謙虚な人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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「謙虚さ」というのは誰からも好かれる特質です。
謙虚というのは一朝一夕に身につくものではありません。また謙虚さというのはその他いろいろな良い特性が積み重なった上で完成するものなのです。
謙虚な人と仕事をすると、さわやかな気持ちになれます。

謙虚の意味とは

謙虚とは「控えめであり、おとなしい事」、または「自分自身の能力・地位に奢ることなくへりくだり、相手の意見を素直に聞き入れること」と定義されています。
ビジネスシーンにおいて「謙虚」とはは後者の意味の方がしっくりくるのではないでしょうか?

本当はとても偉い人なのに、どんな若手の意見も無下にせずちゃんと聞き入れる。すごく仕事ができるのに自分の能力をひけらかすことなく、「みなさんのおかげです」と素直に言える。こういった人がビジネスシーンにおける「謙虚な人」と言えるでしょう。

ただ「控えめでおとなしい」だけだと謙虚な人とは言われないでしょう。
やはりそれなりの実力や実績がなければ、謙虚な人になる資格はないのです。

相手の意見が自分の意見と異なっていても真摯に受け入れる姿勢や、自分より実力がない相手を見下さないスタンスが相手を魅了し、より一層その人を際立たせるのです。
謙虚な人というのはまわりにいる人たちを爽やかにする力も持っているのです。

世の中には一流のビジネスパーソンはそれなりにいますが、謙虚さを持ってこそ「超一流のビジネスパーソン」と言えるのではないでしょうか?”

謙虚を英語で表現

謙虚を英語で表現すると、””humility””となります。これはhumiliate、humibleの名詞形です。
この言葉には、控えめ、自分を低い位置に引き下げてへりくだる、という意味があるようです。
このhumilityは、humiliation(屈辱)が語源となっています。

屈辱、というと謙遜とは真逆な気がしますが、「自分のことを自分で引き下げる」”be humility”様子が謙虚さの語源になっているのでしょう。
その他にも似た意味の謙遜”modest””といった表現で表されることもあります。

 謙虚の類語・似た性格

謙虚に似た性格にはさまざまなものがあります。それぞれの意味と謙虚さとの関係について見て行きましょう。

素直

謙虚な人は素直です。間違いを指摘された時や自分の意見と異なる意見を貰ったときでも、決して無視することはありません。
ましてや憤慨するようなことは絶対にないでしょう。
謙虚な人は相手の言うことをいつでも聞き入れる素直さを持ち合わせているのです。

柔和

謙虚な人は物腰柔らかで、柔和さを兼ね備えています。とても偉い人なのに、こちらと同じ視線に立って、まるで古くからの仲の良い知り合いのように接してくれるのです。
決して威張り散らして上から目線で向かってくることはないのです。その姿勢に周りの人たちは魅了されるのです。

慎ましやか

謙虚な人は慎ましやかです。必要以上に出しゃばったり頑固な主張をしません。そういったものが周囲にどんな悪い作用を及ぼすかよく知っているからです。
自身の実力や経験をかさにもっと主張してもいいはずなのに、絶対にそうすることはありません。
謙虚な人は本当に実力がありますから、わざわざ敵を作ってまでそんなことをする必要がないのです。

気取らない

謙虚な人は気取ることもありません。斜に構えたり、お高くとまったりすることもありません。いつでも誰でも近づきやすいようなやさしいオーラを放っています。

卑下

謙虚な人は時として自分を引き下ろします。まさに「卑下する」といった表現がピッタリです。そこまで下ろさなくていいのに、とこちらが申し訳なく思うほどです。
しかし、普通の人がそれをするとどこか嫌みな感じがしてしまうものですが、謙虚な人はそれを嫌みに感じさせない何かがあります。
そこもまた謙虚な人の大きな魅力なのです。

ここでは謙虚の類義語を幾つか紹介しましたが、同時にそれぞれが「謙虚さを作る一つ一つのパーツ」といえるでしょう。
今回紹介したような要因がたくさん集まって完成した時、「謙虚さ」という大きな性質を形作るのです。

謙虚な人の特徴1:素直さがある

類義語でも欄でも紹介しましたが、素直さというのは謙虚さを形作る非常に大切なパーツの一つです。
「素直さがなければ謙虚にはなれない」、と言い切ってしまっても過言ではないでしょう。
極端なことを言ってしまえば、ビジネスシーンにおいては圧倒的な実力があれば自分の思うように仕事を進めるようにゴリ押ししても問題ありませんし、間違いを指摘されたとしても突っぱねることもできます。

もちろんそうすることで周囲との波風は立ちますが、それでも何事もなく回ってしまうほどの力を持っているからです。
誰しも自分の思った通りに仕事は進めたいものですし、間違いを指摘された場合でも認めたくないと思ってしまうでしょう。
しかし謙虚な人は自分の感情をグッと抑えて素直に受け入れることができます。
広い視野に立って自分を俯瞰で見ることが出来るのです。

そういった素直さは周囲に感銘をあたえ、よりその人の魅力を際立たせるのです。

謙虚な人の特徴2:自分に絶対的な、根拠のある自信がある。

謙虚な人の特徴として、自分に絶対的な、そして根拠のある自信があるということが挙げられるでしょう。
自分のキャリアや実力に対して客観的に評価のできる何かがあるからこそ、自信をもって謙虚になれるのです。

ビジネスシーンにおいて存在感を発揮してリーダーシップをとっていきたい、というのは働く人の多くが思うことです。
では存在感をアピールする、リーダーシップを発揮するためにはどうしたらいいか、と考えたとき、自信がない人は虚勢を張るしかありません。
「虚勢を張る」は謙虚さと真反対にある行動です。

自信がない人は虚勢を張ったり、自分を本来の姿より大きく見せようと必死になります。
その必死さが謙虚さからどんどんと遠ざけてしまうのです。

しかし客観的に評価できる何かによって自信がある人は、虚勢を張る必要がありません。
わざわざそんなことをしなくても、実績が存在感を高めてくれるからです。

謙虚な人の特徴:3 相手の気持ちを考えることが出来る。

謙虚な人は相手の気持ちをいつでも考えることが出来ます。それもただ漠然となんとなく考えるだけではなく、それぞれの相手の立場に立ってちゃんと考えることが出来るのです。
「こんな風にされたら相手はどんなふうに思うだろうか?」とか「どうやって対処されたら相手に不愉快な思いをさせず受け入れてもらえるだろうか?」といったことをしっかりと考慮します。
これはまさしく自分本位ではなく、相手本位の考え方といえるでしょう。
謙虚な人は「自分の今後のために敵を作りたくない」、という利己的で打算的な考えではなく、「相手を傷つけたくない」「不愉快な気持ちにしたくない」という素直で優しい人間本来の気持ちも持っています。

ですから自分より目上の人に対してだけではなく、自分よりも下の人間に対してもそんな風に接することが出来るのです。
誰に対してもこんな風に考えて実行することが出来るのも謙虚な人の大きな特徴の一つといえることでしょう。

謙虚な人の特徴:4 感謝の気持ちをいつも忘れない。

謙虚な人の特徴、それは感謝の気持ちを常に忘れていないということも挙げられます。つねに他者に対して感謝の気持ちを持っているので、どんな時でも偉ぶることがないのです。
謙虚な人は「自分の実績や今のポジションにいられるのはいつも周囲の人の助けがあったからだ」と本気で考えているので、いつも素直に「ありがとう」ということができるのです。
素直に「ありがとう」と言えない人の中には、「弱みを見せるようで嫌だ」とか、「借りを作ったようで気が進まない」という人もいます。

謙虚な人は自分に対して揺るがない自信がありますから、そんなくだらないことは考えません。仮に弱みを見せたとしてもそんなことでは全く動じないアドバンテージがあります。そしてさらに「ありがとう」という言葉が持っている本当の力を知っています。ですから素直に「ありがとう」ということができるのです。

謙虚な人の特徴5:常に努力をしている、そしてそれをひけらかさない。

謙虚な人は自分に自信を持っていますが、決して自分の能力を過信することはありません。驕り高ぶったりすることも天狗になることもありません。そして自分の力量を客観的に把握しているので、常に努力を怠りません。その努力がさらにその人を磨き上げるのです。

それに加え謙虚な人は努力をしていることを他者にひけらかすこともありません。
ほとんどの人は努力をすると「自分はこんなに頑張っているんだ!」と周囲にアピールしたくなることでしょう。しかし、他人の努力というのはどうでもいいものであり、謙虚な人はそのことを十分に理解しています。
また努力をアピールする理由には「こんなに努力しているのだから、もっと自分を認めてくれ!」という願望もあるわけですが、謙虚な人はすでに十分な実力があって周囲から認めらているので、わざわざそのようなアピールをする必要がないのです。

謙虚な人との付き合い方

いうまでもない事ですが、謙虚な人と付き合うのには特別な努力は不要です。あなたがどんな立場の人であろうと、謙虚な人は誰に対しても平等にそして丁寧に接してくれます。ですからあなたは普通に付き合うだけで爽やかで心地の良い気分になることができるでしょう。

しかし謙虚な人と付き合うにあたって気を付けるべき注意点もあります。

自分を勘違いしない

謙虚な人はどんな人に対しても丁寧ですから、あなたに対しても丁重に接してくれるはずです。しかしそれをいいことに自分の立場や実力を勘違いしてはいけません。もし相手がそれなりの役職、もしくは実力を持っているのであれば、間違っても「自分もその人と同じレベルだ」という勘違いは禁物です。相手がどんなにへりくだったとしても、それを真に受けて対応を間違えることはあってはならないのです。

間違っても相手の謙虚さに付け込んで調子に乗ることが無いように、ということは心がけたほうが良いでしょう。