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お葬式のマナーを記載しているブログや本は多くありますが、一周忌についての記載しているものは多くはありません。多くの親族・友人が集まる前で恥をかきたくないという方も少なくないでしょう。
ここでは服装、香典の相場、香典袋の包み方を解説します。
そもそも一周忌とはなにか?
一周忌とは亡くなってから満1年の法要のことであり、故人の命日か、もしくは前後の土日に開催される法要です。
一周忌の後は三回忌(故人が亡くなってから2年目に行う法要)、七回忌(故人が亡くなってから6年目に行う法要)と続きます。
亡くなった年数と年忌法要の回忌数が違うのは、「周忌」と「回忌」の違いで葬式を一回忌とするためです。
一周忌は他の年忌法要とは違い家族や親族だけでなく、親しい友人、知人も参加するケースが多いです。
一周忌は案内状か電話で招待される
一周忌に招待されるときは、封書で案内状が届く場合、もしくは直接電話で参加の可否を聞く場合です。
招待状が届いたら返信用の封書、もしくは往復郵便にて参加の可否を伝えます。招待側は会場の準備や会食の手配があるでしょう。
一周忌の返事はなるべく早く出すようにしましょう。
一周忌に来ていく服装は基本的に喪服
一周忌に着ていく服装ですが、基本的には家族は喪服、親族や友人は準喪服を着用します。
遺族よりも格下を下げた服装するためです。喪服の場合、男性であれば、白いワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下等、葬式の際に着用する服装が好ましいです。また時計は外し、スーツの中に入れておくようにしましょう。
またコートは会場に着くまえに脱ぐようにしてください。女性であれば、黒のジャケット、ワンピース、黒のストッキング、黒の靴が基本で、こちらも葬式の際の服装と同様でもよいでしょう。
しかし、光るアクセサリーは厳禁です。
準喪服の場合、男性で有ればダブル、シングルのブラックスーツ、またスリーピースの場合はベストも黒で統一する必要があります。
ワイシャツは、レギュラーカラーの白色の無地、黒ネクタイを着用し、ネクタイピンはつけないようにしましょう。女性であれば、黒のワンピース、スーツ、パンツスーツを使用し、インナーは黒でまとめるのが基本です。
一周忌に招かれたときの香典
1周忌に渡す「香典」の一般的な相場は以下の通りです。
親族(血縁有り)10,000円
友人(血縁なし) 5,000円
法要後に食事会がある場合の香典
故人が縁の深い方、お世話になった方なら5,000~10,000円を加算します。
また法要後に食事会がある場合、お寺や会館での食事膳は3,000~8,000円、レストランや料亭の場合は5,000~10,000円、軽食や立食の場合は2,000~5,000円を更に加えます。
「お供え物」だけでもよい地域も一部ありますが、「香典」か、もしくは「香典」と「お供え物」の両方を準備するほうが一般的です。
お供え物のルール
お供え物を準備する際に注意するべきは、(殺生を想起させる)肉・魚、日持ちしない生鮮食品や重い物、派手なデザインのものや高額な商品などを避けるべきだとされており、「会食後、参列者で分けることが出来るお菓子」「会食中に飲むドリンクやお酒」「日持ちのするもの」などがよいとされています。
どちらの場合でも、法要、会食の金額の大よそ半額を目安に準備するとよいでしょう。
一周忌で使う香典ののし袋
香典ののし袋(香典袋)、名目、水引、結びはたくさんの種類がありますが、包む金額、仏教と宗派、神教、キリスト教で使用するものが異なります。
香典袋の選び方
香典袋は、不祝儀袋とも呼ばれ、「御仏前(ごぶつぜん)」「「御霊前(ごれいぜん)」「御香典(ごこうでん)」「御香料(ごこうりょう)」など様々な名目はあります。
使用する名目は宗派によって異なっているので、案内状を受け取った際に宗派を確認しておく方が好ましいでしょう。
49日以降はどの仏派も霊が仏になるとされており、仏派であれば「御仏前(ごぶつぜん)」神社の場合は「玉串料」キリスト教の場合は「お花料」と記載された袋を使用します。
また香典袋にはグレードがあり、水引が印刷されたものから、高級和紙を使用した豪華な水引がついているものまで様々あります。
香典袋は包む金額にとって使い分けるというのが一般的で、香典の包む金額が5,000円以下であれば、水引が印刷された香典袋がよいでしょう。
30,000万円くらいであれば水引が黒白か双銀のものを、それより大きい金額であれば、高級和紙で水引が双銀の香典袋を準備します。
一般的に販売している香典袋のパッケージに包む金額の目安が書いているので参考にしてみてください。
宗派による香典袋の名目・水引・結びの書き方
仏式の香典袋の名目 水引 結びの書き方
仏式の場合の表書きは、「御香典」「御仏前」「御香料」を使います。
仏教では49日以降、故人は霊から仏に代わるとされていることから、「御霊前」という名目は使えなくなるので注意が必要でしょう。
水引は、「双銀」か「黒白」が主流です。北陸で主流であった「黄白」も最近は関西方面での使用されるようになりましたが、こちらも法要にて使用することが可能です。
結びは、「結び切り」や「あわび結び」が一般的で、この結びかたには「不幸が二度と起こらないように」という意味が込められています。
神式の香典袋の名目 水引 結びの書き方
神式の場合、仏教の年忌法要と似た儀式に「一年祭」「三年祭り」というものがあります。
神社の神職を招いて霊祭が行われて故人を弔います。この際に渡す香典の名目は「御玉串料」「御榊料」などを使います。
水引は「白黒」または「双白」のものを使用し、結びは「結び切り」や「あわび結び」が一般的だとされています。
キリスト教式の香典袋の名目 水引 結びの書き方
キリスト教でも年忌法要のような儀式があります。
カトリック教では、故人の死後、1か月後に「追悼ミサ」、1年目にが「記念ミサ」、プロテスタントでは死後1か月に「昇天記念日」という儀式がそれぞれあります。
年忌法要と同様に「御ミサ料(カトリック)」「御花料(プロテスタント)」という名目で香典を包むことが一般的でしょう。
水引は使用しませんが、袋の右上にキリストの十字架が書いてあるものを使用します。
香典ののし袋の氏名の書き方
香典袋の書き方については、仏式、神式の場合は「水引」の下にフルネームで記載します。
キリスト教式の場合のみ香典袋の中央付近に氏名を記入するようになっています。
また代理出席の場合は氏名の末尾左下に「内」、夫婦揃っての香典の場合は中央に旦那のフルネーム、旦那の名前の横に奥様の名前を記入します。
香典袋の中包みについて
お金を包むときは「奉書紙」か「中包み用の封筒」を使用します。
中包みの外面には金額を記載します。また市販の封筒に住所の記載欄がある場合は住所を記載します。
なお10,000円以下の香典袋には中包みがないものがありますが、少額の場合は中包みを使用しないほうが主流ですのでご安心ください。
一周忌に招待された時に確認しておきたいマナーについてのまとめ
- 今回は紹介した法要のマナーについておさらいします。服装に関しては、故人との関係性によって変わりますが、家族であれば「喪服」、親族、友人は「準喪服」で参加するのが一般的です。
- 香典に関しては、家族は30,000円、親族10,000円、友人5,000円が平均的な金額で、生前の関係性や法要後の会食の有無で収めるべき金額加算されます。また香典袋は宗教、宗派、金額により異なります。法要前にあらかじめ確認することが望まれます。
- そして、何よりも大事なのは故人を偲ぶ気持ちです。相手を偲ぶ気持ちは所作に表れるとも言われていますし、老若男女参加している式典なので思った以上に立ち振る舞いを見られています。大人としての礼節をわきまえた対応を心がけましょう。