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ここでは、リアリストの意味や冷酷との違い、リアリストな人の特徴などを解説します。
リアリストの語源
リアリストの語源は、英語の「リアル」です。外来語であり、ロマンチストとは対極に位置する存在として定義されています。
実利ではなくあくまで壮大な理想を追求しようとするロマンチストとは異なり、目の前の勝利に向けて全力を尽くし、最善の結果を出したがるのがリアリストの特徴です。
しかし、定められたルールは極力守り、ルールの範囲内で力を尽くそうとする傾向もあります。
単に目先の勝利やお金が欲しいというのではなく、内心は大きな夢や目標を抱いていることもリアリストの特徴です。
リアリストの英語表現
英語でリアリストは、シンプルに「realist」と表記されます。実利主義であることを強調したい場合には、「utilitarian」を使うこともあります。
ビジネス上での実利主義、利益第一主義を強調する場合は、「capitalism」という単語を用いるのが適切です。
リアリストの類語表現
リアリストの、「目の前のものだけを信じて、姿のないものを信じない。」という意味を強くあらわす類語には、「無神論者」などの言葉が当てはまるでしょう。
幅広い意味でのリアリストを示した場合は、現実主義や功利主義、時には冷酷や冷徹などといった言葉が用いられることもあります。
どんな状態の相手からでも利益を取りに行く姿勢を、否定的にあらわす場合、ハゲタカやハイエナに見立てて表現することもできます。
リアリストと冷酷の違い
リアリストは、ビジネスにせよスポーツにせよ、常に「結果」を追い求めるという特徴があります。結果のためには、許される限りのシビアなことをしてよいとも考えるうえ、仲間や同僚への要求も極めて高いものになりがちです。
しかし、リアリストの求める要求は、目の前のハードルを超えるために、シビアに立ち回った結果であり、元々情がないわけではありません。
一方で、「冷酷」と呼ばれるタイプの人は、目標に向けて温情を挟まないという点では一致しているものの、元々情を持って相手に接しようという気が薄いため、大元の目標設定の理由自体に、人間味がない事も少なくありません。
冷酷な性格の人は、弱っている人を叩いたり、自分より下の相手を潰したりすることに快感を覚えるところがあるため、自分の優位が確定すると、最短で勝利を目指すのではなく、むしろジワジワと相手を弱らせていくという戦略を好みます。
人間らしい温かみや情けを持っているかどうかが冷酷とリアリストの違いであり、短期的にはシビアな手段を取っても、目的自体は誠実だったりする事が、リアリストと冷酷の違いです。
リアリストの特徴1:感情に惑わされない
リアリストな人は、感情に惑わされず仕事に臨んでいくことができるのが特徴です。たとえ嫌いな人が相手でも決して最低限の礼儀は失わず、人事考査などを任されても、極めて厳正かつ中立的な結論を出して計画を進めることができます。
しかし、一度こうと決めた案に関しては、誰がどういおうと計画を遂行していくため、計画の内容よりも態度が怒りを呼び、思わぬ波紋を広げていくことも少なくありません。
しかし、リアリストは冷静に相手のことを見ることができるタイプでもあるため、意図的に悪態をついたり、対応するのが難しいタイミングで発表したりなどといった幼稚な嫌がらせは決して行いません。
内心嫌いな相手でも、評価すべきところはきっちり評価できる度量を有しています。
リアリストの特徴2:ビジョンが明確
大きな夢や目標を持っている、ロマンチストと呼ばれる人は少なくありませんが、計画が具体性を欠いてしまっていることが少なくありません。
しかし、リアリストな人が立てる計画は、ビジョンが明確で分かりやすく魅力的な場合が多いです。
しかし、誰かに喋ることで、途中で誰かに邪魔をされたり横取りされるかも知れないと考えるため、リアリストな人は、滅多に本心を部下や同僚に語ることはありません。
部下や後輩に対しては的確に指示を飛ばしたりもしますが、それ以上のことは口にしない傾向もあります。
リアリストな人の特徴3:人間関係を見切ることが多い
リアリストな人は、飲み会やパーティなどといった業務外の付き合いを一切断る場合が多いです。上司からの誘いであっても、特に悪びれもせず断ってしまうことも少なくありません。
リアリストの人には悪気があるわけではなく、人間関係を「見切る」傾向があるためです。会合に意味はあるのか、自慢や愚痴に付き合うことで、自分になにかメリットがあるかと考え、なさそうだと思えば簡単に見切ります。
リアリストの特徴4:無益な精神論が嫌い
根性や、やる気といった、計測不能な精神論で成果を得ようとする人は多いですが、リアリストの人にとっては、まったく受け入れられる考えではありません。
しかし、リアリストの人が仕事に求めるのはとにかく「結果」であるため、直接仕事をしていなくても、全体の士気が上がり、結果として作業能率が上がる場合は、受け入れられることも多いでしょう。
自分が上司になった場合、部下からの楽しそうなイベントや、遊びなどにも付き合うだけの度量の広さを見せることもあります。
リアリストの特徴5:遊びや旅行の場でも有能
リアリストは仲間との付き合いにそれほど積極的ではありませんが、なにかの折に同僚や友達との遊びに同行することもあります。
たとえオフの場合も、何らかの「結果」が伴わなければ嫌だというのがリアリストな人の気質であるため、一度本気になれば、遊びの場でも物凄い効率性を発揮することもあります。
最短かつ快適、値段的にも満足いくルートを探してくるだけでなく、場合によっては食べるご飯に対するクーポン券を調達していたり、泊まるホテルにも話をつけていたりとまったく隙のないプランを展開したりすることもあるでしょう。
リアリストとの付き合い方
リアリストな人は、一見冷たいようで、私情を挟まない事が特徴であるため、真面目に仕事をし、最低限の結果を出せば、嫌われることはないでしょう。
もし嫌われたとしても、好き嫌いで仕事上の対応や評価を変えてくることはないため、同僚としては安心感が高いタイプです。
しかし、同じ会社の同僚であること以上の信頼を勝ち得るには、相当の努力が必要でしょう。生理的に相性が良いタイプであっても仕事に絡めることはなく、仕事で多くの成果を残しても、プライベートな時間を共に過ごそうとはなかなかならないかも知れません。
しかし、一度親しくなった場合、リアリストな人は「実利」があるため決して裏切ることはなく、優れた能力を公私ともに活用し、手助けしてくれることも少なくないでしょう。
とにかく真面目に誠実に付き合うのが、距離を詰める第一歩です。