初穂料とはなにか? 名前の由来や目的ごとののし袋の書き方

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神社に祈祷やお祓いなどをお願いした際に、謝礼として初穂料(はつほりょう)をお支払いするのが一般的です。

この記事では、初穂料の由来や相場、のし袋の書き方などについて解説します。初穂料を渡すシチュエーションで慌てることのないように確認することが出来ます。

初穂料とは神社へお支払いする謝礼のこと

初穂料とは、神社に祈祷やお祓いなどをお願いした際に謝礼として支払うお金のことです。

初穂料はもともと農作物で納めていた

初穂料はもともとはお金ではなく、農作物でおさめていました。古来の日本では神様に稲をはじめとした農作物をお供えする習慣があり、神社で行われる儀式などにも農作物を納められていたためです。

現代では納めるのは農作物からお金に変わりましたが、もともとの意味から「初穂料」と呼ばれています。

初穂料はどんなときに必要か

初穂料は神社で祈祷やお祓いをしてもらうときや、祝詞をあげてもらうときに納めます。初穂料を支払う代表的な場面には以下のものがあります。

神前結婚式
神社でとり行う挙式です。
安産祈願
妊娠5か月目に行う安産の祈願です。
お宮参り
赤ちゃんが生まれておよそ1か月目のお参りです。
七五三
子どもが三歳、五歳、七歳のときにするお祝いです。男は三歳・五歳、女は三歳・七歳を祝います。
厄払い
厄年に受けるお祓いです。
地鎮祭
家を建てる前に安全を祈って行う儀式です。
各種祈願(商売繁盛・社運隆盛など)
お守りやお札(おふだ)を授かるとき(交通安全・合格祈願など)です。

初穂料ののし袋の書き方

のし袋の種類は紅白の水引

初穂料は、のし袋に入れて納めるのが一般的です。

水引は紅白の蝶結びが適しています。のし袋の用意がないときは、白無地の封筒でも構いません。

のし袋の表書きの書き方

初穂料の、のし袋の表書きは「御初穂料」が一般的です。「御礼」「御玉串料」なども使われます。地鎮祭では「神饌料」と書く場合もあります。

のし袋の内袋の書き方

のし袋に内袋がついている場合は、内袋の中にお金を入れて、外袋に入れます。

中袋の表には「金 壱萬円」のように金額を記載します。数字は「壱・弐・参・伍・七・八・拾」などの大字の漢数字を使います。

裏側には、左寄りに住所と名前を書きましょう。位置や文字の大きさは、封書を差し出すときの差出人住所、氏名と同じくらいと思ってよいです。

のし袋の閉じ方

のし袋は上側を先に折り、下側を被せるように折ります。

逆にすると不祝儀用になってしまうため、注意が必要です。

のし袋の名前の書き方

祈祷、祈願を受ける人の名前をフルネームで書くのが基本です。

目的ごとののし袋の書き方と初穂料の相場

神前結婚式の場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御神饌料」「御玉串料」などを使います。
名前
名前には新郎新婦の両家の姓を書きます。
相場
100,000円~が目安ですが、初穂料は挙式費用一式に含ませているケースもありますので確認が必要です。
注意すること
のし袋は蝶結びではなく、紅白結びきりの物を使います。

安産祈願の場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」などを使います。
名前
夫婦連名、もしくは姓のみとします。
相場
5,000円~10,000円位が目安です。

お宮参りの場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」などを使います。
名前
赤ちゃんの名前をフルネームで書きます。地方によってはお父さんの氏名と赤ちゃんの名前を並べて書くこともあります。
相場
5,000円~10,000円位が目安です。

七五三の場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」などを使います。
名前
七五三にあたる子供の名前をフルネームで書きます。地方によっては名前の左側に「七歳」「五歳」「三歳」などと、年齢を書き添えることもあります。
相場
5,000円~10,000円位が目安です。

厄払い・祈願を受ける場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」などを使います。
名前
祈祷を受ける人の名前をフルネームで書きます。
相場
5,000円~10,000円位が目安です。
注意すること
厄払いというと不幸をイメージしてしまいがちですが、厄払いは不幸ではありません。不祝儀用できなく紅白蝶結びののし袋を使うため、間違のないように注意しましょう。

地鎮祭の場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」「神鐉料」などを使います。
名前
施主の姓を書きます。
相場
20,000~50,000円位が目安です。初穂料とは別に、お車代として5,000円~10,000円程度お渡しするのが一般的です。

会社で祈願を受ける場合

表書き
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」などを使います。
名前
会社名と代表者の氏名を書きます。
相場
会社名で祈願を受ける場合の初穂料は10,000円~が目安です。

初穂料についてのまとめ

  • 初穂料とは、神社に祈祷やお祓いなどをお願いした際に謝礼として支払うお金のことです。
  • 初穂料はもともとは農作物で納めていました。
  • 初穂料が必要になる主な場面は、神前結婚式、安産祈願、お宮参り、七五三、厄払い、地鎮祭などです。
  • 初穂料はのし袋に入れて渡すのが一般的で、表書きは「御初穂料」が多く用いられます。
  • 初穂料の相場は、安産祈願、お宮参り、七五三、厄払いなら5,000円~10,000円位、地鎮祭なら20,000~50,000円位が目安です。