しなやかな人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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「しなやかな人」と聞くと、柔軟性に富んだ気転の利く人、誰とでもどこでもうまくやっていける人といった印象を持つ人が多いでしょう。

ここでは「しなやか」という言葉の意味や、実際に「しなやかな人」と付き合っていくためのポイントを解説します。

しなやかの意味とは

「しなやか」とは、柔軟性がある状態を指して使われる言葉です。弾力があってよくしなるという意味や、動きがなめらかでやわらかいという意味、態度が上品で洗練されているという意味もあります。

一般的には身のこなし、体の動きに対して使われる言葉ですが、人の生き方に対しては、「柔軟で流れに逆らわないけれど、自分らしさをしっかり持っている」という意味で使われることがあります。

「あの人はしなやかな生き方をしている」といった場合には、ほとんどの場合にはポジティブな意味で使われます。

弾力がありよくしなるということは、どんな環境にも自分を合わせることができるという意味と捉えることができます。

たとえば、転勤の多い仕事で、行く先々の職場にすぐに馴染んで良好な人間関係を築くことができる人などは、「しなやかな人」と言うことができるでしょう。

しかし、ただ柔軟性があるだけでは、まるで会う人や行く場所によって態度や考え方をコロコロ変えてしまうという意味にも捉えられてしまいます。

重要なのは、「よくしなる」という点です。しなるということは、状況に合わせることができても、必ず元の自分に戻ることができます。

上記のことから転じて、「しなやかな人」という言葉には、「芯が一本通っている」という意味も込められています。

しなやかの英語表現

英語で「しなやか」ということを表現する場合には、形容詞の「supple」「flexible」「elastic」という単語があります。

上記のうち“supple”と“flexible”には、柔軟性があるという意味の他に「素直な」「従順な」という意味もあります。使う場面や文脈によっては、「芯の通った人物」という意味をうまく伝えられない可能性があるでしょう。

「elastic」の場合は反対に、「芯が通っている」という意味が強いです。

何か心を強く揺さぶられる出来事があっても、すぐに立ち直ることができるという意味があるためです。上記の言葉は使う場面や伝えたい意味によってうまく使い分ける必要があります。

しなやかの類語・似た性格

「しなやか」という言葉の類語とには、フレキシブル、柔軟、エレガンス、雅やか、しとやかといった言葉が挙げられます。

柔軟性に富んでどんなことにも対応できるというだけではなく、身のこなしや態度が上品で美しいという意味も、上記の言葉には多分に含まれています。

しなやかな人と似た性格の人との違い

また、しなやかな人は、たおやか、聡明と言われる人たちと近い性格です。たおやかな性格とは、しなやかと同じように柔軟性のある性格ですが、しなやかよりもさらに女性的でやわらかいイメージです。

しなやかと言った場合よりも、しとやかさや優しさを強調した表現の仕方になるため、より穏やかで優しい雰囲気の人と言えるでしょう。

聡明な人は、柔軟性ももちろん持ち合わせていますが、より行動的かつ思慮深い人です。周囲に合わせることも大事だけれど、本当に大事なことは貫きとおすという思いが、しなやかな人よりも強い場合が多いです。

どの言葉もポジティブなイメージで使われる言葉ですが、特徴となる部分がそれぞれ違うため、使い分けることでより明確に伝えることが出来ます。

しなやかな人の特徴1:どんな状況にも対応できる

しなやかな人は、どんな状況にも柔軟に対応することができます。

たとえば仕事で大きなミスをしてしまったり、トラブルが起きたりしても、そのことで情緒的に不安定になってしまうのではなく、すぐにリカバリーの方法を考え行動に移すことができます。

何か大きなトラブルが起きた時に、チームの中に一人冷静な人がいると周囲の人も必要以上に不安にならずに冷静になることができるでしょう。

しなやかな人はそうした立ち位置を自然と任されることが多いです。人との関係を構築することも上手なので、困った時に誰かに助けを求めることにも長けています。

周囲の人々とうまく付き合いながら、お互いのいいところを引き出し合うことができるため、チームでの仕事に適している人ということができるでしょう。

また、慣れない環境に置かれても周囲の状況をしっかりと見極め、自分のやるべきことをすぐに見つけ出すことができます。
急な転勤や配置転換、プロジェクトチームの変更等にも比較的対応しやすいタイプでしょう。

しなやかな人の特徴2:誰とでも仲良くなれる

しなやかな人は、その場の状況だけでなくいろいろな人に対しても柔軟に対応することができます。

社会には大勢の人がいますから、自分と違う考えの人と出会う機会もとても多いです。しかし、問題のたびに頭にきたり、相手を否定しようと躍起になっていては、自分の心が休まる時間もありません。

しなやかな人は自分と相手の考えの違いを受け入れ、その上でどうすればよいかを判断するため、結果的に人間関係でストレスを抱え込むことも少なくなります。

人間関係のストレスが少なく、人に優しく心穏やかに接することができるのがしなやかな人でしょう。

 

しなやかな人の特徴3:言動が優美

しなやかな人は、自然と言動が上品になります。

状況に合わせて柔軟に対応したり、どんな人ともいい関係を作っていったりするためには、誰をも不愉快にしない言動が必要不可欠です。

しなやかな人は、人とのいざこざを少なくするために上品な言動が円滑なコミュニケーションに最重要であることを感覚的に理解し、実践しているため、その時の感情で変わらない対応を人にすることが出来ます。

しなやかな人との付き合い方

しなやかな人はどんな人とも心地よく円滑なコミュニケーションを取ることができる人であるため、しなやかな人と関係を作っていくことは決して難しいことではありません。

しなやかな人と話をしていると、参考になる言い回しを多く見つけることが出来るでしょう。

誰かを不快な思いにさせずに、正確なイメージを伝えることのできる語彙を、しなやかな人は豊富に持っています。

しなやかな人とはぜひてらいのない意見交換をして、お互いの良いところを引き出し合いながら仕事を進めていくことで円滑に進むことも多いでしょう。

しなやかな人の推進力は、プロジェクトを進めていく上でとても重要な武器になります。