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百八煩悩(ひゃくはちぼんのう)の意味
百八煩悩(ひゃくはちぼんのう)とは、百八種あるとされる人間を悩み苦しませる迷いの心のことです。
おびただしい人間の心の迷いのことを意味しています。
「百八」とは、仏教で人間の煩悩の数をあらわしています。「煩悩」とは、心身を迷わす欲望のことであり心のまよいのことです。
どうして煩悩の数が「百八」かというと、「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六根それぞれに悩みが6つあり合計36、「過去・現在・未来」にそれぞれ配して合計108となることからきています。
百八煩悩に同義語はありません。しかし「百八」とは多くの謎が秘められている数字であるため、仏教が説く108、陰陽五行説から導き出される108、天文学から導き出される108などがあります。
百八煩悩のビジネスシーンでの使い方
「百八煩悩」という言葉はビジネス用語ではありません。しかし、ビジネスシーンでは色々な「煩悩」が生まれます。
ビジネスシーンでは多くの人に接し、出世争いもあります。他人と比較しうらやむ場面もあり、煩悩が生まれる原因は多くなるでしょう。
また、百八と云えば大晦の「百八つの鐘」が有名です。鐘を108回鳴らすことで、「百八つの煩悩を滅ぼす」とされています。
除夜の鐘をつつ文化は大晦日の風物詩です。
呪文・真言を数珠で回数を確かめながら108回唱えれば、総ての煩悩がなくなるといいわれています。
百八煩悩の使い方と例文
百八煩悩から逃れられないのが人間なら、くよくよしないで毎日を暮らしていくよりあるまい。
出典:『一休仮名法話』
出典:『一休仮名法話』
静かに思えば、鬼の形しけるは我身を纏まとう百八煩悩の現躰なりける。
出典:『松島に於て芭蕉翁を読む』
出典:『松島に於て芭蕉翁を読む』
百八煩悩をもつ人間は、いつまでたっても救われない。
百八煩悩を捨ててこそ悩みからも苦しみからも救われる。