ビジネス用語の中には、知っているようで意外に誤解している言葉が少なくありません。「中抜き」という表現もそのひとつです。「中抜き業者」や「中抜き現象」など中抜きに関連する表現を正しく理解することが、ビジネスのスキルアップにもつながります。

今回は「中抜き」について解説します。

ビジネス上で使われる「中抜き」の意味とはなにか?

基本となる「中抜き」の意味は以下の通りです。

(1)中のものを抜き取ること
(2)中間を省略すること
(3)製造業者と需要者の中間にある問屋や小売業などの流通経路を省くこと

ビジネスで使われる「中抜き」は、(3)の意味です。では、流通経路での「中抜き」について解説いたします。

流通経路ごとに利益が上乗せされる「中抜き」

私たちが小売店から購入する商品は、以下の経路をたどっています。

メーカー(生産者)

卸売業者

小売業者

消費者

それぞれの業者を経由することで「品揃え」や「物流」、「リスク回避」をおこない、消費者に安心と安全を届けています。

しかし、この流通経路をたどる過程では、卸売業者や小売業者の利益が上乗せされます。これが、流通経路の「中抜き」です。消費者は常にこの中間マージンを支払っています。

最近では、この流通形態が大きく変化してきました。それが、「中抜き現象」と呼ばれるものです。

「中抜き現象」とは

中抜き現象とは、インターネットの普及と物流の進歩により、これまでの販売形態が大きく変わり、消費者は卸売業者や小売店を介在させなくても直接メーカーや生産者から商品を購入できるようになったことです。

これは、インターネットからの購入だけではありません。例えば、「ユニクロ」はメーカーが直接店舗を運営して商品を販売しています。周知の通り、安くて品質のよい製品は世界中の人々に親しまれています。

また、大手家電販売店は、直接メーカーから仕入れることで消費者により安い価格で商品を提供しています。さらに、独自ブランドの商品を製造販売している販売店も出現しています。

このような、「中抜き現象」により消費者はより安く商品を入手できるようになりました。

人材派遣にも「中抜き」は起きている

「中抜き」は、商品販売だけではありません。バブル崩壊以降、企業は正社員より派遣社員を使用するケースが多くなりました。正社員でないパート社員、契約社員・嘱託社員は、2017年の調査では全体の37.3%と大幅に増加しています。

人材派遣会社の事業所数も2000年以降急激に増え、現在8万箇所を越えて存在しています。

人材派遣会社は、派遣先から支払われる賃金から交通費を含んだ派遣賃金を差し引いたものを契約者に支払います。この派遣先から支払われる金額と実際に労働者が手にする金額との比率を「マージン率」と呼びます。

派遣には「一般派遣」と派遣会社の社員の「特定派遣(平成27年9月に廃止)」の2つがあり、平成25年の厚生労働省の調査では、一般派遣の平均マージン率は31.3%になっています。

つまり派遣会社は、3割以上のマージンを受け取っています。人材を派遣するだけで3割以上の金額を手にする事は高い気がしますが、派遣会社は教育や福利厚生、有給などを負担しています。

さらに広告宣伝などの費用など様々な経費をこのマージンから捻出しています。ただし、中には「悪徳」と呼ばれる派遣業者がいる事も事実です。

「中抜き」が問題になった「悪徳」派遣業者

悲惨な中抜きの現状が問題になったのが、東日本大震災の福島原子力発電所における作業員の実態がきっかけでした。

原発のような現場では、作業員は宿泊場所で寝起きをして現場に通っています。東電からは通常の派遣量に加えて宿泊代とさらに「危険手当」が上乗せされて支払われます。当然、労働者には派遣量にプラス危険手当が給付されなければなりません。

しかし、実態はほとんどの労働者にこの危険手当が支給されいたのか不明確です。さらに、宿泊費が差し引かれていました。

原発のような派遣の例は稀ですが、一般の派遣の現場でも大なり小なりブラックな部分はあります。派遣業者を選び際には、信用できる企業なのかを見極めることが大切です。

「中抜き現象」の英語表現は「disintermediation」

インターネットの普及により、消費者は卸売業者や小売店などの流通経路を省いて直接メーカーから商品を購入できるようになりました。この「中抜き現象」を英語では以下のように呼びます。

disintermediation(ディスインターメディエーション)

また、金融の世界でもdisintermediationという用語が使われますが、中抜きとは少し意味がことなります。金融の世界では、以下の意味で使われます。

disintermediation=銀行離れ

長い間企業は資金を銀行などから調達していました。しかし、1980年代に入ると企業は市場から資金を集めることができるようになり、銀行からの融資を避ける傾向になってきました。この借り手が直接資金を調達することを以下の様に表します。

financial disintermediation

 

ビジネス上での「中抜き現象」のまとめ

  • ビジネスで一般的に使われる「中抜き」は、「製造業者と需要者の中間に存在する問屋や小売業などの流通経路を省くこと」の意味です。
  • いまやインターネットでの買い物は一般的になり、メーカーや生産者から直接商品を購入できる時代です。
  • これは、「中抜き現象」とも呼ばれ、ユニクロのようにメーカーが店舗を持って直接販売するような形態も含まれます。
  • しかし、中間業者がいないと様々なトラブルが派生する場合もあります。ネットで買い物には注意が必要です。
  • 人材派遣会社などは、「中抜き業者」といわれます。今や派遣社員は企業にとってはなくてはならない存在です。

福島原子力発電での労働者のように不当な賃金で働いているケースもあります。派遣業者を選ぶ際には信用できる会社なのかをチェックすることも大切です。また、ご自身の能力によっては派遣を選択するのではなく、転職先を探すのも一つの手です。

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