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ビジネスにおいて、問題解決にはフレームワークという言葉を、よく耳にするでしょう。問題解決のための環境が複雑になればなるほど、役に立つのがフレームワークです。
ここでは、ビジネスにおける問題解決のフレームワークとはなにかや、問題解決のプロセス、そこで使えるいくつかのビジネスフレームワークを解説いたします。
問題解決のフレームワークとは?
ビジネスでの「問題解決」とは、具体的にいうと、現状とあるべき姿の間のギャップを埋める作業を「問題解決」といいます。
ビジネスシーンでよく用いられる「フレームワーク」は、たくさんの情報や現在の状況を整理して観点をわかりやすくしてくれるツールです。
問題解決にはロジカルシンキングが重要
ロジカルシンキング(論理思考)は、困難な問題に直面した時でも、問題の定義、つまりゼロベースからスムーズに解決していくためには欠かせない思考です。
早めの問題解決は、ビジネスのスピードを加速させるためにも大切なことです。問題解決はやみくもにとりかかっても、時間ばかりかかります、そして解決の精度も不確実なものになってしまいます。
そのためにも、フレームワークをビジネスの問題解決に活用するとよいでしょう。
問題解決のプロセス
では、ビジネスにおける問題解決は、どのように進められるのでしょうか?
問題の定義
ビジネスで直面する問題には、2種類の問題の性質があります。
ひとつは、接客の質に問題がある、商品に不具合があるなどの「困ったこと」の問題です。困ったことの問題には、原因があります。
もうひとつの問題は、集客力をアップしたいとか、生産ラインの効率を3倍にしたいなどの「新しい目標」や「課題」といったものです。
問題解決のためには、定義が非常に大切になります。問題の本質を見抜けないと、根本的な解決に至らないからです。
問題解決以前の問題
組織の問題解決で直面しがちなのは、問題解決以前の問題です。
それは、人の気持ちや意欲、深層心理に強く結びついた問題で、特にそれが組織の問題であるときには、定義も解決もとても難しい問題といえます。
しかし、この問題解決以前の問題を解決しないと、ほかの問題を解決できない可能性が高いでしょう。
問題の解決の過程
一般的に3つのステップがあります。
問題解決で使えるフレームワーク
上記のビジネスにおける問題解決のプロセスでは、ロジカルシンキングを活用するために、フレームワークが便利です。
ビジネスのフレームワークは、たくさんの種類があります。ですがそれらは立場や目的で適切なフレームワークが違います。
また、一般的なフレームワークは考えを図やグラフにします。視覚的に捉えて、わかりやすく分析できます。多くの人と考えを共有するためにも有効なツールです。
ここでは、いくつかのフレームワークを紹介します。
新人用:状況分析「ロジックツリー」
「ロジックツリー」は、木が枝分かれして大きく広がるように、問題を分解していくことで、原因や解決策を探るツールです。
一般的に、左に問題がきて、右に展開していきます。論理的に枝を広げていくことを意識しながら展開するのがコツです。
「ロジックツリー」は、どんどん書き込んで展開しやすく、見落としや論議のズレを浮かび上げるにも有効です。ホワイトボードに「ロジックツリー」をしながらミーティングをするのもよいでしょう。
「ロジックツリー」には、2種類あります。
マネージャー用:状況分析「SWOT分析」
企業、または店舗が置かれている環境の分析のためによく使われるのが、「SWOT(スウォット)分析」です。
の頭文字をとってなる言葉です。
強みを効果的に活かすために、弱みや脅威との迎合も必要です。また、経営判断を下す時に、タイミングを計るツールとしても有効な分析です。
実は、自己分析をするのにも使えるフレームワークです。就職活動の際の志望動機の作成などに、自分自身をSWOT分析するのがおすすめです。
客観的に自分を評価してみることができるので、考えをまとめやすい方法です。
中間層用:提案企画「STP戦略」
マーケティングでよく使われるのが、この「STP戦略」のフレームです。
をじっくり分析するためのツールです。
どの層を狙うかで、マーケティングの方法は変わります。他社との差別化を考えるなら、狙うのは狭い層になることもあります。
ニッチャー(ニッチ)は、市場の中では異質な層とも呼べる層ですが、この層から支持を獲得できれば、著しい差別化となります。
また、マーケットの拡大を狙うなら、マーケットリーダーを狙ってマーケティングを展開するのもよいでしょう。
新人用:計画実行「PDCAサイクル」
新人用のフレームワークとして挙げていますが、ビジネスの基本になるのが「PDCA」です。
問題解決のプロセスには、欠かせません。また、プロジェクト管理のために、マネジメント層も使うフレームです。自分自身の問題解決や自己管理にも使えます。
これらの頭文字をとり、一般的に「PDCAサイクル」と呼ばれるように、結果が出るまでこのサイクルを繰り返します。
たとえば、プロジェクト管理でPDCAサイクルを導入するのであれば、まずはプロジェクト自体をいくつかに分割してサイクルを考えるとよいでしょう。
このサイクルを積み上げることで、プロジェクトがスムーズに進めやすくなります。
問題解決のフレームワークについてのまとめ
- ビジネスでの問題解決とは、現状とあるべき姿の間にギャップを埋めることをいい、それにはフレームワークが便利です。
- 問題解決にはロジカルシンキングが重要で、情報を整理できるのが、フレームワークです。
- 問題解決のプロセスは、問題の定義、問題解決以前の問題、問題の解決の過程(課題の形成、解決案の立案、解決案の実行)との流れです。
- そのプロセスで使えるビジネスのフレームワークは、立場や目的で使うフレームを選びましょう。よく使われるフレームワークには、新人用の2種類の「ロジックツリー」、マネジメント層向けの「SWOT分析」、中間層用の「STP戦略」、新人用に「PDCAサイクル」などがあります。
- どのフレームワークも自己分析など、他の目的にも使えるフレームワークです。