神経質ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

神経質な性格の方というと、なんとなく細かいことにこだわる、人のあら探しをする、批判的など、よくない印象を想起されやすい性格です。

特に仕事の場面では、神経質な人が職場にいると空気がピリピリして、あまり喜ばしい状態ではないこともあるでしょう。

ここでは神経質な性格とはなにかや、特徴、対処方法などを解説します。

神経質の意味とは

「神経質」は、もともとは精神医学で使われていた用語で、不安症、対人恐怖、強迫観念などを伴う症状の一つとして考えられてきました。

しかし、現代では、一般的な性格の傾向や行動様式などを表す用語として用いられるようになりました。

細かいことにこだわりが強い、人の細かな言動が気になる、些細なことで取り乱す性格を、神経質な性格という風にあらわすことができます。

「神経質な人」は一般的に、悪い印象を持たれがちな言葉です。

神経質な人と一緒にいると、なんとなく気がやすまらないという事や、細かいことばかりこだわるので嫌になるなどという事があるでしょう。

しかし、「神経が細やかだ」や、「細かなことまできづく」などというように、よい印象をあらわすこともできる言葉です。

意味を正しく伝えるためには、場面や相手によって使い分ける必要があるでしょう。

神経質の英語表現

神経質を英語で表す場合、「sensitive」という言葉あります。

センシティブな人というと、「敏感」「線が細い」「ナイーブ」「傷つきやすい」などという意味があり、少しのことで感情を動かされるという意味や、感覚が過敏であることが本来の意味です。

ナーバスという言葉も似た意味として使うことが出来ます。

ナーバスは、緊張しやすいことや、人と気軽に話すことができないという意味が含まれているため、内向的な人という意味合いが強いです。良い意味で使われることは少ないため注意が必要です。

神経質の類語・似た性格

神経質に近い表現として、以下のような表現があります。

敏感との違い

一つ目は、「敏感」です。例えば、敏感な人というと細かい変化などにすぐ気が付いたり、少しのことで動揺するなど傾向があります。

敏感な人というと、主に五感について言い表すことが多く、臭いや温度、音や味などに敏感という風に用いられるため、性格よりさらに広い意味が含まれています。

一般的に敏感は、神経質に比べて、特にマイナスな印象の用語ではありません。

線が細いとの違い

二つ目は、「線が細い」です。

線が細いとは、繊細だとか、脆い、傷つきやすい、とい意味を含んでいます。より一般的には、真面目だとか、几帳面だと、大人しいというような意味もあります。

神経質のように悪い印象はありませんが、使い方によって両方につかうことができます。「あの人は線が細いのでこの仕事に合っている」といえば細やかな仕事に向いているという意味で良い意味になります。

あの人は線が細いので少しのことで動揺するという表現であれば、繊細過ぎるためすぐに気持ちが不安定になりやすいというように悪い意味としても用いることもできます。

心配性との違い

三つ目は、心配性です。

心配性というと、度が過ぎて物事に不安傾向を示したり、物事を悪い方向に予測しすぎることです。

心配症であるがために気持ちが落ち着かなくなり、不安におとしめられたり、頭がいっぱいで他のことが手につかなくなるなど悪い面があります。

神経質も、同様の性質を持ち合わせていることがあります。しかし、神経質な方は全般的な不安というよりは、特定のことにこだわる点に違いがあります。

細かいとの違い

四つ目は、「細かい」という表現です。

「あの人は細かい」というと、いろいろな物事の些末なことにばかりこだわっていることをあらわす負の印象が強い表現です。

「あの人はお金に細かい」「あの人は細かい性格なのでケチだ」などという風に使われます。

神経質は、もう少し広い意味でつかわれるため、人が触ったあとのつり革が持てないという事や、人と同じタオルが使えないなど、病的になにかを気にするような人も含まれます。

神経質な人の特徴

神経質な人の特徴としては次のようなことがあります。

神経質な人の特徴1:こだわりが強い

神経質な人の特徴の一つ目は、こだわりが強いということです。神経質な人は、とても細かいことに気が付くため、物事の少しの違いや変化に敏感に反応します。

仕事の場面で、こだわりが強さは良くも悪くも影響していきます。商品開発などであれば、とても細かい違いにこだわるため、徹底的に良いものを作るという点では有用でしょう。

しかし、細かい違いにこだわりすぎて時間がかかるという問題につながるかもしれません。

ほかにも、こだわる必要がないところで一つのことに固執して次に進めないことや、部署のなかで独りだけこだわって意見を曲げないなどの厄介な面が見られるかもしれません。

神経質な人はチームプレーがあまり得意ではありませんが、一人用の仕事を任せる分には、よい仕事に仕上げることができる人も少なくないため、単独行動や一人仕事であれば素晴らしい働きをする人もいます。

神経質な人の特徴2:細かいことによく気がつく

三つ目は、細かいことによく気がつくということです。とても細かい性格なので、経理や人事などのお金や人を管理する仕事には適任です。

お金の少しの違いでも徹底的に調べることや、人の人事に関する手続きや事務処理も得意な人が少なくありません。

しかし、人の間違いや誤りにも細かいので、少しのミスでも指摘したり、強く叱責することもあるかもしれません。自分にも人にも厳しい性格が、ときに人に嫌われたり、疎ましがられることがあります。

指摘は悪意のあるものではない事が多いですが、間違いがあると次に進めない、許せないと考えて取り組むのが神経質な方の特徴です。

経費の処理で、間違えた領収書を出してしまい、何度もやり直しを求められたり、少しの間違いをわざわざ指摘されて嫌な思いをする人も多いでしょう。

神経質な人の特徴3:配慮がある

四つ目は、配慮があるということです。

神経質な方は、細かなことによく気が付くぶん、人への配慮も細やかです。人の顔色や周りの雰囲気を敏感に感じて、臨機応変に対応したり、細かいことにまで配慮して行動をすることができます。

例として、人が具合悪そうにしてるのをみたら薬を準備してくれたり、心配して声をかけてくれたりします。

なんとなく職場の雰囲気が悪いと、仕事上で何かトラブルがあったのだろうかと気を使ってくれたり、いろいろな変化に対して心配りをしてくれるでしょう。

女性でこういった方がいる場合、職場では優しい人とかよく気が付く人として好意的に受け取られることが多いです。

お茶くみや職場のお掃除なども嫌がらずやってくれる、よく気の付く女性として、男性社員や、上司にもうけが良いでしょう。

しかし同性には少しひがまれたりすることがあるかもしれません。

神経質な方は、特に相手から良い評価を期待して行動しているというよりは、自主的にそういったことに気が付く事が特徴です。

神経質な人の特徴4:マイナス方向へ考える

五つ目は、少しのことで動揺したり、物事を悪く解釈して、マイナス方向へ考える傾向があります。

時に、ネガティブな態度やネガティブシンキングは、まわりのムードを悪くしてしまうことがあります。

明るくていつも前向き、建設的で物事をいつも良い面からみることが出来る人にとっては、いつもネガティブな考えをもっていて、暗い人とか頭が固い人というように映るかもしれません。

神経質な方が職場にいると、前向きにことを進めようとする人のストッパーになってしまうことがあります。

ある人たちは、「このプロジェクトはきっと成功する。」「こんな良い面がある」と主張するのに対して、神経質な方は、こんな不安材料があるとか、失敗の可能性がゼロではないというような指摘をするでしょう。

流れを逆行させることになったり、場の空気を下げてしまうことがありますが、上記のような考え方も必要であるため決して悪い面ばかりではありません。

神経質な人との付き合い方

神経質な方が職場にいる場合は、次のような対処方法やお付き合いの仕方がおすすめです。

細かい仕事をかませる

一つ目は、細かい仕事を任せるということです。

例として、会計や経理などのように一人で出来る細やかな仕事であれば実力を発揮します。数字を扱うことも得意で、1日同じ仕事を一人でやり続ける集中力もあるため適任です。

同じ性質の人と組ませる

二つ目は、グループでの仕事は同じような性格の人とペアでさせたり、同じ傾向を持つ人同士のグループを作るということです。

神経質な方と大雑把な方が一緒にすると衝突しまいがちです。同じ傾向でそろえば些細な衝突はなくなるでしょう。