ビジネスにおける至急の意味とは 早急との違いと使い方 英語での表現

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急ぐときにメールのタイトルや電話で「至急お願いします!」と書いたり言ったりします。しかし、むやみに使うと信用を失う言葉でもあるので、気をつけて使うようしたいものです。

この記事では『至急』という言葉の以下のような点について解説いたします。
・至急の意味や用法
・至急と早急の違い
・至急の類義語や英語

至急とはー至急の意味と使い方

至急の『至』は「至(いた)る」、『急』は「急(いそ)ぎ」という意味です。至急の意味は以下の通りです。

至急の意味

①非常に急ぐこと。大急ぎ
(参考 大辞林)
②大急ぎで、他のないよりも先にやらなければならないこと
(参考 三省堂 新明解国語辞典)

至急の使い方
急いで何かをお願いするときに「至急、○○をお願いします!」などと使います。相手をせかす表現でもあるため、本当の緊急事態の際に使うようにしましょう。頻繁に使っていると、「この人は急ぎの用件でなくても、至急というので、急がなくてもいいや」と思われ、後回しにされてしまいますよ。

早急との違い

早急の読み方は「さっきゅう/そうきゅう」です。漢字から考えると「急いで早くすること」という意味です。至急と同じような意味ですが、至急の方が「大急ぎ」という意味が強いので、緊急性が高い場合に使われます。

至急の類義語

『至急』という言葉を意義別に考えると以下の2つに分けられます。

①急速な動き
②ほとんど、あるいは全く遅れのない様子

①急速な動き、の意義での類義語
見る間に、さっと、みるみる、きびきび、大至急、ちゃっと、すっと、迅速、素早く、いち早く、たちまち、早速

②ほとんど、あるいは全く遅れのない様子、の意義での類義語
すぐに、猶予なく、早速、いち早く、早々に

至急を使った例文

・至急の用事が入ったため、退席させていただきます。

どうしても外せない緊急の用事が入り、その場から退散しなければならないときに使える表現の一つです。

・本日午後5時までに回答しなければならないため、至急連絡をください。

何度もお願いしてもなかなか回答が得られず、期限が差し迫っている場合、相手を急がせる意味でも「至急」という言葉を使うことができます。

・至急を要する案件ですので、明日朝一番で会議を行います。

すぐにでも話し合いたい案件があった場合に、「至急を要する」という表現を使います。

・「至急、この書類を○○部長にとどけてくれ!」

上司から急ぎで届けて欲しい書類があるときに、このように言われるかもしれません。

・ご多忙のため、ご送付漏れになっているのではないかと存じますが、請求書を至急お送りいただけますよう、お願いいたします。

取引会社に請求書を催促する場合にこのように使います。相手の事情を汲み取り、丁寧な文章ですが、急いで欲しい旨を伝えるため、「至急」という言葉を入れています。

・届いた商品が破損していたとのこと、大変申し訳ありません。至急、代わりの品をお送りいたします。

会社が発送した商品が壊れていて、クレームが来た場合に、すぐにお詫び(代わりの品)を送るということを伝えています。ぐすぐに対応することを伝えるために「至急」と使っています。

至急の英語表現と例文

・as soon as possible(ASAPと略されることもある)(できるだけ早く=至急)
・as soon as one can(その人ができる限り早く=至急)
・as quickly as possible(至急に)
・hurry-up(至急の)
・urgently(至急に)

 

英語での例文

・Please reply to me ASAP.
(できるだけ早くお返事をください。)
・Could you come to my office as soon as possible?
(できるだけ早く私の会社にきていただけませんでしょうか。)
・This is an urgent work by today.
(これは今日中の急ぎの仕事です。)

まとめ

・至急の意味:大急ぎ、何よりも先に優先する事項
・早急も似たような意味だが、至急の方が緊急性が高い
・至急の類義語:すぐに、早々に、素早くなど
・英語表現の代表的なものは”as soon as possible”
・至急という言葉を頻繁に使うと信用度が落ちるので注意!