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この記事では「意気消沈」の読み方や意味について解説いたします。
何か嫌なことがあったり落ち込んだりした際に使われることがある言葉ですが、その意味や使い方がよく分かっていないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「意気消沈」の語源やビジネス上での使い方、類義語や反対語なども交えて記事にしました。
それでは一つずつ見ていきましょう。
「意気消沈」の読み方・意味・使い方
「意気消沈」は「いきしょうちん」と読み、「勢いがないさま」や「気持ちが落ち込んで元気がない様子」といった意味です。
「意気」は「積極的に物事に取り組もうとする気持ちや意気込み」を、「消沈」は「なくなり衰えること」をそれぞれ意味しています。
その為それらが合わさった「意気消沈」は、積極的に何かをやろうと思う気持ちがなくなるくらい「気持ちが落ち込み元気がなくなった」様子を表す言葉になるというわけです。
そして「意気消沈」は後ろに「する」や「した」などを伴って「意気消沈する」や「意気消沈した」のように、動詞として使われることが少なくありません。
なお「意気消沈」は何かしら「やる気が失われる」原因となるきっかけがあった際に用いられるという特徴があります。
きっかけを例を挙げると「失敗した」や「怒られた」、「なくした」や「失恋した」のように、精神的にショックを受ける出来事です。
「意気消沈」は上記のような理由から今まで持っていたやる気が失われてしまい、落ち込み落胆している様子を表す際に使われる言葉だということです。
また「意気消沈」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられます。
研究論文を完成させるにあたっては、膨大な量の研究を重ねたり論文を読み漁ったりといった地道な努力が不可欠です。
だからこそ論文を完成させるということは、それらの努力が結実することになり大きな達成感が得られることだといえます。
この例では、それだけの労力を費やしてきた研究論文のデータが何かしらの理由で消失してしまったので、気持ちが落ち込んで元気がなくなってしまったということです。
長年付き合っている恋人を失うということは、それまで自分の生活の一部でもあった存在を失うかのような喪失感を覚えるものです。
そのような存在がいなくなるということは、しばらくは気分が塞ぎ込んでなかなか元気になれないという人も多いかもしれません。
今回の例では、付き合いが長かった彼女と別れてしまった為、彼は先週から気持ちが落ち込んで元気がないままだということです。
「意気消沈」の語源
「意気消沈」とは先述の通り、「積極的に物事に取り組もうとする気持ちや意気込み」を意味する「意気」と「なくなり衰えること」を表す「消沈」が合わさったものです。
「意」や「気」は「人の気持ち」を意味しており、それが消え失せたり沈み込んだりすることを表現する「消沈」という言葉とくっついて「意気消沈」になりました。
それぞれの漢字が持っている意味を知っていれば、「意気消沈」の意味も連想しやすいかもしれません。
「意気消沈」のビジネス上での使い方
「意気消沈」はビジネス上でも使われることがある言葉です。
その使い方としては、例えば以下のようなものが考えられるでしょう。
大型契約が決まるとその分大きな収益が見込める可能性が高くなります。
そうするとインセンティブやボーナスに反映されるなど、営業部のモチベーションに繋がるケースも少なくありません。
この例では、そのような大型契約が白紙になってしまったので営業部全員の気持ちが落ち込んでしまったということでしょう。
一度や二度のミスは誰しもしてしまうものですが、それがあまりにも続くと上司としてもそれを看過することはできません。
言われる側はもちろんですが言う側も疲れてきて、ついつい口調が荒々しくなってしまうこともあるでしょう。
今回の例でも、連日上司から叱られることによって彼も大いに落ち込んで元気がなくなってしまったということです。
「意気消沈」の類義語と例文
「意気消沈」の類義語としては、下記のようなものが該当します。
・失望落胆
・意気阻喪
またこれらの類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。
「失望落胆」は「しつぼうらくたん」と読み、「思いどおりに望みがかなわず、がっかりして力を失うさま」という意味があります。
就職活動や転職活動において第一志望の企業から不採用の通知があると大いに落ち込んでしまうものです。
この例のように、最終面接まで進んだ上で不採用の通知を受けた時の気持ちは想像に難くないでしょう。
「意気阻喪」の読みは「いきそうそう」で、意味は「意気込みや元気がくじけ弱ること」です。
勉強や仕事をする際には、ある程度静かで集中できる環境の方が良いという人は多いでしょう。
今回の例のように周りが騒々しいと、やる気を失ってしまうこともあるかもしれません。
「意気消沈」の反対語と例文
「意気消沈」の反対語は「意気揚々」や「意気軒昂」といったものが挙げられるでしょう。
またそれらを用いた例文は、以下のようなものが考えられます。
「意気揚々」は「いきようよう」と読み、「得意げで威勢のよいさま」という意味です。
この例のようにデートなど嬉しい予定が入っていると、会社などから帰る際も浮き足立ってしまうことも多々あるでしょう。
「意気軒昂」の読みは「いきけんこう」で、意味は「元気や意気込みにあふれている様子」です。
今回の例だと、売上が良い日が続いているので営業部は連日元気にあふれているということでしょう。
「意気消沈」の英語表現
「意気消沈」の英語表現は「despondency」や「depression」などが適当です。
これらを使った例文としては、次のようなものが挙げられます。
「fall into despondency」で「意気消沈する」という意味です。
「depression」は「意気消沈」だけではなく「うつ病」という意味もあります。
まとめ この記事のおさらい
・「意気消沈」は「いきしょうちん」と読み、「勢いがないさま」や「気持ちが落ち込んで元気がない様子」といった意味がある
・「意気消沈」は「積極的に物事に取り組もうとする気持ちや意気込み」を意味する「意気」と「なくなり衰えること」を表す「消沈」が合わさってできた言葉
・「意気消沈」の類義語は「失望落胆」や「意気阻喪」などが挙げられる
・「意気消沈」の反対語は「意気揚々」や「意気軒昂」といったものが考えられる
・「意気消沈」の英語表現はdespondency」や「depression」などが適当