相手の気持ちの大きさが同等と取られてしまいます。

対等な立場の相手や、下の立場の人に対しては問題ありませんが、目上の人に対して「こちらこそよろしくお願いします。」という場合も、「とんでもないことでございます。」や、「ありがとうございます。」などと、一度相手を立てる事が必要です。

 

こちらこそよろしくお願いしますの表現

日本語の「こちらこそよろしくお願いします。」を直訳できる英語はありません。

場面ごとの英語でのいいかえ方は以下の通りです。

初めましてとする際の例文

はじめまして。山田太郎です。よろしくお願いします。
Hi, I’m Taro Yamada. Nice to meet you.
はじめまして。田中花子です。こちらこそよろしくお願いします。
Hello, I’m Hanako Tanaka, Nice to meet you too.

上記の場合は、「Nice to meet you too.」が、「こちらこそよろしくお願いします」の意味をあらわしています。

別れ際に挨拶する際の例文

別れ際に、「こちらこそよろしくお願いします。」という場面の英語表現は以下の通りです。

(これからも)よろしくお願いします
It was nice meeting you.

こちらこそよろしくお願いします。
It was nice meeting you, too.

ビジネスパートナーとして挨拶をする場合

ビジネスの場での、「よろしくお願いします。」は、英語だと「あなたとお仕事ができることを楽しみにしております。」などというようにいい換えることができます。

あなたとお仕事ができることを楽しみにしております。
I’m looking forward to working here with you.
私も、あなたとお仕事ができることを楽しみにしております。
I’m looking forward to working here with you too.

こちらこそよろしくお願いしますについてのまとめ

  • 「こちらこそよろしくお願いします」は、場合によっては相手に失礼になってしまうため、気をつけましょう。
  • 英語には「こちらこそよろしくお願いします」の直訳はありません。
  • 「こちらこそ」という意味は、おおよそ文の最後に「too」をつけることによって、その意味をあらわすことができます。