社会復帰とは 引きこもりになる原因と社会復帰のポイントを解説

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厚生労働種は引きこもりを「仕事や学校へ行かずに家族以外との交流をほとんどせず、6ヶ月以上続けて自宅に引きこもっている状態」と定義しています。

日本では引きこもりが社会問題となっていて、終身雇用制度が終わろうとしている現代ではリストラなどにより誰でも引きこもりになってしまう可能性があるのです。

こちらの記事では、引きこもりやニートになってしまっている人が社会復帰を行う第一歩を踏み出すために覚えておきたいことをまとめています。

社会復帰の意味とは

社会復帰とは、事故や病気などにより正常な社会活動ができなくなってしまった人が回復して再び社会で活動できるようになることです。

罪を犯した人が刑務所などから復帰し、一般社会で生活できるようになることも社会復帰と呼ばれます。

社会復帰調整官とはどんな職業科

社会復帰調整官は一般職の国家公務員の一つで、罪を犯した精神障害者が円滑に社会復帰できるようサポートする仕事です。

専門的な職業であるため社会復帰調整官として採用されるには精神保健福祉の資格や一定の実務経験が必要となります。

配属先は保護観察所へ振り分けられることになり、心神喪失者等の精神障害者が社会復帰できるように専門的な知識をもとにアドバイスをします。心身喪失者等医療観察法という法律に基づいて精神障害者が退院した後にどのような処遇にするか調査・調整したりする仕事も行います。

経過によって処遇の見直しをするか、そのまま継続して精神保険観察をするかの判断をするなど扱う仕事内容も多岐に渡ります。

社会復帰調整官の採用試験を受けるためにはいくつかの条件があります。

・精神障害者の円滑な社会復帰に関心と熱意を有していること
・精神保健福祉士の資格を有すること、又は精神障害者の保健及び福祉に関する高い専門的知識を有し、かつ、社会福祉士・保健師・看護師・作業療法士もしくは臨床心理士の資格を有していること
・精神保健福祉に関する業務において8年以上の実務経験を有すること
・大学卒業以上の学歴を有すること

これら全ての条件を満たす人が初めて社会復帰調整官の採用試験を受けられるようになるのです。

社会復帰促進センターの役割

社会復帰促進センターとは過剰収容の改善と経費削減を図るため、民間企業が運営に一部参加するPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)方式の、初犯者が対象の刑務所のことです。

拘束や懲罰など公権力行使は官が行い、職業訓練や警備などは民間企業が担当します。

社会復帰支援センターの役割

社会復帰支援センターは引きこもりからの社会復帰を目指す人をサポートする会社です。

現代では引きこもりが社会問題にまで発展し、100万人以上の人が自宅に引きこもっているといわれています。引きこもりは子供だけが陥ってしまうものではなく、30代や40代で引きこもりになってしまう人もいます。

社会復帰支援センターはこういった問題に対処すべく活動を行っていて、専門のプロによるサポートが受けられます。相談は無料で利用でき、内容によって社会復帰プログラムが作成されます。

社会復帰プログラムでは勉強からスポーツまで幅広い体験が行われ、アウトドアや料理体験などもあります。

「強制的に何かをさせる」のではなく「問題を抱えている人の内側から変えていく」ことにより無理なく社会復帰ができるようなプログラムとなっています。

引きこもりやニートになってしまう原因

引きこもりやニートになってしまう原因を以下で解説していきます。

家庭環境によるもの

特に子供の引きこもりの原因として多いのが親とのトラブルや親からの過度の抑圧など家庭環境によるものです。

親が過保護であったり子供に対して過度な期待感を持っていたりすると親と子供との関わりがうまくいかずに、だんだんとその歪みが大きくなってしまうことがあります。

結果的に子供が引きこもりになってしまう、というケースも多いです。

人間関係によるもの

周りにうまく馴染めず孤立感を感じていたり過度ないじめに遭ってしまったりしたことが原因で引きこもりになってしまうこともあります。

この場合は環境が変われば早期に引きこもりから社会復帰できるケースもあります。

打つ手がない状況に陥ってしまった

こちらは大人が引きこもりになってしまう原因として多いものです。

多額の借金を抱えてしまったりリストラされてしまったり、打つ手がなくどうしようもない状況へ追い込まれると現実逃避のために引きこもりになってしまうのです。

引きこもり・ニートの社会復帰のポイント

引きこもりやニートが社会復帰をするにはいくつかポイントがあります。

以下では、そのポイントについて具体的に解説をしていきます。

また、こちらの記事も参考にしてみてください。
引きこもりたいと思う人の心理と対処法の解説

周りへの思いをやる気に変える

引きこもりやニートから社会復帰するためのポイントとして、まず挙げられるものは周りへの思いをやる気に変えることです。

「親の援助だけで生活している自分が情けない」「仕事をしていないから全く社会の役に立てない」など、申し訳ないなどと感じる周囲への思いを原動力に行動を起こすことが重要です。

「自分のために行動するよりも誰かのために行動する方ががんばれる」という人も実はかなり多いです。本人が認識できていないだけで、本当は引きこもりになってしまっている人は誰よりも人のために生きたい人なのかもしれません。

「誰かのためにがんばろう」と思えたのなら、社会復帰への第一歩となるでしょう。

自分の長所だけさがす

できないことや、苦手なことばかりに目を向けていると劣等感に襲われてやるせない気持ちになってしまいます。自分の無力さや過去の失敗・トラウマが原因で引きこもりになってしまうという人もいます。

こういった人はネガティブな思考に陥ってしまっていることが多く、マイナスな面にばかり目を向けていてはいつまで経っても社会復帰は難しいでしょう。

「字が綺麗に書ける」「ゲームが得意」などどんな些細なことでもそれは紛れもなく長所と呼べるものなのです。自分の長所だけを探し、できることから少しずつ何かをやってみるのが社会復帰への第一歩となります。

まずは外に出てみる

自宅や部屋にずっとこもっているとどんどん憂鬱な気分になり、状況は好転しません。ほんの少しでも太陽の光を浴びることができれば少し気持ちは晴れやかになり、「何かをしよう」という思いも芽生えます。

散歩をしたりコンビニへ行ってみたり、ちょっとした外出から始めてみてある程度慣れてきたらカフェやレストランなど少し人のいる場所へも行ってみましょう。

最終的にはハローワークへ行くことを目標とし、少しずつ外の世界へ自分を慣らすことが重要です。ハローワークへ行ってみたとしても必ずしも相談をする必要はありません。

建物の前で気持ちが乗らなければそのまま引き返してもいいですし、「話だけでも聞いてみようかな」と思えるのであれば相談だけしてみるのもよいでしょう。

ハローワークへ到着できたことが大きな変化であるため、まずはハローワークへ到着することを目標に外に出てみるのがおすすめです。

社会復帰に関するおさらい

社会復帰に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 社会復帰とは事故や病気などにより正常な社会活動ができなくなってしまった人が回復して再び社会で活動できるようになること
  • 罪を犯した人が社会復帰するのをサポートする社会復帰調整官という職業や民間企業が運営の一部を担う社会復帰促進センター、引きこもりの社会復帰支援を行う社会復帰支援センターなど社会復帰への道にも色々な種類がある
  • 引きこもりやニートになってしまう原因として代表的なのは家庭環境によるものや人間関係によるもの、打つ手のない状況に陥ってしまったことなどがある
  • 社会復帰を行うためのポイントは周りの思いをやる気にかえたり、自分の長所だけを探したりすることが大切
  • 散歩をするだけでも構わないので、引きこもりになってしまっている人はまずは少しでも外に出てみることが社会復帰への第一歩となる