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ここでは、大雑把の意味や大まかとの違い、大雑把な人の特徴などを解説します。
大雑把の意味はなにか
「大雑把」とは、細かいところを気にせず、結果として注意が行き届かないという意味の言葉です。
大雑把の「雑把」は、雑にまとめられたものの意味で、すぐにほどいて燃料にするために簡単にまとめられた「薪雑把(まきざっぽ)」などと共通する言葉です。
簡単にほどける薪を結わえるよりも、さらにざっくりとまとめたに過ぎないという意味を感じ取ることもできるでしょう。 大雑把は「大まか」や「大体」と違い、マイナスの意味を含んだ言葉です。
大雑把の英語表現
英語での大雑把の表現は「rough」という単語を使って示すことができます。
これは、「ラフな性格」「ラフな仕事」などという形で日常会話でも使われる言い回しだけに、分かりやすいですしょう。
他には、皮肉っぽい物言いとして「sketchy」という単語を使うこともできます。「スケッチのような」との意味がある言葉ですが、意味から転じて、表面的な、大雑把なといった意味でも用いられています。
幅が広いという理由から細かいところが大雑把になっている意味では「broad」を用います。単なる理解不足ではなく、フォロー範囲が多いため見落としが出るという意味の言葉です。
大雑把の類語表現
大雑把の類語としては、大まかや粗雑、無骨、アバウトといった言葉が用いられます。
そのうち、技巧に欠いているという側面で大雑把を用いる場合、類語には無骨、性格や仕事の細かさを示す際は、大まかが大雑把の類語として用いられるます。
大雑把と大まかの違い
大雑把と大まかは双方とも、ざっくりと全体を見て把握するといった部分がありますが、決定的な違いは「ミス」の大小です。
「大まか」な理解やケアといった場合、細部までは理解していないものの、ミスなくこなしていける意味ですが、大雑把の場合は、ざっくりと全体を見ようとしてミスが出るという側面があるため、マイナスな意味も強いです。
上記の事から大雑把な性格という言葉には、どこか悪口に似た意味がついて回ります。
実際に、ある課題に直面して悩む新人に対してベテランが「大まかに理解していけばよいから。」などとフォローすることがあっても、「大雑把にやってくれればよいよ。」と、本気でアドバイスすることはあまり想定しがたいでしょう。
大雑把と適当の違い
「適当」よりも大雑把の方がミスが多いイメージがありますが、「大雑把」には、細かなミスは気にしないというプラスの部分も強調されています。
薄く広くきっちり理解する大まかなタイプと異なり、大雑把なタイプは仕事を手早く済ませるのが上手いなどの魅力もあるでしょう。
大雑把な人の特徴1:悪口を言われても平気だけど悪口は言わない
職場で何か嫌なことをされたり、陰口を叩かれたりすると、誰でも頭に来てしまうものですが、大雑把な性格の人は、悪口をあまり気にすることはありません。
他人にはしっかり関心を持っていますが、「気にしない」と割り切ってしまいます。
時には怒ることもありますが、感情を一度爆発させたらすぐに元通りの雰囲気に戻り、悪口を言ってきた相手に恨みを抱き続けることもありません。
そもそも、人のことをじっくり観察してアラを探したりする行為自体が好きではないため、悪口を言うほどに相手を嫌うことが少ないのも大きな要因です。
誰かと一緒になって陰口を叩くのではなく、誰かと他愛のない話をするといった関係性が自然に生まれ、知らず知らずのうちに仲間とのつながりを確かなものにしていけるタイプでもあります。
大雑把な人の特徴2:細かい作業のミスが多い
大雑把な人は、普段の業務のようにスイスイと仕事を進めたかと思うと、驚くべきペースでミスを頻発させてしまう事があります。
誰か一人でもミスを多発させてしまうと、全体の仕事が止まってしまうのが組織での仕事であるため、大雑把な人にももっと責任を感じてもらうことも重要です。
大雑把な人の特徴3:企画立案に向いている
何かの新商品を売ったり、新発売の製品を開発するにあたっては、企画が必要不可欠ですが、普段定型的な枠に沿う形で作業を進めていると、なかなかその基準を飛び越えるようなアイディアを作り出すのは難しいです。
企画立案に向く人材も探しておく必要がありますが、大雑把な人であれば適任です。元々細かい仕様や枠組みなどにこだわるのは苦手なタイプであるため、必然的に発想は、従来の常識とは関係のない、野心的なものになりやすいです。
仕事の出来にやきもきしてしまう性格でもないため、一度企画を提出したら、結果発表を待つまでもなく、まったく別の企画立案に取り組んでいけるため、済ませた作業が大雑把な人の足を引っ張るということもありません。
仕上がってきた製品が、多少アイディアとは異なるものになっていても、あまり気にすることもないという面も、企画立案者向けと言えます。
大雑把な人の特徴4:空気を読まない
滅多に姿を見ることもないような上司との会食や、予想外の大物が来社してきた時など、その場の雰囲気が完全に固まってしまうことも少なくありません。
上司や大物来訪者は、かしこまった社員たちの対応など望んではおらず、普通に話してくれればと思っている事が多いですが、現実的にはそうもいきません。
しかし、大雑把な性格の人であれば、硬直した空気を読まずに好きに会話を繰り広げることで、場の空気を一気に和ませることが可能です。
深刻な会議などの場でも、上司に対して思っていることを口にしてしまって、大ヒンシュクを買ってしまうこともありますが、言葉には悪気がないため、後々まで尾を引いてしまうことはほとんどありません。
大雑把の特徴5:チャレンジ力がある
新しいプロジェクトを始めようと会社内で話が持ち上がってきたり、あるいはプライベートで何かをしようという話になっても、多くの人はなかなか意欲を形にすることが難しかったりします。
失敗したり徒労に終わったりすることを考えると、どうしても消極的になってしまうのですが、大雑把な人はそういったリスクはあまり考えません。
完全な「見切り発車」で動き始めることができ、もし失敗したらその時考えればよい、と思っていたりするため、少々の面倒が起きても、そもそも慌てる必要性がないでしょう。
チャレンジが貴重なデータをもたらし、間違いなく次のチャレンジの成功率を上げてくれることにつながるという点では、重要な役割を果たしてくれるでしょう。
大雑把な人との付き合い方
大雑把な人とうまく付き合うには、その時その時の表面的な態度や言動に対して、深く考えない方が得策です。
感情的になったと言うのでもなく、深い考えなしにやらかしてしまうことがあるため、いちいち深く考えて、悩んでしまっても仕方のない部分があります。
また大雑把な人の側からしても、妙に構えてくれるよりも自然体の方がずっとやりやすいことは間違いありません。
より付き合いを深めて同僚から親友になりたいのであれば、適当に話を処理するだけではなく、「聞き上手」になることが求められます。脈絡のない話に聞こえても、じっくりと聞く態度を示すことで、その人に敬意を持っているということを態度で証明していくとよいでしょう。
本質が大雑把でアバウトな分、一度信頼してくれれば、どんな状況であってもこちらを信じて、味方でいてくれるのがありがたいところです。なんでも話せる、一生付き合える関係へと発展していく可能性も充分にあるでしょう。