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執着心が強い、というのはあまりいい意味では用いられない表現です。一般的には執着心が強い人は付き合いにくいというイメージを持たれがちですが、ビジネスにおいては羞恥心が強いことが長所になるシーンもあります。
今回は、執着心が強いという言葉の意味や特徴、執着心が強いが強い性格がビジネスシーンにどのように影響するかなどについて紹介します。
執着心が強いとはなにか
「執着心が強い」とは一つのことにこだわったり固執したりすることを意味する言葉です。
執着心とはひとつの物事に対するこだわりや興味、関心などを意味する言葉であり、執着心が強いほど関心が高く低いほど関心が薄いという意味をあらわし、大抵の場合はネガティブな意味を伴う表現として使用されています。
そもそもの執着心という言葉自体が、必要以上に物事に対してこだわるという性質を持っているため、執着心が強いという表現は、本来それほどこだわるべきことではない物事に対して人並み以上にこだわっていることを表しています。
例として、「ふられた相手を忘れられずいつまでも未練を引きずっている。」「ライバル視している相手にちょっかいをかける。」など、執着心が強いひとは、人や物を独占する気持ちがあるなど、健康的とは言えない行動をとりがちです。
基本的に「執着」はネガティブな意味の言葉ですが、執着心が強いことを逆手に取り、他の人が見向きもしなかったアイデアや技術など、一つのことに打ち込んでビジネスで成功をおさめるようなケースもあります。
執着心が強いの意味
執着心が強いの英語表現には、「tenacious of purpose」が用いられます。
やや格式張った表現ですが、日本語で表現する「執着心が強い」とほぼ同じ意味で使われており、執着心が強いという言い方に含まれるネガティブな感情も同様です。
執着心という言葉だけで言うと「attachment」という単語が当てはまります。「attachment」の本来の意味は「取り付け」ですが、2つのものがピッタリとはまり合うところから転じて執着心という意味で用いられます。
他にも「 love of～」も執着心を意味する表現として一般的に用いられています。「love of money」であれば、お金に対する執着心という意味を表しています。
執着心が強いの類語
「執着心が強い」の類語には、「こだわりが強い」「執念深い」「あきらめが悪い」などの言葉があげられます。
上記のどの表現も、ひとつの物事に対する強い関心や、なかなか折れないタチの悪さなどと言ったネガティブな意味が含まれています。
「執着心が強い」がよい意味で使われることはありませんが、こだわりが強いという表現に関しては比較的ポジティブな意味で用いられることもあります。
「クオリティに対するこだわりが強い。」といえば、一切の妥協なく質の高さを求めるという意味をあらわし、責任感やプロ意識を感じさせる表現として使われます。
執着心が強い性格に似ている性格は、「粘着質」「がめつい」「しつこい」「思い入れが強い」などがあります。
ビジネスにおいては執着心が強い事が求められるシーンは少なくありません。苦しい場面であきらめない性格を武器にすることで成果を上げた成功者は多いでしょう。
研究者などにとって、研究対象に対する執着心が強いと言うのは褒め言葉でしょう。一大で大企業を築きあげるような経営者には執着心が強い人が多く存在します。
執着心が強いことで周囲と摩擦が起きる事はよくありますが、執着心が強いことが歓迎される場面もあります。長所と短所は常に表裏一体であるため、執着心が強いことを強みにできれば大きなチャンスを掴める可能性が生まれるでしょう。
執着心が強い人の特徴１：失敗してもあきらめない
「失敗は成功の母」とは言うものの、何度も失敗が続けばメンタルは弱ってしまいます。難度もチャレンジを続けるうちに意欲が失せてしまい、結果を残せないまま終わってしまうケースはビジネスにかぎらず様々な場面でみられる光景です。
しかし、執着心が強い人はひとつのことに強くこだわるため、何度失敗しても再びチャレンジするメンタルの強さを持っています。
執着心が強いことが災いして未来のないチャレンジや投資にこだわって破滅への道を進んでしまうこともあれば、執着心が強い子とで粘り勝ちに成功し満足の行く結果を出すこともあります。
普通の人ならあきらめてしまうようなケースでも粘り強く取り組むのが執着心が強い人の特徴です。しかし、執着心が強いことが災いして周囲が見えなくなってしまうことも多いため注意が必要です。
執着心が強い人の特徴２：嫌われてもへこたれない
執着心が強い人が他の人と異なるのは、思いを受けた相手に嫌われたとしてもへこたれず、自分の思いを変えない点にあります。
普通の人は思いを向けた相手から嫌われたり拒絶されたりすると、へこたれて落ち込むものです。
しかし、執着心が強い人の場合は相手の気持が自分の気持に影響することはほとんどありません。「相手にどう思われようと自分の気持こそが大事。」という考え執着心が強い人の思考になりがちです。
諦めない気持ちでアタックを続けた子とで恋人になれたり弟子に慣れたりすることもありますが、場合によってはストーカーなど、つきまとい行動に出ることもあるため警戒が必要でしょう。
執着心が強い人の特徴３：物をため込みやすい
執着心が強い人はモノに対する思い入れが強く、他人からすると価値の無いモノでも手放さず溜め込もうとする傾向が見られます。
執着心が強い人の目には、自分のどの所有物も大切な財産に映ることが少なくありません。
壊れたモノや不要になったモノでさえ、執着心が強い人にとっては大切な所有物であるため、執着心が強い人の家はしばしばモノにあふれるゴミ屋敷のような状態になりやすいです。
コレクターと呼ばれる人種には執着心が強い人が多く存在し、他人にとっては一銭の価値もないようなモノを手に入れるために高いお金を支払うことも少なくありません。
執着心が強い人の特徴４：記憶力が強い
執着心が強い人は記憶力が強いため、他の人が覚えていないような記憶や思い出を大切にしていることが少なくありません。
執着の対象が人や物ではなく体験であることが多く、思い出を作ることを第一の目的に日々を過ごすタイプの人もいます。
執着心が強い人には社交辞令があまり通じないことも特徴です。今度食事にでも行きましょうなどと言った社交辞令も、相手にとっては大切な約束であるととらえられてしまいがちです。
深く考えずに約束したら最後、あなたが約束したことを忘れてしまっても相手は決して約束を忘れることはありません。食事程度の約束ならまだしも、恋愛関係においては大きなトラブルの原因になりかねません。
いつまでも過去の話を引きずった挙句ある日突然爆発する、と言った可能性も考えられるので絶対に軽はずみに約束しないでください。
執着心が強い人の特徴５：記憶力が強いからんでくる
執着心が強い人は、関心を持った相手に対して何かとからんできたりなど、ちょっかいをかけがちです。
他の人と話しているとき強引に話に混ざろうとしてきたり、嫌味を言ったりなどと、不快な思いをさせられる事もあるでしょう。
小さなことだからと放置していると、だんだんと相手の態度が大きくなってくることもあるでしょう。嫌味が悪口になり罵声になるなどと、どんどんエスカレートしていくこともあります。
執着心が強い人との付き合い方
相手が自分に対して強い執着心を持っている場合は、第三者を利用することがポイントです。
自分に対して執着してくる相手とふたりきりになれば何を言われるかや、何をされるかはわかったものではありません。ビジネス上でどうしても関係を絶てない場合は、必ず誰か第三者のいる場所で接触することが大切です。
しかし、執着心の対象が自分以外の第三者である場合、下手に関わると自分に飛び火する可能性があります。執着されている相手を守ってあげたい場合は、頼れる人に相談したり根回しすることが大切です。
執着心が強い人の弱点はおだてに弱いことです。上司が執着心が強いタイプである場合は、上手におだてることで、方向修正することもできるでしょう。
