誰もが経験したことのある「何もしたくない」というやっかいな気分。どうしてなんだろうと考えても、なかなかいい対処法が見つからないこの「何もしたくない」という状態です。しかし、意外と小さなきっかけから、気が付けば脱出していたということもあります。

ここでは、何もしたくなくなる理由を紐解きながら克服方法を解説します。

何もしたくないと感じる理由

何もしたくない状態5選

本人に自覚症状があるかないかは別として、何もしたくないと感じるのにはいろいろな理由が考えられます。
いくつか列挙しますので、ご自身にあてはまるか確認しましょう。

・仕事で疲れている

・ストレスが溜まっている

・トラブルを抱えている

・現実から逃れたいと思っている

・計画を立てるのが嫌いである

「何もしたくない」本当の原因は?

上記5つは、それぞれ独立した理由の場合もありますが、「何もしたくない」と思う場合は、「仕事疲れが原因でストレスが溜まっている」のか「トラブルがストレスとなり仕事に疲れている」のかわからないといったように、原因と結果が複雑に重なりあっている場合がほとんどです。

普通なら原因を究明し、たとえば直面しているトラブルを取り除きさえすればいつもの調子に戻るのですが、そう簡単ではないのがこの「何もしたくない」という状態です。

理由を追求しない生き方で改善

特に「何もしたくない」という状況はあれこれ理由を考えても、悩みがエスカレートするだけで、逆に深みにはまる心配があります。しかも、本人に自覚のある理由ならいいのですが、無意識で気の付かない理由もあるからやっかいです。

そもそも、そんなことを考えることすら面倒というのがこの状況の特徴です。深みにはまる前に「何もしたくない」という状況だけ受け止め、後段に述べる脱出法をとりあえずは試してみるのが一番です。

何もしたくない状態がエスカレートすると危険な理由

燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)

深みのひとつで、「燃え尽き症候群」というのがあります。読んで字のごとく、これまで一生懸命働いてきて一定の成果や結果を出したり、また期待した結果を得られなかった後に、「燃え尽きた」ように意欲をなくしてしまう状態をいいます。

自ら「ちょっと燃え尽きちゃった!」と冗談で言える人なら、休息を取った後再び頑張れるのですが、程度が高じてなかなか回復しない場合は一種の心因性鬱(うつ)病かもしれないので注意しましょう。

鬱(うつ)病の可能性がでてくる

鬱(うつ)病というのはれっきとした精神疾患の名称です。初期症状としては、次のような自覚があり、しばらく続くようだと心療内科に相談した方がいいと言われています。

ただ、いずれの状況も違う原因で発症する可能性のあるものばかりなので、いくつか思い当たるとしても、鬱(うつ)と決めつけないことも症状をエスカレートさせない方法です。

 

・不眠や過眠などの睡眠障害

・食欲不振

・動悸が激しい

・肩こり・腰痛がひどい

・無気力状態が長く続く

・性欲の減退を感じる

 

  1. 何もしたくない状態から脱出する方法

何もしたくない状態から脱出する方法は、とにかく今関わっている現実から自らを一旦開放して上げることです。段階を踏んで紹介しましょう。

仕事や義務感から解放してあげる

ビジネスマンの場合だと、「何もしたくない」状態では仕事になりません。またそんな状態で会社にいても心配されるだけなのでしばらく会社から離れます。引継ぎ等大変ですが、思い切って有休を取ります。

休んだ後は一切予定も入れず、計画も立てないのはもちろん、この間、メールや電話もつながらないようにします。知人や友人にはしばらく旅行にでかけ連絡できないとあらかじめ伝えておけば大丈夫です。

「好きなこと」をして過ごす

「何もしたくない」状態でも、「好きなこと」は意外と手が出るものです。大好きな食べ物、趣味、お気に入りの音楽、好きな人と過ごす時間など中心に、思い立ったら出かけ、飽きたら休むという繰り返しをします。

これを計画化すると再び億劫になるので注意します。また、趣味友達からの誘いがあっても、気乗りしなければ正直に「調子が悪い」と言って断り、「わがままな自分」になることが脱出につながります。

「何もしたくない」欲求を満たす

好きなことにさえ興味が湧かないこともあります。案外、寝不足が原因ということもあり、体が欲するまま寝られるだけ寝てみます。まさに「何もしたくない」という「怠惰な欲求」を満たしてあげるわけです。

起きて空腹感を感じたら、意の赴くまま食事をすればいいし、体への影響などあまり考えず、食べたいものを食べるという姿勢です。怠惰な状態で過ごすことは、これまでの生活とまったく異なるのですが、そこが狙いです。

「何もしたくない」のはウソ!実は行動を起こしていたときづく

いろいろ脱出方法を提案されるが、やはりどれもヤル気になれず、とにかく「何もしたくない」ということも実際にはあります。しかし、何もせずに過ごすなんて無理で、本当は「何かしている」ことに気付くというのが脱出前のステップです。

呼吸もすればあくびもするし、水を飲むこともある、というのが人間です。まさか、生存そのものに影響するほど「何もしたくない」で済ませる人もいません。生きたいと思うから呼吸しているわけです。

小さく始めるひとつの習慣

そこが出発点と気付けば、あとは前を向くことしかありません。たとえば、いつもより大きく息を吐き出せば、あとは自然と体が大きく息を吸い込んでくれます。深い呼吸が意外と気持ちよかったら続いてやってみましょう。これで一歩前進です。

人間の脳は大きな改革は面倒と思いますが、小さな成功体験には味をしめる習性があります。たとえば、汚れ切った部屋の大掃除は「何もしたくない」のですが、乱雑なデスクの上に落ちていた1個のクリップを引き出しに戻して上げれば脳は案外喜ぶものです。

 

何もしたくない状態のまとめ

  • 「何もしたくない」状況は、理由がはっきりしていることもあるけれど、理由らしき理由がないこともあります。また、理由が複雑に絡み合っているのがこの「何もしたくない」という状況です。

  • 「何もしたくない」から脱出する方法は、仕事や義務感から一旦は解放されることです。休んだ後は、好きなことだけをして気ままに過ごします。
  • 「何もしたくない」のですから、何もしなくてかまいません。しかし、実際には呼吸したり水を飲んだりしています。状態がエスカレートする前に、原点に立ち深呼吸など、「小さな習慣」を積み重ねて脱出する方法もあります。