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アパレル業界は多くの就業形態があり、派遣社員として働くことも可能です。しかし、アパレルの派遣社員は、キツイ・給料が低いなどのネガティブなイメージを持つ方が多いですが、はたして本当なのでしょうか。
本記事では、アパレル業界の派遣とはどのような働き方をするのか、メリットやデメリットを紹介します。失敗しない派遣会社の選び方や、おすすめの派遣会社も紹介していますので、アパレル業界で働きたいと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アパレル業界の派遣とは
派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で就業する働き方です。正社員やアルバイトと異なる点は、雇用主と雇用先が異なることです。
雇用主が「派遣会社」となるため、給与や福利厚生などは派遣会社が行います。
まず、この見出しではアパレル業界の派遣について、契約期間と雇用主の2つのポイントをもう少し詳しく見ていきましょう。
アパレル派遣には契約期間がある
派遣社員は、2015年に改正された「労働者派遣法」に基づき、同じ派遣先で働ける期間は「3年間」と決められています。したがって、アパレル派遣も同じ職場で働き続けられるのは、3年間です。
もし、3年以上働きたい場合は、派遣先のアパレル会社と直接雇用契約を結ぶか、別の派遣先で勤務するかのどちらかを選ばなくてはいけません。
派遣社員の雇用主はショップではなく派遣会社
派遣社員の雇用主は、派遣先のショップではなく登録した派遣会社です。そのため、給与の支払いや福利厚生などは、派遣会社が行います。
もし、ショップと何かトラブルが遭った場合や、退職したい場合は、派遣社員は直接派遣先のショップに言うのではなく、派遣会社に伝えなくてはいけません。
アパレル業界への派遣のメリット
アパレル業界は、正社員や契約社員、アルバイトや派遣社員など多くの働き方があります。そこで、この見出しでは、派遣社員としてアパレル業界で働くことのメリットを6つ紹介します。
時給がアルバイトやパートに比べて高い
アパレル派遣は、アルバイトで働くよりも給与が高い傾向にあります。派遣社員の給与が高い理由は、主に次のとおりです。
- 有期雇用で働くため
- 人材募集のコストが節約できるため
- ボーナスや昇給が無いため
派遣社員は正社員やアルバイトとは違い、雇用主は派遣会社です。基本的に、契約期間だけ働く「有期雇用」なので、契約が終わればそのまま終了するか継続するかを、ショップ側が自由に判断できます。
また、ショップが求人広告を出して人材募集をする訳ではないので、コストを大きく削減できるなどの理由があります。
未経験でもできる
アパレル派遣の業務内容は、商品整理やディスプレイ、接客販売などがあります。専門的なスキルは求められないため、未経験の方でもチャレンジしやすいのは大きなメリットです。
ただし、未経験でもコミュニケーション・対人スキルは持っていたほうが優遇されます。表情が固い方や、視線が合わない方、小声で話す方などは、お客様との対応が難しいと判断される可能性が高いでしょう。
サービス残業がない
派遣社員の給与は、派遣元である派遣会社から支払われます。ショップと直接契約している訳ではないため、サービス残業はありません。
アパレル派遣の残業代は、契約内容にもよりますが、主に次の3つのパターンがあります。
- 時間外手当
- 深夜・早朝手当
- 休日手当
一般的に言われる残業代とは、時間外手当のことであり、法定労働時間を超えた労働に対して25%の割増賃金が支払われます。
社員割引を利用できる
派遣社員も、勤めているショップの社員割引が利用できるので、ショップで売られている商品を安く購入できます。アパレル従業員の制服は、勤めているショップの服であり、正社員も派遣社員も関係ありません。
自分の好きなブランドのショップに勤めれば、とてもお得です。
派遣会社のサポートや福利厚生を利用できる
アパレル派遣は、派遣元である派遣会社のサポートや福利厚生が利用できます。福利厚生は、大きく分けて「法定福利」と「法定外福利」があります。
法定福利とは、法律で決められている福利厚生のことであり、社会保険などが当てはまります。法定外福利は、企業が独自で行っている福利厚生のことで、レジャーの割引や資格取得の支援などがあります。
また、スキルアップに役立つ研修も行っている派遣会社もあり、多くのサポートが受けられるでしょう。
大手のアパレルブランドへそのまま転職できる可能性あり
正社員として大手のアパレルブランドへ就職するのは、かなりハードルが高いです。しかし、派遣社員としてであれば、正社員よりも採用のハードルが低く、就職もしやすいでしょう。
派遣社員として、大手ブランドで働いた実績を作れば、別の大手ブランドへの転職もしやすくなります。
アパレル業界への派遣のデメリット
アパレル業界の派遣社員は、給与が高めであることや、社員割引が利用できるなどがありました。ですが、メリットばかりではなく、デメリットもあります。
この見出しでは、アパレル派遣のデメリットを3つ紹介します。
仕事の安定性は少ない
派遣社員は、雇用契約により期間があらかじめ設けられています。契約期間中に、派遣先の期待値を超えられなければ、契約更新されずに終了することもあるでしょう。
また、リニューアルオープンやセールなど、繁忙期に雇われた場合は、更新をせずに終了する可能性が高いです。
正社員のような仕事の安定性は少ないことから、安定して働きたい方にとってデメリットだと言えるでしょう。
実力不足だと契約更新されない
派遣社員は、能力やスキル不足だと契約更新がなされず、そのまま終了してしまうことがあります。同じミスを多く繰り返す方や、知識・経験不足だと判断されてしまったら、クビになる可能性は高いでしょう。
ただし、ショップ側も、次に挙げる労働契約法のルールに基づいたうえで契約終了をしなくてはいけません。
- 原則として30日前に告知しなくてはならない
- 突発的な終了の場合も給与は支払わなくてはいけない
基本的に、派遣社員側が重大な過失をしない限り、「明日から来なくて良い」とはなりません。また、不当な解雇である場合は、契約終了日までの手当が支払われるので、そのときは必ず派遣会社に相談しましょう。
販売ノルマがない分インセンティブもつかない
アパレル従業員は、基本的に販売ノルマがあります。企業によって異なりますが、店舗ノルマや個人ノルマなどさまざまです。しかし、派遣社員であれば、販売ノルマが課されることはないため、比較的自由に働きやすいでしょう。
ただし、販売ノルマがない分インセンティブもつかないため、給与をアップさせたい方にとってはデメリットになります。
失敗しない派遣会社の選び方
アパレル業界を取り扱っている派遣会社は多くあります。自分に合った派遣会社を見つけるためにも、失敗しない派遣会社の選び方のポイント5つをチェックしておきましょう。
通勤エリアに希望の勤務先があるか確認
派遣会社が取り扱っている求人数はとても多いため、自分が希望する通勤エリアに希望の勤務先があるかどうかはとても重要です。大手の派遣会社なら、会社規模も大きく案件数も多いため、希望の通勤エリアも見つけやすいでしょう。
もし、ご自身が住んでいる近くで仕事を探したいのであれば、地域密着型の地元の派遣会社を探してみるのもよいかもしれません。
求人数の多さ
派遣会社の求人案件数が多ければ、選ぶ企業の選択肢が広がります。また、1つの派遣先が終わっても求人数が多ければ、直ぐに次の派遣先を担当コーディネーターから提案してもらえる可能性が高いです。
アパレル業界に強い派遣会社を探すときは、必ず求人数がどれくらいかをチェックしましょう。
複数の派遣会社に登録
派遣会社は複数登録しても問題ありませんので、気になる求人があれば積極的に登録をしましょう。派遣会社に登録しただけでは、労働契約も結んでいませんので、良い仕事を紹介してもらえるチャンスが増えます。
派遣会社によって、仕事の提案までのスピード感や担当コーディネーターとの相性、福利厚生などがまったく異なります。自分に合った派遣会社を見つけるためにも、2〜3社は登録しておくと安心です。
担当者の対応の丁寧さ
派遣会社は一般的に、派遣社員とコミュニケーションを取り、仕事の紹介などを行ってくれる担当コーディネーターと、担当営業がいます。
自分の希望をしっかりとヒアリングして、条件に合った仕事を紹介してくれるかどうかは、担当コーディネーターにかかっています。また、仕事が始まったあとのフォローは、担当営業が行うので、対応が丁寧かどうかはとても重要です。
派遣登録の際には、担当コーディネーターや担当営業とコミュニケーションを取り、しっかりと人柄を見ておきましょう。
派遣会社の福利厚生を確認
福利厚生について、派遣会社では次に挙げる2つのパターンが法律で定められています。
均等・均衡方式 | 派遣先の正社員と賃金や待遇を同じにする方式 |
労使協定方式 | 派遣社員と派遣会社が労使協定を結び、同地域・同業種の平均かそれ以上の賃金を支払う方式 |
派遣会社ごとに、どちらの方式を採用しているかは異なるため、事前に確認しておきましょう。
アパレル業界に強いおすすめの派遣会社
アパレル派遣を目指している方は、派遣会社のなかでも、とくにアパレル業界に強いところを選びましょう。アパレル業界に強い派遣会社なら、多くの企業を取り扱っているため、自分に合った企業が選びやすくなります。
この見出しでは、アパレル業界に強いおすすめの派遣会社5社を紹介します。
WILLOF(ウィルオブ)
ウィルオブは、販売系やコールセンター系、保育・介護系などの職種に強い派遣会社です。東証プライム市場上場企業である、ウィルグループの子会社であり、業界に特化した研修が多くあることが特徴的です。
北海道から沖縄まで、全国各地17か所の拠点があり、就業実績も豊富。1人1人に最適な就業サポートを行うので、派遣会社の登録が初めての方も安心です。
2020年に行われたゼネラルリサーチの「スタッフ満足度」項目では、第1位を獲得しており、有名大手企業案件も多く取り扱っています。アパレル業界未経験の方も、経験者の方も、ご納得いただける求人が多いでしょう。
派遣なび
派遣なびは、ファッション・アパレル関連の派遣サービスに、力を入れている派遣会社です。国内のアパレル企業から海外ブランドまで、多くの求人を取り扱っているので、自分に合った企業や業種が探せるのがうれしいメリット。
勤務地や時給、勤務時間など、個々の希望に沿った求人を、スピーディに紹介してくれるでしょう。
担当コーディネーターも、アパレルやファッション業界を中心に、事務職や販売の経験があるスタッフが多くいます。派遣で働くうえでの不安や悩み以外にも、アパレル業界についてのアドバイスも可能なので安心です。
無料会員登録は5分でできるので、気になる方はぜひ登録をしてみましょう。
マンパワー
マンパワーは、派遣会社満足度ランキング2021年の、継続就業意向度No1を獲得した派遣会社です。全国100か所以上の拠点があり、高時給で大手企業の求人を多く取り扱っているのが魅力。
50年以上の実績と信頼があり、派遣スタッフの声を形にした安心のサポート体制を取っています。派遣の求人以外にも、正社員の求人やフリーランスサービス、未経験の方のサポートも行っていますので、アパレル業界未経験の方も安心です。
また、キャリアサポートマンパワーグループ・キャリア・カレッジでは、英語スキルアッププログラムやOAスキルアッププログラムを行っています。新しい業種や職種にチャレンジしてみたい方を応援してくれる、派遣社員のことを第一に考えた派遣会社です。
スタッフブリッジ
スタッフブリッジは、「長く働きたいアパレル派遣会社No.1」に3年連続選ばれたアパレル専門の派遣会社です。地域ごとに毎週調査を行って時給を設定しているので、派遣先によって給与が異なることはありません。
通勤交通費がどれだけかかっても全額支給なので、自宅から遠くても安心です。交通費に縛られずに、自分の好きなところで働けるのは、大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに、スタッフブリッジでは、一部の派遣先を除き、勤務実績に応じて給与の前払いができます。申請から最短翌日には給与が振り込まれて、1日あたり5,000円、1か月10万円まで利用できるので、働いてすぐにお金が欲しい方も安心です。
なお、アパレル業界で2年以上の経験がある方は、キャリア手当10万円が支給されます。これまでの経験を活かしたい方は、ぜひスタッフブリッジに登録しましょう。
iDA(アイ・ディー・エー)
iDAは、取引実績が5,000以上ある、アパレル・ファッションの求人や転職を取り扱った求人サイトです。デザイナーズブランドやアパレルブランド、インテリア雑貨など多くの業種を取り扱っています。
取扱いブランド数が業界No.1なので、自分が働きたいブランドに出会えるでしょう。また、勤務地や勤務時間など、希望に合った仕事が探せるのも大きなポイントです。
iDAカレッジでは、アパレル基礎知識講座やメイクアップレッスン、ファッション販売力アップ講座、ラッピング基礎知識講座など、アパレル業界で役立つ知識が学べる研修を多く取り扱っています。アパレル業界初心者の方も、キャリアアップを目指している方も、ご満足いただけるでしょう。
まとめ
アパレル派遣とは何か、メリットやデメリットなどを解説しました。アパレル派遣のメリットについて振り返ってみましょう。
- 時給がアルバイトよりも高い
- 未経験でも働ける
- サービス残業がない
- 社員割引を利用できる
- 大手アパレルブランドへ転職できる可能性がある
アルバイトよりも時給が高く、未経験でもサポートが手厚い派遣会社なら、働ける可能性があるのがアパレル派遣のメリットです。しかし、正社員と比べると雇用が安定していないため、実力不足だと判断されたら契約が切られる可能性があるでしょう。
アパレル派遣を目指すのであれば、アパレル業界に強い派遣会社に登録しましょう。さまざまな派遣会社があるので、気になる求人や派遣会社があれば、複数登録するのも問題ありません。
本記事で紹介した、アパレル業界に強いおすすめの派遣会社も是非参考にして、自分にあった派遣会社を探してみてください。
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