二律背反(にりつはいはん)の意味とは

「律」とは物事の規定やおきてといった基準になるべきもののことをさし、「二律」はふたつの規定や真理が並び立っていることを意味しています。
「背反」はお互いに相入れない様子を表します。

したがって、二律背反は「反対の意味を持った考え方や決まり事が並び立っている矛盾した様子」をあらわした言葉です。

二律背反のビジネスシーンでの用法

二律背反は特段ビジネス用語というわけではありませんが、状況自体はビジネスのシーンにおいてもたびたび見受けられます。

例えば商品の開発を行なう際にコスト面の削減を呼びかけつつも品質の良よい商品を開発しようとすることは、突き詰めて考えると、二律背反の関係にある状態です。

また労働人口の減少による人手不足で仕事量が増えているにもかかわらず、残業をなくそうとする社会の取り組みなども二律背反の関係にあるといえるかもしれません。

世の中には確固たる大切な事柄は確かに存在しますが、それらは決してひとつではなく複数存在しています。しばしばあちらを立てればこちらが立たずといった状態に陥ってしまうこともあるのです。

二律背反の例文

新しく人を雇わないにもかかわらず、残業を禁止しようとする会社の二律背反した考え方に辟易とする。
銃で人を撃つことを禁じながら社会全体に銃を流通させる考え方は二律背反のようにも思える。