「面映ゆい」の正しい読み方は?|意味や使い方、類語や英語表現を解説

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この記事では「面映ゆい」の読み方や意味について解説いたします。

この記事で初めて見聞きしたという人もいるように、あまりメジャーな言葉ではないかもしれません。

そこで今回は「面映ゆい」の意味や使い方、語源やビジネス上での使い方、類義語や英語表現なども合わせてピックアップしました。

この記事が「面映ゆい」を理解するきっかけになれば幸甚です。

「面映ゆい」の読み方・意味・使い方


「面映ゆい」は「おもはゆい」と読みます。

「映」という漢字は「見映え(みばえ)」や「出来映え(できばえ)」といった読み方をすることもあるため、「おもばゆい」と読み間違えないよう気をつけた方が良いでしょう。

送り仮名については「面映ゆい」と「面映い」の2種類がありますが、どちらも辞書に記載されている表記です。

しかし「面映い」を記載していない辞書があることや、「映える」の送り仮名が「(は)える」であることから、「面映ゆい」が使われることの方が多いかもしれません。

「面映ゆい」とは「きまりが悪い」や「照れくさい」といった意味がある言葉です。

恥ずかしさから他者に面目が立たない場面や、照れくさくて顔向けできない状況などで用いられます。

日常会話では「面映ゆい」を、「照れくさい」や「恥ずかしい」などの言葉で言い表すことができるため、多くは使用されません。

「面映い」という言葉があまり浸透していないのは、上記のことと無関係ではないでしょう。

ちなみに「面映ゆい」という言葉は普段の会話ではあまり見聞きする機会がないことから、方言ではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし先述の通り、「面映ゆい」は辞書にも記載されている言葉で方言ではありません。

日常会話で使用することは少なくても辞書に載っている言葉は他にもあるということを、この際に覚えておくと良いでしょう。

また「面映い」を使った例文としては、以下のようなものが考えられます。

先日喧嘩をしてから、彼とは顔を合わせる度に面映ゆい気持ちになってしまう。

「面映ゆい」は「きまりが悪い」という意味で使われることがある言葉です。

喧嘩をしたり言い争いをしたりした相手とは、その後どんな態度で接したら良いのか分からないという人もいることでしょう。

今回の例でも、先日喧嘩をしてから、彼とは顔を合わせるときまりが悪いということを表しています。

全社員が見ている前で営業成績を表彰され、とても面映ゆかった。

「面映ゆい」の過去形は「面映ゆかった」です。

大勢の人が見ているところで褒められたり注目を浴びたりするのは、とても照れくさい気持ちになります。

この例では、全社員が見ている前で営業成績を表彰されたのがとても照れ臭かったということです。

なお「面映ゆい」を名詞化すると「面映ゆさ」で、「面映ゆさを感じる」や「面映ゆさがある」などの使い方をします。

「面映ゆい」の語源

「面映ゆい」の語源は古語の「映ゆし」です。

「面映ゆい」は「面」と古語の「映ゆし」という2つの言葉に分解することができます。

「面」は「顔」を、「映ゆし」は「まばゆい様子」をそれぞれ意味しており、2つを合わせて「相手の顔がまばゆく、しっかりと見ることができない様子」という意味です。

それが時代の変遷に合わせて少しずつ意味や使い方が変わっていき、「恥ずかしい」や「きまりが悪い」状況で「面映ゆい」が使われるようになりました。

このように、語源と合わせて考えるとその言葉の意味や使い方を覚えやすくなるかもしれません。

「面映ゆい」のビジネス上での使い方

敬称
「面映ゆい」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

ビジネス上における「面映ゆい」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられるでしょう。

上司から面と向かって褒められるのは、何だか面映ゆい気分がするものだ。

先輩や上司など、目上の人から評価されて褒められるというのは嬉しい気持ちになる反面、何となく照れ臭さを感じてしまうものです。

ましてや面と向かって褒められるのは尚更でしょう。

この例でも、上司から面と向かって褒められるのは、何だか照れくさい気分がするものだということです。

かつて連日のように叱られることが続いていたこともあり、今ではあの先輩と会うのがすっかり面映ゆいようになった。

新入社員の頃などは右も左も分からない中で仕事をしなければならないこともあり、毎日先輩や上司から叱られたことがあるという人もいることでしょう。

そうすると叱られることがなくなった後も、その人と会うのが気まずくなったということがあるかもしれません。

今回の例でも、かつて連日のように叱られていたことがあるので、今ではその先輩と会うのがすっかりきまりが悪くなったということです。

「面映ゆい」の類義語と例文

ギーク
「面映ゆい」の類義語としては、下記のようなものが挙げられます。

・恥ずかしい

・居心地が悪い

その他には「照れくさい」や「きまりが悪い」といったものがあります。

また上記の類義語を使った例文は、以下のようなものが考えられるでしょう。

内気な性格をしていることもあり、人前でプレゼンテーションをするのは何回やっても恥ずかしい。

内向的な性格をしている人は、人前で話すことは恥ずかしいと感じることもあるかもしれません。

なぜなら人の視線や注目が一挙に自分に向けられてしまうからです。

この例ではそうした要因などから、内気な性格の人が人前でプレゼンテーションをするのは何回やっても恥ずかしいということを表現しています。

自分以外が全員顔見知りという中に一人で入っていくのは、かなり居心地が悪い。

顔見知りの仲間やグループの中に、いきなり入っていくのは勇気がいることだといえます。

なぜなら彼らの話についていけなかったり、自分だけうまく馴染めなかったりするからです。

今回の例でも、自分以外が是認顔見知りという中に一人で入っていくのは、かなり居心地が悪いということを表しています。

「面映ゆい」の英語表現

税理士試験
「面映ゆい」の英語表現は、「embarrassed」が適当でしょう。

「embarrassed」は「恥ずかしい」や「きまりが悪い」といった意味がある単語で、「面映ゆい」を表す単語として使用できます。

例えば「I was embarrassed」であれば「私は恥ずかしかった」という意味で、面映ゆかった様子を表現することが可能です。

ただし「embarrassed」は前後の文章によって「金銭的に困る」という意味にもなるため、使い方に注意した方が良いでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「面映ゆい」は「おもはゆい」と読み、「きまりが悪い」や「照れくさい」といった意味がある

・送り仮名は「面映ゆい」と「面映い」の2種類ありどちらも辞書に記載されているが、「面映い」を記載していない辞書があることや、「映える」の送り仮名が「(は)える」であることから、「面映ゆい」が使われることの方が多い

・日常会話では「面映ゆい」を、「照れくさい」や「恥ずかしい」などの言葉で言い表すことができるため、多くは使用されない

・「面映ゆい」の過去形は「面映かった」、名詞化したものは「面映ゆさ」

・「面映ゆい」の語源は古語の「映ゆし」で、元々は「まばゆい様子」を意味していた

・「面映ゆい」の類義語としては、「恥ずかしい」や「居心地が悪い」といったものが挙げられる

・「面映ゆい」の英語表現は「embarassed」が適当