精進しますはどんなときに使う?|意味や「邁進」との違い、類語や英語表現とともに解説

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昇進の挨拶などで「精進します」といういい回しを耳にすることがありますが、正しく意味を理解できていない人も少なくありません。

この記事では、精進しますという言葉の意味を、例文や英語表現も交えて解説します。

精進しますは「一生懸命に努力します。」という意味


もともと「精進」には以下の4つの意味があります。

一心に仏道の修行に励むこと。
心身を清め行いを慎むこと。
菜食をすること。
一つのことに懸命に励むこと。

「精進します」は上記の4つ目の意味で使われるもので、「誠心誠意、努力します。」「一生懸命に頑張ります。」などという決意表明をあらわします。

精進しますを使う場面


「精進します」は、目上の人や立場が上の人に対して使うのにふさわしい、いい回しで、ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。

「頑張ります」「努力します」では社会人としては少し子供っぽく思われてしまうこともあるため、きちんとした場面のでの挨拶などでは「精進します」を使うとよいです。

「精進して参ります。」「精進していく所存です。」などのようないい回しも使われます。

精進しますのビジネスシーンでの使い方・例文

大使館
精進しますは、口頭でも文面でも使える表現です。代表的なシーンとしては、口頭では昇進の挨拶でよく使われます。文書ではお礼状、詫び状、年賀状などで使われることが多いです。

口頭で「精進します」を使う際の例は以下の通りです。

転勤の挨拶の例
「本日付で〇〇より異動して参りました。不慣れなところもございますが、一日も早く皆さまのお役に立てるよう精進してまいります。」
昇進の挨拶の例
「本日付で〇〇に着任いたしました。まだまだ未熟物の私ではございますが、皆様のご期待に沿えるよう精進いたします。」

文書で「精進します」を使う際の例は以下の通りです。

周年記念の挨拶状の例
「弊社は〇年〇月〇日に10周年を迎えました。これもひとえに皆様からのご支援のおかげと感謝しております。今後も現状に満足することなく精進を重ねていく所存でございます。」
詫び状の例
「この度は、弊社の不手際により多大なご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。今後はこのようなことの無いよう、精進して仕事に取り組んでまいります。」
年賀状の例
「本年もより一層仕事に精進して参ります。今後とも変わらぬご指導のほど宜しくお願い申し上げます。」

「精進」と「邁進」の違いとは?


「精進」と混同しやすい言葉として、「邁進」が挙げられます。

「邁進」の読み方は「まいしん」で、「恐れることなく突き進むこと」という意味です。「精進」は「一生懸命に努力すること」という意味なので、同じように思われる人もいるかもしれません。

その違いは「邁進」が「突き進むこと」、「精進」が「努力すること」に比重を置いているという点です。

自分が目指しているのはどちらなのかを考えて「邁進」と「精進」を使い分けるのが良いでしょう。

例えば、「邁進」は次のように使います。

「一日でも早く戦力となれるよう、日々仕事に邁進していく所存です。」

入社した際の挨拶としてよく使われるフレーズです。少しでも早く一人前になれるように、恐れることなく突き進んで仕事をするという決意を伝えたいときに使います。

仕事の習熟度は人によって早い遅いがあるものですが、やる気がある人の方が挨拶を聞く側の心象も良くなることでしょう。その為やる気があることをアピールしたい人は上記のようなフレーズを用いることが多いというわけです。

「より一層仕事に邁進いたしますので、今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。」

上司や先輩から教育や指導を継続して受ける際には、意欲を示すことが重要です。

そこでこの例のようなフレーズを用いることで、教える側も気持ちよく教育や指導をすることができるでしょう。

精進しますの類義語


「精進します」の類義語としては、以下のようなものが考えられます。

・努力します
・尽力します

その他には「懸命になります」や「奮励します」といったものが挙げられるでしょう。

またそれらの類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。

「少しでも皆さんのお役に立てるように、努力します。」

入社した際の挨拶として、上記のようなフレーズが使われることがあります。

ただし先述のように、「頑張ります」「努力します」といった言葉遣いは子供っぽい社会人と見られてしまうかもしれません。子供っぽく思われるということは、今後仕事をする上で不利になってしまう恐れがあります。

新入社員はともかく、社会人経験が何年もある中途入社の立場であれば「精進します」や「邁進します」などに言い換えた方が良いでしょう。

年齢や立場によってふさわしい言葉遣いというものはあるので、自分に適した言葉を取捨選択することが望ましいといえます。

「少しでも売上に貢献できるように、日々尽力します。」

「尽力」は「じんりょく」と読み、文字通り「力を尽くすこと」という意味です。力の限り勉強や仕事などに打ち込むことを表現したい時に使われます。

仕事をする上で手を抜く人よりも一生懸命に取り組む人の方が好ましく思われるのは当然です。したがって「尽力します」という言葉を使うことにより、熱心でやる気に満ちた人だと聞き手に印象付けることができるでしょう。

今回の例でも分かるように、一緒に仕事をしていく上で意欲をアピールするのはとても有効な手段だといえます。

精進しますの英語表現

I will do my best!
最善を尽くします。
I will make more efforts into that.
もっと努力いたします。
We will constantly strive to improve our service.
今後も努力を続けてまいります。
I will continue to practice diligence.
これからも精進してまいります。

精進しますについてのまとめ

  • 精進しますは「一生懸命に頑張ります」という決意表明をあらわします。
  • 精進しますは口頭でも文面でも文面でも使われる表現です。
  • 精進しますはビジネスシーンでよく使われます。使われるシーンの代表的なものとしては、昇進の挨拶、詫び状、年賀状などがあります。
  • 精進しますの英語表現はいくつかパターンがあります。