手紙やメールのやり取りが多いビジネスシーンでは、「末筆ながら」という表現をみること多いでしょう。意味を把握すれば、使い勝手のいい表現です。ここでは、「末筆ながら」の意味と使い方、英語表現、使う場面、類語などをご紹介します。ビジネスシーンでのコミュニケーションがワンランクアップします。

「末筆ながら」の意味と使い方

「末筆(まっぴつ)ながら」とは、手紙やメールの結びの言葉として使われる言葉の一つで、「最後になりましたが」という意味になります。
締めの言葉なので、文の最後に使われるのが一般的です。
本来であれば、最初にいうべき建前の言葉を最後にいいますというニュアンスもあります。

また、「末筆ながら」は書き言葉であり、話し言葉として使うことはありません。

「末筆ながら」の英語表現

「末筆ながら〜」を英語の文書で表現する場合には、以下のようなフレーズを使います。

・Finally〜
・I wish you〜
・Wish best wishes〜

「末筆ながら」の英文使える例文

・末筆ながら貴殿のご健勝をお祈り申し上げます。
「I wish you many more successes.」
・末筆ながら皆々様のご多幸をお祈りいたします。
「With best wishes to you and your family, Yours sincerely.」
・末筆ながら貴社のご繁栄をお祈りいたします。
「I sincerely hope that your company continues in its current prosperity.」
・末筆ながら、皆様にくれぐれもよろしくお伝え下さい。
「In closing, I would like to ask you to convey my appreciation toeveryone on your fine staff.」

外資系の企業でなくても、これからの時代はどんな企業でも、英語でのメールや文書のやり取りをする機会がでてくる可能性があるので、ぜひこれを機会に「末筆ながら〜」の英語表現も覚えておきましょう。

「末筆ながら」を使う場面

「末筆ながら〜」は、ビジネスシーンにおいて多く使われる言葉で、手紙やメールの最後の締めくくる際の言葉として使います。

具体的には、以下の3つのシチュエーションで使われます。

・最後の挨拶(退職、転職、転勤)
・お見舞いごと(年末年始、暑中、寒中)
・ビジネスメールや文書
・お詫び・感謝

前述通り、「末筆ながら〜」の文章を記入した後にも文章は”締めの言葉”ですので、その後に長い文章を続けるのはNGです。また、本文の内容や季節に関係なく使うことのできる表現なので、スマートに使えるようにしましょう。

例外的に「末筆ながら〜」が文頭に使われることもあります。その場合には、「追伸」という言葉の代わりに使われているでしょう。前のメールや手紙に続き、独立したメールなどの文頭で使います。「末筆ながら〜」の後には前に書き忘れた内容を続けるのが、文頭で使う「末筆ながら〜」との違いになります。

「末筆ながら」の類語

 

・追伸
・P.S
・最後になりますが〜
・最後に

「追伸」は、書き忘れたことを書き加える意味合いがあり、目上の人に使うのは失礼との見解もあります。追伸を使うのは近しい間柄の人にとどめましょう。ビジネスや大切な相手への文章の場合には、面倒でも書き直すのがおすすめです。

「末筆ながら」を使った例文

・末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
→普段のメールのやり取りでも使える表現ですが、退職や転職の挨拶の時などに自社の人へ向けても使うことができる表現。
・末筆ながら、◯◯様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
→退職や転職をされる相手に向けて、最後の別れの挨拶として使うことができる表現。
・末筆ながら、◯◯様のご健勝とご多幸を祈念しております。
→こちらも同様に、退職や転職をされる相手に向けて、最後の別れの挨拶として使うことができる表現です。特にお見舞いごとにもよく使われる表現。
・末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
→普段のメールでのやり取りで使える、相手を労わる表現。
・末筆ながら、本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
→年始の挨拶の時に使える表現。
・末筆ながら、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
→特にお世話になっている企業や取引先に対して使う表現。

以上がビジネスシーンにおいてよく使われる「末筆ながら」の例文なので、ぜひこの使い方を自分自身の仕事でのやり取りに取り入れてみましょう。

まとめ

 

このようなビジネスシーンにおいてよく使われる表現は曖昧なまま使うと失敗して恥ずかしい思いをすることになるので、誰かから教えてもらうのを待つのではなく、自らで使えるように勉強することが大切です。

「末筆ながら」のポイントは以下の3つです。

・文の最後の締めの言葉として使うのが一般的
・相手との関係にかかわらず誰に対しても使える
・ビジネスシーンでは挨拶やお見舞いごと、お礼や謝罪に使う

以上の3つのポイントを理解してこれからのやり取りに取り入れていきましょう。