一端を担うの意味と使い方 例文と英語表現を解説

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この記事では一端を担うについて解説をいたします。一端を担うの意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を例文、英語表記などをまじえて解説します。

一端を担うの読み方と意味 使い方

「一端を担う」は「いったんをになう」と読みます。
「一端」は「一つのはし」や「一部」を意味しており、「担う」は「自分が引き受ける」という意味があります。
そのため、一端を担うは、「物事を部分的に担当している」や「物事に対して一部の責任を負っている」という意味があるのです。

ビジネスシーンにおいてこの「一端を担う」というワードは、単純なルーチンワークなどではあまり使われない言葉であり、大切なプロジェクト等責任が発生する仕事で利用される言葉でしょう。

一端を担うの例文

パソコンは便利で文化的な生活をもたらすための一端を担っていたと言っても過言ではない。

 

営業部の佐藤さんはこの事業の一端を担う存在である

なお履歴書の志望動機欄に「御社の○○の一端を担いたいと思って志望いたしました」と記載する人もいますが、これはあまりふさわしくありません。
「一端を担う」という表現はどこか客観的な表現であり、受け手にあまり熱意を感じさせないワードのためです。

もちろん「一端を担う」という言葉の中にも責任は発生しますが、「やってやるぞ!」というエネルギーや熱意とは違う言葉であると留意しましょう。

 

一端を担うの類義語

「一端を担う」の類義語に「一翼(いちよく)を担う」というものがあります。

この2つの言葉ははよく混同されがちですが
「一端を担う」は仕事や作業などの全体のとある一部分を責任をもって担当する、という意味があり、一方で「一翼」は「一端」よりもさらに重要なパート、無くてはならない大切な仕事をさししめしており、大事な役割を責任をもって担当をすることをあらわします。

これは漢字をみればわかるように「一翼を担う」は「一つの翼」と書きます。
翼のある動物はすべてといっていいほど翼を二つ持っており、一つが欠けてしまうと空を飛ぶことはできません。
動物にとって「一翼」は非常に大切なもので、このように考えると一端との違いが明確にわかるでしょう。

またその他にも「一助となる」という言葉も使われますが、こちらは「一端を担う」よりもさらに客観的で「ちょっとお助けする」という意味です。

一端を担うの英語表現

「一端を担う」という言葉に直接的な英文はありませんが、英語で表現するのであれば「play a role」や「get involved in」といった表現があります。
これは「一翼を担う」の英語表記でも同様であり、このことから英語圏では日本語のような微妙な使い分けは一般的ではないと考えられます。

ただし「一部の」という英語表現には「a part of」といった表現があり、「全体の中の一部」を表現する点においてこれは非常にシンプルです。
そのため、「責任を持って担当している」は「play a role」や「get involved in」、「少し関与している」は「a part of」といった表現がふさわしいでしょう。