有能な怠け者とは何か ビジネスで活躍する有能な怠け者の特徴を解説

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能な怠け者という言葉は、聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、有能と怠け者という意味が結びつかずに、はっきりと意味を理解していないこともあります。

ここでは、有能な怠け者とは、組織論における有能な怠け者と関係する他の表現、有能な怠け者の特徴などを解説します。

言葉の意味を理解することで、ビジネス感覚を研ぎ澄ますことができます。

有能な怠け者とは何か

有能な怠け者は、物事を自分で判断できて、人に任せることができることの人をさしています。仕事を他人に振るのが上手で、結果的には自分の仕事が減るので、怠け者とされています。仕事を振る様子から、怠け者とされることもあるでしょう。

しかし、自分にしかできない仕事や自分がやるべき仕事は知っているので、なにも仕事をしないわけではないです。タイプとしては、上に立つタイプといえます。

この言葉はドイツの軍人であるヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークトの言葉とされ、ゼークトの組織論として都市伝説に受け継がれてきた軍人の間でのジョークのようなものです。

実際には、同じ時代に活躍した部下の軍人の言葉がもととされていて、利口、愚鈍、勤勉、怠慢の4つのタイプに軍人を分けたとされています。ビジネスにも通じる効率よく仕事を進めるための人員配置を考えるためや、自己分析のためなどに今でも参考にされることもある考え方です。

もともとは利口などのシンプルな言葉でしたが、それがいつしか「有能な怠け者」との表現になり、ゼークトの組織論とされています。もとのタイプが4つあったように、有能な怠け者の他に以下のような3つのタイプもあります。

・有能な働き者:ものごとの判断はできるが、人に任せられないタイプなので、上に立つには向いていないでしょう。だれかの補佐をするポジションに向いているとされています。
・無能な怠け者:ものごとの判断ができないし、自分から動こうとしない消極的なタイプの人を指しています。言われたことだけは遂行できるタイプなので、命じられたことを淡々とこなすポジションがいいでしょう。
・無能な働き者:ものごとの判断ができないのに、勝手に動くタイプのことを指しています。余計なことをするタイプで、トラブルメーカーなどであることが多いしょう。

有能な怠け者の特徴

有能な怠け者は上に立つタイプで、行動や考え方には特徴があります。

それぞれの人の能力に応じて仕事を振るのが上手ですが、自分のこともちゃんと理解しています。自分が苦手なことには手を出さないで、他の人に任せることが多いでしょう。その分、得意なことには集中して取り組むことができます。

また、任された仕事は、重要性を理解した上で、どのくらいの実力を発揮するか決めて、余計な労力はかけないようにするでしょう。仕事の重要性の判断や人に仕事を振るのが上手な特徴には、コミュニケーション能力の高さが欠かせない要素になります。

有能なことを評価されているので、自分に自信があります。行動にも判断にも、自信をもっているでしょう。自信を持っているからこそ、すぐに判断ができるので、トラブルへの対応力も高い特徴もあります。

判断する時には、自分の考えに固執せずに、全体を見渡して周りに合わせて動くのも上手でしょう。

働き者がいいとは限らない

働き者の人は、周りが見えなくなってしまうこともあるでしょう。有能な人は、ひとりよがりに仕事を進めてしまうこともあります。

また、怠け者人は、周りから協力してもらえないと仕事が進まないことが多い傾向にあります。仕事において物事を判断できない無能な人は、周りに助けてもらいながらなら、仕事を進めることはできるかもしれません。

仕事をするのに、自分のタイプを理解しておくのは、効率よく進める上ではメリットになります。しかし、何事もバランスが大切です。

仕事では、がむしゃらに動いて働けばいいというものではないのです。仕事は、ある程度自分で判断できることが重要視されますが、チームワークも大切です。働くこと自体ではなく、何を、何のために働くのかを理解しなければ、効率のいい仕事はできないでしょう。

有能な怠け者という言葉は極端な表現ですが、バランスよく臨機応変に対応していけるビジネス感覚を磨いていけば、上に立つタイプに近づいていけるでしょう。

有能な怠け者に関するおさらい

有能な怠け者に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 有能な怠け者とは、ものごとを自分で判断できて、人に任せることができることの人をさしている、タイプとしては、上に立つタイプ
  • この言葉はドイツの軍人であるヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークトの言葉とされ、ゼークトの組織論として都市伝説に受け継がれてきた軍人の間でのジョークのようなもの、有能な怠け者の他に3つのタイプもある
  • 有能な働き者は、ものごとの判断はできるが、人に任せられないタイプ、無能な怠け者とは、ものごとの判断ができないし、自分から動こうとしない消極的なタイプの人をさしている、無能な働き者は、ものごとの判断ができないのに、勝手に動くタイプのこと
  • 有能な怠け者は上に立つタイプで、行動や考え方には特徴がある、それぞれの人の能力に応じて仕事を振るのが上手だが、自分のこともちゃんと理解している
  • 得意なことには集中して取り組むことができる、また、任された仕事は、余計な労力はかけないように、うまくコミュニケーションを取りながら進められる、自分に自信があるので、すぐに判断ができ、トラブル対応力も高い特徴がある
  • 自分のタイプを理解して効率よく仕事をするには、働き者がいいとは限らない、働くこと自体ではなく、何を、何のために働くのかを理解しなければ、効率のいい仕事はできない
  • バランスよく臨機応変に対応していけるビジネス感覚を磨いていけば、上に立つタイプに近づいていける