自己PRの締めはこうすれば良い!自己PRの解説

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この記事では、転職で合否のカギを握る自己PRのこと、その中でも特に重要なポイントである「自己PRの締め」について徹底的に解説いたします。

転職活動で大切なものといえるのが自己PRです。

採用面接において、自分のことを全く知らない面接官に対し、自身の人間性、長所、特徴などを説明して、入社したい気持ちをアピールしていきます。

しかし、限られた面接時間の中で人間性や実績などを効率良く伝えていかなければ、面接官の印象に残らず良い結果を得ることができません。

この記事を最後まで読んでいただければ、なかなか転職が決まらない人も自己PRの弱い部分に気づき、限られた時間で効果的に自己PRするコツをつかむことができるはずです。

自己PRとはなにか

大手転職エージェント パソナキャリアの記事(https://www.pasonacareer.jp/knowhow/interview/about_yourself/)を引用すると、自己PRは次のように定義されています。

簡潔に述べる自己紹介に対して、1つのテーマや経験を掘り下げて話をしていくのが自己PRです。氏名、専門分野、趣味、特技などの自己紹介に加えて、経験したことを通じて確立された自分の考え方や強み、そのときの経験で得たものをどう活かして仕事をしていきたいのかなど、この会社に入りたいと思っている強い意志を伝えるものになります。

この中で重要とされるのが、「自分の考え方や強み、そのときの経験で得たものをどう活かして仕事をしていきたいのか」という締めの部分です。

この自己PRの締めが、合否を左右するといっても過言ではありません。

次からは、この締めに繋げていくまでの自己PRの基本的な構成について解説いたします。

自己PRの構成

最終的に締めに繋げていきますが、そこにたどり着くまでの基本構成は、

①(結論)一番のPR部分の紹介
②(根拠)PR部分の根拠となる具体的エピソード
③(ニーズ)応募企業が求めている能力
④(締め)PR部分と応募企業のニーズの結び付け

という流れになります。

自己PRは、単に自分の良い点を企業に伝えるだけでなく、その根拠となる具体的エピソード、自身で分析した企業が求める能力を知ることも自己PRを締める上で重要な要素となります。

まずは、今の自己PRがこの流れに沿っているか、再チェックしてみてください。

また、この基本構成に沿って自己PRを組み立てていきますが、あまりに長いと面接官に話が長いという印象しか残りませんので、1分前後に収めるのがベストです。

実際に口に出して練習をしてみて、1分前後に収まっているかをチェックすると同時に抑揚をつけて話せているかも意識するようにしましょう。

自己PRの締めのポイント

自己PRの締めでは、自身の強みと企業ニーズを結びつけるだけでなく、「入社意欲」「前向きさ」も絡めていくことが大切です。

締めに前向きな要素が加われば、自己PR全体が力強いものとなり、面接官へ与えるインパクトも大きくなります。

次からは、締めに盛り込みたい「入社意欲」「前向きさ」を解説します。

入社意欲を伝える

初めて会う面接官には、応募者が本当に入社したい気持ちがあるのか分かりません。

どの面接官もいくら高い能力であったとしても、入社意欲がなければ採用しようとは思いません。

自身がこれまで築き上げてきた良い点を知ってもらうだけでなく、これからの意欲・熱意を知ってもらうことも自己PRでは大切となってきます。

特に細かく企業研究しなければ知りえない情報を絡めて入社意欲を伝えると、面接官の不安を解消することができます。

ちなみに細かく企業研究するには、ホームページ以外にも業界誌、会社四季報、インターネットの口コミなど、あらゆる方法で調べることができます。

また、他企業の選考状況を質問された際に、「入社したい企業を厳選して応募しているので、並行して受験している企業はありません」と答えることができれば、より入社意欲を示すことができます。

前向きさを伝える

面接官は入社意欲と同時に、入社直後や将来の目標など、前向きさも知りたいと考えています。

ただ漠然と「入社したら一生懸命頑張ります。」という表現ではなく、「3ヶ月後には、スキルが身につくように頑張ります。」「前職の指導経験を御社で活かしたいと考えています」などを自己PRの締めに組み込むことで、前向きさをアピールすることができます。

締めでは、前向きさを強調するため、文の最後は「活かしたい」「頑張りたい」という言葉で締めるように心掛けましょう。

書類での締めの言葉

面接での自己PRとは違い、書面での自己PRは限られたスペースで表現しなければなりません。

よって、入社意欲や前向きさまで盛り込んでしまうと、スペースが足りなくなる恐れがあります。

スペースに制約があるのであれば、自身の強みと企業ニーズを結びつける締めを中心に記入するようにしてください。

入社意欲や前向きさを盛り込みたい気持ちは理解できますが、スペースに応じて要点だけを伝えるようにしましょう。

ここで注意してもらいたいのが、書面と口頭で話す自己PRとの間に相違がないこと、多くの情報を盛り込みたい気持ちが先行して文字が小さくならないように注意してください。

締めのNGポイント

・入社して1ヶ月以内に成果を出します。
・私のやる気で御社を成長させます。

この2つの例文は一見前向きな内容に思えますが、どちらも内容に根拠や具体性が伴っていません。

自己PRでは、根拠のないことや具体性に欠けることを盛り込むのはできる限り避けましょう。

しかし、先にご紹介した2つのNG例文も、下記のように根拠や具体性を加えることでNGではなくなります。

・前職では配属後1ヶ月で新規顧客を獲得しました。その経験を活かして、御社でも入社して1ヶ月以内に成果を出します。
・私は御社に入社したい気持ちが強く、募集条件である宅建の資格を取得しました。一度決めたらやり抜く力で御社を成長させます。

根拠や具体性が加われば、入社意欲や前向きさがよりリアルに伝わりますので、締めではこの部分を忘れないように心掛けてください。

自己PRの締めの例文

それでは、ここまで解説してきたことを踏まえた自己PRの締めの例文をいくつかご紹介します。

・ 大学時代のクラブの部長経験を活かし、社内調整力が必要な総務部で戦力となれるよう精進します。
・ 私は常に一番を取りたい気持ちが強く、そのために自分に対して常に高い目標を課してきました。その結果、アルバイト先ではお客様アンケートで一位をとることができました。このストイックさを活かして短期間で御社の戦力となれるよう頑張ります。
・私は大学入学直後にTOEICで900点を取ることを目標にし、約1年で目標達成しました。この目標に向かってブレない心と語学力を活かして、御社の海外事業部の力になりたいと考えています。
・私は数多くのボランティアに参加し、被災者の皆さまを手助けして参りました。この献身的な姿勢を活かして、お客様と信頼関係を築き、営業担当として長く活躍したいと思っております。

おさらい この記事のまとめ

  • 自己PRとは応募企業に自身の人間性、長所、特徴などを説明して、入社したい気持ちをアピールするものである。
  • 自己PRは結論→根拠→企業ニーズ→締めという流れで構成する。
  • 自己PRでは締めの部分が最も大切。
  • 自己PRの締めでは、「入社意欲」「前向きさ」も絡めることがポイント。
  • 書類での自己PRは、自身の強みと企業ニーズを結びつける内容を中心に要点だけを記入。
  • 締めのNGポイントとして、根拠のないことや具体性に欠けることは盛り込まない。