雑誌、書籍にある編集後記とはどのようなものが書かれているか解説

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雑誌や書籍、PTA広報誌や社内報で見かける編集後記。この記事では編集後記によく取り上げられる内容、書き方や例を紹介しており、なぜ、雑誌や書籍に編集後記があるのか、どのようなことが書かれているのかを解説いたします。

編集後記とはそもそもなにか

編集後記とは雑誌や書籍、PTA広報誌や社内報に編集者が書くあとがきのことをさします。編集後記に書かれる最も多い例としては編集者の感想や本編に書けなかった裏話などが多いです。読者にとって親近感の湧く内容であるため、人によっては編集後記から読み始めるという方もいらっしゃいます。

編集後記に書く内容とは

取材や編集の感想をいれる

編集後記に書かれる内容として最も多い例です。取材した時の雰囲気や裏話などは読者にとっても興味深いもの、編集者としても「本編に入れづらい内容であるが読者に知ってほしい」内容を記すことができます。

また取材から編集、完成までの過程において新たな発見があった場合などの感想や考察を記すことも多いです。

トラブルや苦労した事を掲載

こちらも同様に編集後記で取り上げられることが多い内容です。取材時のハプニングや編集時のトラブル、苦労話などは編集後記に書かれることが多いです。

一部の書籍などでは本編の中に苦労話などが注釈で書かれているものあります。

編集後記はボツになった話がよい

ボツになった話は編集後記の例としてよくみられるものです。しかし、ボツになった内容を全て書いていては相当なボリュームになる可能性もありますから、本編で取り上げられなかった内容の中でも特に面白いものや伝えておきたい事柄が書かれます

その他 広報誌などの場合

例えばPTA広報誌などであれば、自身の子育てに関するエピソードを交えて書いても面白いでしょう。編集者に近しい人が読むものであれば身近な人たちとの日常、交流などを書いてみるのもいいかもしれません。

ただし、自分に近しい人とのエピソードを取り上げる場合は身内ネタになってしまわないように気をつけましょう。

編集後記の書き方

編集後記と言っても何を書いてもいい訳ではありません。本編と全く関係のないことを書いては意味がなく、せっかくなら読者に興味を持ってもらえる内容を書きたいものです。

編集後記の書き方として、まず伝えたい内容を明確にしましょう。「どうしてもこれだけは伝えたい」という内容がきっとあるはずですから、それをメインテーマに書いていけば良いのです。次回の発行が決まっているようであればその内容について少しだけ触れておくと、読者の次回作への期待が高まります。PTA広報誌や社内報など、編集後記の字数に制限がある場合も多くあります。

字数が少なければ伝えたい内容だけに絞って書き、ある程度字数に余裕があるのであれば少し話を膨らませてもよいでしょう。編集後記の口調としては固すぎず砕けすぎず、適度な距離感を持ったものにできると読み手も更に親近感を感じることができます。

編集後記の例文 頭語と結語

編集後記は挨拶から始めると読者も入り込みやすくなります。PTA広報誌や社内報などであれば季節の挨拶を入れると更に文章が引き締まります。執筆している時の季節と読まれる時の季節が違う可能性も大いにありますから、読み手側の季節に合わせて挨拶を入れるようにします。

例文
「桜が咲き誇り、新生活が始まっている方も多いのではないでしょうか。」(春の挨拶)

書き出しに感謝の言葉を入れるのもいいかもしれません。制作に関わってくれた人や取材に応じてくれた人などへ宛てて感謝の気持ちを書きます。感謝の言葉を書くときはかしこまった言い方やよく使われる表現よりも、なるべく自分の言葉で表現できると更に読み手の心を掴むことができます。

例文
「今回の◯◯を制作するにあたり関わってくれた皆さんに心から感謝しています。」

編集後記の最後には締めの言葉を忘れないようにしましょう。本編も含め、その読み物の最後の言葉となりますから、締めの言葉がなくては全体がぼやけてしまいます。

例文
「至らないところもありましたが無事に編集を終えることができました。次号も暖かく見守っていただけると嬉しく思います。」

このように挨拶から感謝の言葉、伝えたい内容から締めの言葉など、編集後記は順序立てて書いていくと整った読みやすい文章になります。

編集後記のまとめ

編集後記とは雑誌や書籍、PTA広報誌や社内報などの編集者が最後に書くあとがきのことを指します。取材や編集の感想や本編には書けなかった裏話、トラブルや苦労に関する内容が書かれることが一般的ですが、ボツになった話などが取り上げられることもあります。

編集後記の書き方としては伝えたいことを明確にし、挨拶や感謝なども交えて書きましょう。そして編集後記の最後の言葉がそのまま作品の最後の言葉となるため、締めの言葉を忘れてはいけません。挨拶から締めまで、順序立てて書くことができれば整った読みやすい編集後記となります。