金襴緞子(きんらんどんす)の意味とは

「金襴」とは、金糸や金箔を用いて柄を織り出した黄金に輝く最高位の織物を意味します。

琥珀・繻子・紗などの地に金糸や細く切った金箔を織り込んで紋様をもつ豪華な布地を作りだす金襴は、織金(しょくきん)と称された紋織物の一種でした。
10世紀の中国・宋代から生産されていた織金は、室町時代に堺に伝わって金襴という名称となりました。

「緞子」とは、繻子織地に繻子織の裏組織を組み込んで模様を作りだす金襴と並ぶ最高位の絹の紋織物を意味します。

光沢があり、高級感のある仕上がりになる緞子は、中国・元代には生産されていた事が元政府に編纂された歴史書「大元聖政国朝典章」に記されており、室町時代に日本に伝わりました。

したがって、金襴緞子とは、「華やかで贅沢な美しい織物」を意味します。

金襴緞子のビジネスシーンでの意味

金襴緞子という言葉はビジネス用語ではなく、日常的に使用することもありません。

金襴緞子は、最高位の織物を意味する四字熟語であり、相手の衣服を金襴緞子のように素晴らしいものだと賞賛する際に用いる事が可能です。

金襴緞子の使い方と例文

金襴緞子の帯しめながら、花嫁御寮は何故泣くのだろ
お父上には何も心配はかけず、金襴緞子に、一丁もつづく嫁入道具の行列を調えてあげる。
出典:三島由紀夫「春の雪  豊饒の海(一)」
夜盜や押込みが、金襴緞子も着飾つては行けまいぢやないか。
出典:野村胡堂「銭形平次捕物控181 頬の疵 」
お召しの衣服は金襴緞子のようし素晴らしく、よくお似合いです。